
海怖小話『波の音、夢か現実か』『おじさんは海の神様?』
大荒れの海に現れたおじさん。とても人が泳げるような状況ではなかったのに、どうしてあんなにスイスイ泳いでいたのか――。
301: 第一話 2007/12/14(金) 10:59:21 ID:5aaufQLoO
通っていた大学は海のそばだった。
海で遊んだり話したりをしょっちゅうしていたが、
ある時「結構この海、でるんだって」と聞いた。
戦時中に亡骸がおいてあったとかそういう話。
その晩、夢を見た。
小さな子供達が目の前で砂に埋まっていく。
子供達はずっと歌っている。
♪○○は砂の味 息をしても砂~♪
詳しくは忘れた。波の音が聞こえていた。
息苦しさに目をさますと波の音だけしていた。
だけどおかしい。
私のアパートは海から離れていて
波の音など聞こえるはずはないのだから。
そのことに気付くと波はやんだ
思い出したら怖くなった
296: 第二話 2007/12/12(水) 17:01:17 ID:Twd6g8Np0
何年か前の夏、友達と海に行った。
海には人が少なく、台風が近づいていたか去った後か忘れたけど、
どんよりとして海も荒れてきた。
私と友達は怯まず「ビッグウェーブだ!」とかいって、
はしゃいで浮き輪をつけて泳いでいた。
すると、少し沖の方から「おーい!」と声がした。
見ると、歳は50をこえているであろうおじさんが泳いでいて、
「あんたらー、すぐあがりなさーい!沖に行くんじゃないぞー!」
と叫んでいた。
おじさんはとても器用に泳いでいて、
時々顔を出して「早くでなさーい」と叫んでいた。
波もどんどんきつくなってきたので、
私たちは浜に戻ろうと泳いでいたが、
おじさん自身はどんどん沖の方へ泳いでいった。
私たちは、あともう少しで陸に上がれるというときに、
ものすごい波が来て、
浮き輪を付けているにもかかわらず、
一瞬溺れそうになった。
そうして私たちは陸に上がったが、
おじさんはまだ元気よく泳いでて、
そのうち見失ってしまった。
しばらくすると波はおだやかになり、天気も回復してきた。
私と友達の間では、おじさんは海の神様で、
波を鎮めに行ったんだろうということになっている。


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