no.121 埋葬者からの電話
ある国に、死を異常に恐れる男がいた。
特に男が恐れていたのは
「自分が埋葬された後に、棺の中で息を吹き返してしまうのでは?」
というものであった。
その男が病気の床にあるとき、家族全員に棺の中に電話線を引き、
息を吹き返したときに、確実に連絡が取れるようしてほしいと遺言を残し亡くなってしまった。
葬式の後すぐに、遺族の住む家に奇妙な電話が入った。

千差万別とは言いますが、蜘蛛の巣はまさにそれ。
ベトベトにくっつく巣を作る蜘蛛もいれば、この写真のUloborus spiderのように超極細ナノスケールのふわっふわっの巣を作る蜘蛛もいます。
でもこのふわっふわっの蜘蛛の巣で一体どうやって獲物を捕まえるの? と思いますよね。
どうやらこの巣、静電気を帯びてるらしいんです。
Current Biologyという雑誌に掲載された研究によると、このUloborus spiderがどうやって静電気を帯びる巣を作るのかという謎を科学者が解明したんだそうです。この巣の糸、実は蜘蛛の体の絹糸腺から液体として出てくるもので、蜘蛛がその液体を引っ張ると、その液体が個体の糸になっていくという摩訶不思議。でもそれだけじゃありません。
学術誌「サイエンス」のMonique Brouillette記者が詳しく説明してくれています。
この蜘蛛がどのように糸に電気を流すかというと、まず自分の後ろ足のところにある櫛のような板のところまで糸を引っ張ります。 その引っ張りは糸をふわふわにする効果もあります。その技術というのは紡織の準備で繊維の流れを整え、柔らかくするハックリング (櫛通し)に近いものがあります。
しかし蜘蛛の場合はその工程で電気を流すのです。
それで、この電気糸がどうやって獲物を惹きつけるかというと、乾燥機からタオルを取り出すとき靴下がくっついて来るのと同じ原理で獲物をくっつけるのです。
ご存知のとおり、蜘蛛の糸はとっても強く軽量です。
それぞれ違った種類の蜘蛛がどのように糸を紡ぐのかを理解することで、産業用ポリマーに応用できたりするんですね。
この応用技術で電気の糸を出すスパイダーマンまで作れちゃったりして!