私には、小学校からの付き合いの親友がいる。
その子とは色んな話をしたし、家族以上の付き合いだと私は思ってる。
好きな人が同じになって喧嘩しちゃったこともあるけど、
結局最後には仲直りしてるぐらい深い付き合い。

二人には共通の趣味があって、ホラー映画をよく一緒に見てた。
いつかすっごい怖い映画作るんだって夢をいつも語ってた。
親友はそれがこうじて映画制作関係の仕事までするようになった。
私もホラーが好きだし、親友にはいい映画作ってもらいたいから
深夜に二人でずっと語ってたこともある。
私はというと、小さい会社のつまらない事務仕事。

親友はたまに映画制作の現場に連れて行ってくれたりした。
ホラー好きの私としては凄い興味があったし、撮影風景を食い入るように見つめてた。
その日は撮影最終日で、打ち上げに参加させてもらえることになった。
みんな大変だったのか、泣いてるひとも沢山いた。
打ち上げはもう大盛り上がりで、私も話しを聞いてるだけで楽しかった。
そんな中で私は一人の男性と意気投合したんだ。
その人のホラー談義はとても興味深かかったし、
朝まで話しちゃったぐらい。

その後も親友に連れられて撮影現場に行くことがあった。
何度も足を運ぶうちに、気の合った男性と付き合うことになった。
いっつもホラー談義で熱く語っていて、聞いてるのが楽しかった。

ある時、彼が撮影する現場探しに付き合って欲しいってことだったから、
一緒に行くことにした。
そこは、山の中で、ほとんどの木は枯れていておどろおどろしく、
何か出そうな雰囲気があった。
彼はいいねーここ、噂通りだなんて言って興奮しているようだった。
私はというと、何かずっと見られてるような気がしてならなくて怖かった。

数時間下見をして、日も落ちてきたので帰ろうとしたとき、
遠くの方にある枯れた木の横から頭と体の上部だけのぞかせている人がいた。
あれは間違いなく人。
彼にあっちみて、っといったが、見てもらった時にはすでにもういなかった。
怖かったからすぐ帰ることにした。
そういえばさっきいた人、何かをこっちにむけていたような。
遠すぎて何かわからなかったが凄く気になった。
でも思い出すと怖いのでなんとか忘れることにした。

しかし、その人は何度も私の前に現れ、いつも遠くの方から何かをこっちにむけていた。
さすがにストーカーか何かだろうと彼と相談し、警察に相談した。
相談した警察の人は優しい口調ですぐに対応してくれ、
見回りを強化するので安心してくださいといっていた。

こんな最中、彼はある大きな撮影をまかされたそうで、
どうしてもいかなくちゃいけないらしく、
私は、一人でいなくちゃならないのかと思うと怖かったけど、
警察も見回りをしっかりしてくれてるそうだし、なんとか自分に言い聞かせ、
彼には撮影にいってもらうことにした。

数日後、やっぱり怖さに耐えられなくなって、
親友にも聞いてもらおうと思い連絡すると、
大丈夫私も手伝ってあげるから安心してと言ってくれた。
なんだったら幽霊かもしれないし、これはチャンスだなんていってくれて、
なんだか気持ちが楽になった。

翌日、親友と二人だけで会って話しを聞いてもらうことにした。
その日は友人の部屋で朝まで過ごすことにしたんだ。
夜に親友の家まで帰る間、そういえば久しぶりにホラーみたいね!
なんて言ってきた。こんな時に・・・なんて思ったけど、
これすっごく面白いんだよってキラキラした目で言われたから、
しょうがなく見ようということになった。

そのホラー映画は、ホームビデオで撮影されたような、
リアリティのある感じのホラーを何個も続けてみるような、
短編ホラーで構成されたものだった。
話しの内容はどれも面白く、食い入るように見てた。
すると、ある話になったとき、どこかみたような風景になった。
これはそうだ、彼と行った山だ。
そういえば彼も噂通りだと行っていたし、よく撮影に使われる現場なのかもしれない。
と思ったが、先を見るとそれは違かった、これが撮影されたのは私と彼が行った日だ。
そこには私と彼が写っていたからだ。
えっなにこれと親友に聞いてみると、
逆に親友がおどろいたようで、えっこれそうなの?って聞いてきた。
さらに先をみていくと、付きまとわれていた場所ばかりがうつる。
これは間違いなくあの私に付きまとっていた人がとったものだとわかった。
あの人がこっちにむけていたものはカメラで私のことを撮影したんだとわかった。
ゾッとし、冷や汗がでた。
これやっぱり私だよと、親友に言うと、大丈夫私がついてるからと優しく包んでくれた。
こいつがどこのだれだか分かるかもしれないから見てみようということになった。
途中で私の話は終わったようで、特に家に入られたとかそんな映像はなかった。

次の映像になると、またゾッとした。
今度は彼ばかりがうつされていたから。
遠くから監視しているような映像ばかり、
その内、映像がある場面で動かなくなった。
彼と行った山のような場所だった。
何か土の中から手のようなものが見えた。
少しするとズームされて、よく手が見えた。
えっ・・・これは彼の手?
手につけている指輪をよくみると、彼と一緒に買った指輪で間違いなかった。
わかった瞬間涙が止まらなかった。
彼はこの人にコ口されたとわかったから。

親友に泣きながら抱きついていると、
親友が突然大声で笑い始め、びっくりした?と言って優しく背中をさすってくれた。

その瞬間理解した。
これは全部親友と彼が仕組んだんだと。
なんだもしかして、どっきり?
って聞いてみると、ちょっとまっててといいドアを閉め、足早に部屋の奥に行った。

彼と一緒に親友がどっきりでしたー!なんていうのかななんて思っていると、

何かをズルズルと引きずるような音が聞こえてきた。

悪い予感がし、部屋のドアをあけてみると、

えっ私は混乱した。

おもちゃを買ってもらった子供のように、
彼を引きずりながら満面の笑みを浮かべている親友の姿がそこにはあったからだ。

言葉が出ず動けないでいると、
親友が一言、あなたがいけないのよ。

親友は撮影カメラと包丁を取り出した。

やっと夢が叶いそう。


投稿:ホラー漬けのNさん