507: 本当にあった怖い名無し 2008/01/30(水) 08:51:03 ID:Mv4/mHGZO
実怖「ガリガリガリ…夜中に現れ父にとり憑く黒い人型の妖怪と老婆」
父親の体調が悪くなり入院が必要になるかもしれないと家族で心配していた。だが、父が弱った頃から、父の周りで異形のモノが、まるで獲物を狙うハイエナのようにウロウロしだしたのだ――。
昨年、 父がかなり体調を悪くし入院になるかもと
家族が心配していた頃の話です。
自力でトイレに行くこともやっとになっていた父は、
ある夜中、ベッドから降りようとし転びあわてたのか、
錯乱状態のようになり床に転がったまま暴れはじめました。
母ではどうにも出来ず、近くにすむ姉夫婦が駆けつけ一晩中様子を見ていました。
翌日、それまでとは違う病院で見てもらい、その夜はわたしが泊まりました。
父が体調を悪くする前、母は夜中うなされる父の胸の上に、
父の顔に顔を近づけ覗きこむ、ホッカムリの着物姿の老婆を見たり、
錯乱を起こす前には床に消える黒い人型を見ていました。
病院から帰り、その夜は父のベッドの近くに布団を敷き眠りました。
夜中に父をトイレに連れて行かなくちゃと思いながら……
なかなか寝付けず、父の様子を見ると、
昨夜とは違いスースーと寝息を立て穏やかに寝ていました。
わたしも安心しその後眠りました。
そして、夜中に目が覚めました。
カリカリカリカリ……
カタカタカタカタ……
(何だろう?)
夜の静けさの中、広くない家にそんな音が響いています。
あまり怖がらないわたしもその時はなぜか、
その音が何か確認する気にはなれませんでした。
ゾワッとする空気でした。
その時、父が話し出したのです。早口でした。
「すみません。………子ども達が……。すみません。…………」
体が弱り医師の前でもやっと話していたのに。
いったい誰と話しているのか?
けれど、寝言のようです。また、スースーと寝息がしていました。
その間中、あの音、
カリカリ……カタカタ…………カリカリ…カタカタ…
は続いていました。
見て確かめようか?けれどその音の主と目が合うのは怖い。
わたしは心の中で念じていました。
(父に近寄るな!この家から出ていけ!粉々になれ!)
繰り返し 念じることしか出来ませんでした。
得体の知れない音と、わたしのつたない念じ、一時間は続いていました。
そして、音がやみホッとしてすぐ母が、
「んんーっ」とうめきました。
その声に反応するように、
カリカリ…カタカタカタ……。
と少しだけ聞こえました。そして、音はしなくなりました。
朝になり、父を見るとまだ穏やかに寝ていました。
何週間も夜寝れないと言っていた父だったのに。
わたしは自宅に帰り、二、三日して朝目覚める直前に頭に浮かんだ
『餓鬼』
のことばが気になり、パソコンで検索しました。
そこに、出たのは母が見たという黒い人型によく似た『餓鬼』の姿でした。
そしてその手を見てゾッとしました。
黒くてガリガリの指に長い爪、カリカリカタカタと音を立てていたのは、この手だろうと思いました。
弱った父は餓鬼に魅入られ、彼らは待っていたのでしょうか。
そこに子ども達が現れ責められていたのかもしれません。
そして寝言のように父は、「すみません」を繰り返していたのかもしれません。
父は今かなり回復しました。
母も変な物は見ていません。
その後も泊まりましたが、あの音はしませんでした。
父は穏やかな睡眠を取れるようになりました。
いったい誰と話しているのか?
けれど、寝言のようです。また、スースーと寝息がしていました。
その間中、あの音、
カリカリ……カタカタ…………カリカリ…カタカタ…
は続いていました。
見て確かめようか?けれどその音の主と目が合うのは怖い。
わたしは心の中で念じていました。
(父に近寄るな!この家から出ていけ!粉々になれ!)
繰り返し 念じることしか出来ませんでした。
得体の知れない音と、わたしのつたない念じ、一時間は続いていました。
そして、音がやみホッとしてすぐ母が、
「んんーっ」とうめきました。
その声に反応するように、
カリカリ…カタカタカタ……。
と少しだけ聞こえました。そして、音はしなくなりました。
朝になり、父を見るとまだ穏やかに寝ていました。
何週間も夜寝れないと言っていた父だったのに。
わたしは自宅に帰り、二、三日して朝目覚める直前に頭に浮かんだ
『餓鬼』
のことばが気になり、パソコンで検索しました。
そこに、出たのは母が見たという黒い人型によく似た『餓鬼』の姿でした。
そしてその手を見てゾッとしました。
黒くてガリガリの指に長い爪、カリカリカタカタと音を立てていたのは、この手だろうと思いました。
弱った父は餓鬼に魅入られ、彼らは待っていたのでしょうか。
そこに子ども達が現れ責められていたのかもしれません。
そして寝言のように父は、「すみません」を繰り返していたのかもしれません。
父は今かなり回復しました。
母も変な物は見ていません。
その後も泊まりましたが、あの音はしませんでした。
父は穏やかな睡眠を取れるようになりました。


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