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都市伝説 No202 修行もせず自己流の危険なお祓い

修行もせずに自己流でお祓いをするのは危険かもしれない――

女子高に通っていた頃、実家がお寺のMさんには
その手の相談が多かったのだが、お寺にあるお札を使って、
勝手にお払いの様な真似事をしていたという。
お払いの仕方など当然知らない彼女のやり方は、
恐い体験をしたって相談を受けた時に、お札を渡して以下のように言うだけだった

「その場所にお札を持って行って自分の名前を書いて来て。そしたら私が預かるから」
一枚千円でちゃっかりとバイト代も稼いでいた。

修学旅行の時だった。
当然の様に夜になるとMさんに相談する人が部屋に集まってくる。
その時は、イタズラ半分に肝試しに行ったという仲良しグループ4人の相談だった。
親身に相談にのってあげ、持ってきたお札を渡した。
違う学校に通ってるという人の分も含めて5人。
「一晩で5千円でしょ。良いバイトよね。彼女達も安心だし」

旅行から帰って次の日曜には、5枚のお札が戻ってきた。
彼女なりに“供養”と称してお札は寺の裏にある焼却炉に入れて燃やしていたそうだ。

そんなある晩の事。
洗濯しながら部屋で漫画を読んでいたMさんは、
洗濯機のガタガタいう大きな音を聞いた。

「よく洗濯機に一杯詰め込みすぎちゃうと、ガタガタって振動するでしょ?ドラムが廻らなくなっちゃって」
溜まっていた洗濯物を一回で洗おうと、チョッと詰め込みすぎたかな、
と思いながら庭に有る洗濯機を開けた。

その中には生首が5個入っていた。

「ぎゃっ」と悲鳴を上げてMさんは両親を呼びに行った。
両親と洗濯機を覗くと、生首は消えていた。

Mさんは例のお札をポケットに入れたまま、洗濯してしまったのだという。