やあさ様ロゴ

スレ主の地方にいい伝わる呪いの神「やあさ様」。神様がカミサマに堕ちた時、そのカミサマは村人に強力な呪いをかけたといいます。呪いを解き生き残るために、そこに生まれ育った者がやりとげなければならない恐ろしい儀式とは――(おうまがタイムズ)



1
昨日の夜に本当にあった話なんだが聞いてほしい
しりとりはまじで強い


2
昨日の夜、友達同士で季節外れの花火をしようと5人真夜中に集まった。
まぁ知っての通り雨で、できるはずが無いんだが誘ってきた友達いわく雨が降っていないといわゆる『召喚』はできないんだそうだ。
友達には霊感があって、小さい頃父方の祖父(霊能力者)から信頼できる友達ができたら「やあさ様」を呼びだして、逃げ切りなさいと氏ぬ前に言われたらしい。
んで、その『召喚』に必要なのが信頼できる友達5人と赤く塗り潰した花火38本。『召喚』した後に何が起きるのかは本人も知らないらしかった。


4
『召喚』のし方は単純で、雨の日に召喚者の家から三番めに遠い公園で花火をつける。そのあとに33本を普通に楽しみ、残り5本をそれぞれが持ち、一度に赤く塗り潰したろうそくから火をつける。
そこまでは順調だったんだが。


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さぁ火をつけよう!と友達と一斉に火をつけたんだ。
正直な話、本当に何かが起こるなんて考えるわけが無い。そんなことをいきなり言われても信じろって方が変だしな。
火はついた。普通について、普通に消えた。じゃあ片付けようってなったときに起こったんだ。

ろうそくの火が消えなかった。
バケツの水をかけても息をかけても消えなくて、とりあえず持って帰ることにしたんだ。そしたら、公園の屋根がある場所から傘をさして出ようとしたときにすごい勢いの風が吹いてきて、ろうそくの火が消えた。

普通だけど、普通じゃなかった。


7
公園の入口に「何か」があった。
あったというよりは「いた」感じだな。
でも周りは暗かったし確実に居たのかと聞かれれば正直自信がない。
そしたら召喚者である友達が青い顔をして、いきなり
「そうだ!しりとりしようよ!」
って言い出した。何もなくて残念だったし騙されたような気持ちがしたから、みんな何言ってんの?みたいな感じで相手にしてなかったんだ。
そしたら


8
そしたらさ、
「しりとり、ね、早く!」って言いながらポケットから紙とボールペンを出して

うしろ  いる  これからにげる

走り書きで字も汚かったし、全部ひらがなだったけど、とりあえずやばいことは分かった。心の隅で「あ、やあさ様が来たんだな」って思ったから、とりあえず始めたんだ。

「りんご」「ごま」「マンボウ」「牛」……

しりとりを続けながら友達の紙にかかれた通りに丸くなって、絶対にうしろを見ないように召喚者である友達の家(神社)に向かったんだ。


9
ここまでで質間ある?


10
やあさ様ってなに?


13
>>10
やあさ様っていうのは、友達(召喚者)の家の裏にある祠に住んでた神カミサマらしい。住んでたカミサマ。過去形


15
まあさっき言った通りにやあさ様っていうのは住んでたカミサマで、
子供が好きな中学生位の女の子のカミサマ。
よく子供達に紛れて遊んでたりしていて、病気を治してくれたらしい。
やあさ様は赤、というよりは紅色が好きでお供えものはりんごとかの紅い果物や紅色の着物がほとんどだった。


20
だけど昔、やあさ様の奉られている祠を、詳しくは祠の中にある紅い鉱石でできた首飾りを盗んで売ってしまった村の人がいて、やあさ様は力が暴走して神様からカミサマ(悪霊)に変わってしまったらしい。
それからやあさ様は祠を守っていた友達の神社に呪いをかけた。
で、その内容が↓


21
生まれてきた娘は15歳までしか生きられないっていう内容。
それを逃れるために、今回のやあさ様を呼び出して逃げ切るっていう儀式をやるんだってさ。
正確には
・召喚者となる者が信頼できる友達四人とともに38回火をおこす
・最後の五回は一度につけ、火を消す
・火が消えなかったらそれは召喚できた証である
・召喚したやあさ様からは決界をはりつづけて逃げ切る


22
・召喚することができたら召喚した者にやあさ様は取り付こうとするので、すぐにやあさ様を払うか沈めてもらう
という事らしい。

やあさ様の力はとても大きいので、それに対抗できるほどの決界をはらなくてはならないらしく、まだ決界のはりかたを覚えていなかった友達はしりとりを始めたらしい。しりとりはやあさ様の力にも勝つようだ。



引用元: http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1454140969/