海怖 ロゴ

海怖小話『機関長の想い』『叔父の愛犬』『見知らぬオッチャン』

海で事故にあい亡くなってしまったら、その霊魂は永遠に海に取り残されてしまうのだろうか?「カエリタイ、カエリタイ」と思いながら――。 


812: 第一話 2006/10/24(火) 17:27:10 ID:vWyJ5S20

私が学生の時聞いた話。

昔、学生を乗せた練習船の機関長が、
日本から豪州へ向かう航海の途中、
夜間に亡くなってしまったことがありました。

日本と豪州を行き来する航路は、
私も何度も通りましたが、
あまり他船に会うことはありません。
ただ、その機関長が亡くなった時刻は、
たまたま、日本の方向に向けて走る船とすれ違うところだったと。

その瞬間、その日本へ向けて走る船に向かって、
練習船から人魂が飛んだそうです。

夜間航海中は、周囲の小さな漁船の明かりでも見逃すことの無いように、
操舵室内は真っ暗であり、船内からも明かりが漏れないようにしますので、
当時操舵室にいた乗組員や実習生が、みな人魂を目撃したとのことです。

「きっとあの機関長の魂は、日本に帰りたかったんだろう。
めったに他船に会わない豪州航路で、
たまたますれ違ったあの船に乗って 日本に帰ろうとしたんだ。」
と、あとになって、機関長が亡くなったと聞いた目撃者は、皆そう思ったそうです。


491: 第二話 2006/10/27(金) 23:10:38 ID:CX57sJGG0

叔父の話。

子供の頃、向かいの浜から実家のある波止場まで
泳いで帰ってやろうと試みたそうだ。
直線距離にして大まかに1キロメートル半。

半ばまで泳いでふと振り返ると
浜も港も見えなくなっている。
見渡す限りの海面に恐怖を覚え
体がすくんで動けなくなったという。

するとなんということであろう、
伴泳していた愛犬が
先導して泳ぎ始めたのであるw

幼かった叔父はワンコに導かれて
へとへとになりながら波止場まで泳ぎ着いたという。

という話をばーちゃんから聞いた。



501: 第三話 2006/10/28(土) 18:38:22 ID:qCXg191SO

まだ幼稚園に通ってた頃、家族で海沿いのホテルに泊まった。

私は当時お父さんっ子で、手をつないで浜辺を散歩してた。
お母さんもお姉ちゃんも居なくて、お父さんを独り占めできた事が嬉しくて
あれなに?あれは?と、色んなものを指差して聞いてた。

しばらくして、お父さんが返事してくれなくなって、軽くイラッとしながら
「お父さん、あれは?」と聞きながら隣りを見上げると全然知らないオッチャン。
「えっ!?」と思って、歩いて来た方を振り返ると遥か彼方にお父さんが…

ずっと手をつないでたのに何故見知らぬオッチャンと入れ替わってたのか。
我が子が知らんオッチャンと手をつないで歩いて行ったのに父は何故笑って見てるのか。
今だに思い返すとイラッとする。