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海怖小話『同僚が中学校の教師を辞めた理由』他1話
昔、真面目に6年間中学の教師をしていたという、 会社の同僚。教師が天職のようだった彼がなぜ辞めてしまったのか、そこには、夏の臨海学校で起こったある惨劇が関係しているという――。
496: 第一話 2003/01/26 00:37
元、中学教師だった同僚の話
僕の会社の同僚に中学の教師を6年間していた男性がいます。
彼はとても真面目な男で、まるで教師になるために生まれて来たような人間です。
でも後日、彼が教師を辞めた理由を聞いて私はとても驚きました。
2年前、夏の臨海学校へ行った時に不幸にも
1人の男子生徒が水泳中に心臓麻痺で亡くなりました。
教師としての彼の責任は皆無とはいえず
生徒のご両親からは随分と責められたそうです。
そして昨年、同じ臨海学校へ行った時の事です。
真夜中に生徒の各部屋を見回りながらトイレに入り、
ふと鏡を見ると、亡くなった生徒が海水パンツ姿でずぶ濡れのまま立っていて、
『先生、一緒に僕も帰りたい。お母さんの所へ帰りたい。』と涙を流しながら、
鏡の中で、じっと彼の方を見つめて言っていたというのです。
その時、彼には恐怖感はなく、
生徒をこんな悲しい目に合わせてしまった自分には、
教師の資格なんてないと強く感じたようです。
ちなみに今の彼は、ビジネスマンとして毎日頑張っています。
ふと鏡を見ると、亡くなった生徒が海水パンツ姿でずぶ濡れのまま立っていて、
『先生、一緒に僕も帰りたい。お母さんの所へ帰りたい。』と涙を流しながら、
鏡の中で、じっと彼の方を見つめて言っていたというのです。
その時、彼には恐怖感はなく、
生徒をこんな悲しい目に合わせてしまった自分には、
教師の資格なんてないと強く感じたようです。
ちなみに今の彼は、ビジネスマンとして毎日頑張っています。
320: 第二話 2002/12/21 21:58
和歌山県白浜へと海釣りに出かけた時のことだ。
早朝から断崖の上に陣取り、釣りを一日楽しんだ。
日が暮れてきたので帰り支度を始めた。
その時、日が沈みきったわけでもないのに突然辺りが真っ暗になり、
海が緑色にギラギラと光り出した。
「これは一体どうしたことだ」と驚いて辺りを見ていると、
海面にバシャバシャとものすごいイカの大群が押し寄せているのに気づいた。
「おお!こんな大群は生まれて初めてだ!」
うれしい悲鳴をあげると糸を垂らして釣りを再開した。
うわっ!なんて引きの強さだ!
糸に食らい付いたイカの強烈な引きに何度か海に引き込まれそうになった。
イカにしてはあまりに引きが強すぎる。
不審に思って、もう一度目をこらしてイカの大群を眺めた
「うわああああぁぁぁぁぁぁぁ!」」
それはイカの大群ではなく、海面から突き出た沢山の青白い手だった。
グイッ!!
さらに強い力で引っ張られ、慌てて釣竿を離した。
あと少し離すのが遅れていたら
引きずり込まれていても不思議はないほどのきわどいタイミングだった。
聞いたところによると、この場所は飛び込み自サツの名所として知られているらしい。
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