都市伝説

・no.36 山小屋
・no.37 トントン
・no.38 ヘルメット


■山小屋
ある山岳部の5人の学生達が雪山へ出かけた。山に着いた当初は晴れていたものの、昼頃から雪が降り始め、夕方には猛吹雪となって学生達は遭難してしまった。途中、5人のうち1人が落石で頭を割られ死亡し、仲間の1人が死んだ仲間を背負って歩いていた。
やがて4人は山小屋を見つけ、助かったとばかりに中に入るがそこは無人で暖房も壊れていた。死んだ仲間を床に寝かせた後、「このまま寝たら死ぬ」と考えた4人は知恵を絞り、吹雪が止むまで凌ぐ方法を考え出した。
その方法とは、4人が部屋の四隅に1人ずつ座り、最初の1人が壁に手を当てつつ2人目の場所まで歩き2人目の肩を叩く。1人目は2人目が居た場所に座り、2人目は1人目同様、壁に手を当てつつ3人目の場所まで歩き肩を叩く。2人目は3人目がいた場所に座り、3人目は4人目を、4人目が1人目の肩を叩くことで一周し、それを繰り返すというもの。四角い部屋を周ることから「スクエア」と名付けられた。
自分の番が来たら寝ずに済むし、次の仲間に回すという使命感で頑張れるという理由から考え出されたものだった。この方法で学生達は何とか吹雪が止むまで持ちこたえ、無事に下山できたのだった。
しかし仲間の1人が、「この方法だと1人目は2人目の場所へと移動しているので、4人目は2人分移動しないと1人目の肩を叩ける事は在り得ないため、4人では出来ない」と気付く。



■トントン
謎の死を遂げた小学生の少年は、いつも遊んで欲しいとき肩をトントンと叩いていた。
学校、病院、家、どこでも現れるそうです
一度肩を叩かれたら、絶対に後ろを振り返ってはいけません。
あの世に逝ってしまいますよ。
しかし、赤い服を着ているときは、絶対に叩かれないそうです。
たまに、なんでもないのに後ろを振り返る時がありませんか。
それは、トントンがすぐ後ろに居たのかもしれません。
気づいてよかったですね。



■ヘルメット
ある若手女優がいた。
彼女はいつも通りスタジオに向かっていると、
横からバイクがつっこんできた。
乗っていたのはヘルメットをかぶった男だった。
見た感じでは即死だった。
彼女は無視してスタジオに向かった。

それから数日後、急に右足が重くなった。
マネージャーに相談したところ、霊媒師に見てもらおうと言うことになったが、1週間後にライブを控えていたため、ライブの後で見てもらうことになった。

それから数日後、暇だったこともあり、図書館に行くことにした。
本を読んでいると、声をかけられた。
顔を上げるとそこには、小太りのベージュの服を着たおばさんが立っていた。
おばさんはこういった。
「信じてもらえないかもしれないけど、あなたの右足に、ヘルメットをかぶった男の人が憑いてるのよ」
この言葉を聞いた瞬間、マネージャーに電話し、霊媒師に見てもらった。

霊媒師はこの状態じゃお祓いはできないと言った。
彼女は泣きながら「どうかお願いです!お祓いしてください!」と叫んだ。
霊媒師が彼女に質問した。
「あなたは自分に憑いている霊が何か分かりますか?」
彼女は必死に声を出し
「右足に、ヘルメットをかぶった男の人が憑いてるんですよね!?」と言った。
霊媒師はこう返した。
「そうよ!ヘルメットをかぶった男の人の右足に
小太りのベージュの服を着たおばさんが憑いてるじゃない!」