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海怖小話『船魂さま』『海で亡くなった人が見張っているんだよ』他3話

海にまつわる怖い話・不思議な話 短い話5選


489 :第一話:03/11/30 23:55

静岡の大瀬に近い古宇という港にヨットを係留してるんだけど
深夜ヨットの上を歩く音をみんなが聞いている。
ポンツーンからは100mくらい離れていて、
大体テンダーで船につけるんだけど、出てみると近くにボートはないし深夜だし。

鳥が歩くのかなとも思うけど少し違った感じです。
そして次の日は必ず何かトラブルが起きる。
少し不思議な体験。



493 :ななしさんがうしろに:03/12/01 13:54
>>489
いわゆる「船魂」っぽい。船魂さまは女神なんだそうだ。
そしてその声が聞こえた時(声といっても何らかの音によるシグナル
であることがほとんどで、実際に声が聞こえるわけではない)は、
船にトラブルが起きる前兆だという。
昔の船なら神棚吊ってたりすることもあったんだがな。

まあたまにはお礼も兼ねてお神酒でもまくといいかもしれない。



508 :第二話:03/12/16 16:47

高校の頃、部活の合宿で海に行った時の事、
自由時間に海でみんなで遊ぶ事になったんだけど
結構海が荒れていて、何かの遊びだったかは忘れたけど
もしもの時の為に縄に捕まって海に入る事になった

しかし、途中でカナリでかい波が来て
それを正面から受けた拍子に縄を離してしまった。
一応、泳げるハズだったが波の勢いに勝てずに苦しくなり
「もうダメだ…これで終わりか…」と
バカみたいに悟った気になりながら、意識が無くなりかけたその時、
誰かにイキナリ手を掴まれて引っ張られた。

そして、気が付くと縄をシッカリ手に握って居て
先生が縄を引っ張り、何とか浜まで戻る事が出来た。
飲んだ水を吐き終えて、誰が助けてくれたかと
一緒に遊んでた部員に聞いて見たが、誰も助けてないと…



523 :第三話:04/01/03 16:08

一昨年の元旦に、友人三人が神奈川の葉山の一色海岸に釣りに行った。
その時、たまたまそのうちの二人が迷彩柄のズボンを履いていた。
岩場付近をウロウロしていると、突然、サーチライトのようなもので照らされ、
警察官十人近くに取り囲まれてしまった。
中には機動隊のように出動服をきている人も。
どうやら某国工作員と間違えられてしまったようだ。
一応、身分証明書を提示してその場は収まった。
それから一週間ぐらいして突如、公安の人が家にやってきて任意で引っ張られ
そうだが、すぐに返されたそうだ。

どうやら、江ノ島の不審船騒動に巻き込まれてしまったようだ。



536 :第四話:04/01/08 03:30

わたしの母の実家が香川県なのですが、
わたしが子供の頃、その香川県で体験した話です。

場所は津田の松原というところで、わたしは母のこぐ自転車の後ろに乗っていました。
右は海岸。左には港町の、うら寂しい家並みが見えていました。
時刻は夕暮れ。
ふと、路地のはしに、お地蔵さんが見えたのですが、
なんとその目が真っ赤にギラギラと光っているのです。
わたしは怖くなり「お母さん、お地蔵さんの目が光ってるよ」と言ったのです。
すると母は自転車をこぎながら、
「それはね、海で亡くなった人の霊が悪いことしないように見張っているんだよ」と。

何年か後に、母にそのことを話しましたが、
母はそんなこと言った覚えはないの一点張りです。
母は幽霊などを極端に怖がる人なので、
「亡くなった人の霊が・・」などと言うのは変という気がします。

今思うと、あの声は母の声ではなかったのかもしれません。



844 :第五話 :04/02/28 02:29 ID:sI1ILF1S

イギリスだったか?の実話なんだけどさ。
ある島の灯台守達が全員行方不明になった事件があって。
連絡がつかないので、数日後救援隊が向かったら、灯台日誌だけが残ってて。
その日記が、行方不明になる数日前からなんか変だったらしい。

実際には、その数日間晴天続きだったにも関わらず、
すごい嵐がきてパニックおこしている描写があったり。
「灯台守の仲間の一人が祈りを捧げている。もう一人は喚いている。」とか
段々意味不明な記述が増えていって。

最後は、嵐が去ったという描写のあと、
「天は光に満ち、神は我とあり」と書かれて終わっていた。
そして灯台の中は、灯台守達のレインコートだけがなくなっていた・・・という話。