「旅館にいた謎の兄妹とドラえもんの未来世界のような部屋」
幼いころ、 曾祖母の喜寿祝いでとある旅館に行った時の事、少し変わった男の子と出会った。旅館内でその男の子と遊んでいるうちに俺は、不思議な場所を覗き見ることになる――
小学校の低学年だった頃、曾祖母の喜寿だったかなんだったか(赤いチャンチャンコ着る
やつ)で市内の旅館を使ってお祝いの席が開かれた時の事。
両親とか親類の大人とかは酒飲んで宴を楽しんでいたんだけどそれに混ざれない子供の俺は
一人で旅館内を歩き回ったりして暇を潰してた。
そしたら同じように旅館内をウロウロしている 同年代の子供に気が付いた。
同じ境遇同士だし一緒に遊びたいなぁとは思ったんだが変な警戒心が働いて、
気付いてはいるものの無視しながら相手の様子を 伺ってた。
そしたら相手も同じような動きをみせるので
「ははーん、こいつも俺と 遊びたいんだな」
と思って少し歩いては振り返ってそいつを見る、また少し歩いて
は振り返ってそいつを見る、という行為を繰り返し段々と距離を縮めていった。
それから少しの間記憶が無いんだけど、何でかそいつの部屋みたいな所に行く事 になってた。
「アレ?こいつ旅館の息子か?」
と思ってついて行ったらそいつの部屋っつーのがうちの親類縁者が宴をしている部屋のまん前なのよ。
これが不思議でさっきはそんな所に部屋なんて無かったしそもそもその部屋の在り方自体が何か不自然なの。ロビーっつーか天井の高いホールみたいな場所のど真ん中に何故かその部屋があるの。
言葉では言い表し難いから極端に例えると
「人が普通に運動している体育館の真ん中に何でか小部屋がある」みたいな感じ。
子供ながらこの旅館は設計がおかしい、客間と店側のプライベートルームが隣接している、しかも子供 部屋。って思ったけど子供だからどうでもよくってその部屋に入ろうとしたの
そしたら中にそいつの妹らしき女の子がいて俺と一緒にいるそいつに
「何で連れてきたの!」みたいな事を言ってるっつーか雰囲気で伝えようとしているというか、
とにかくその中の女の子が俺がその部屋に入る事を嫌がってるのね。
仕方がないから俺は外でそのなかのやり取りを見てたんだけど
その部屋の中っていうのがまた妙な雰囲気でドラえもんの未来の世界にあるような部屋なの。
この辺も言葉 では表し難いなぁ、とにかく「未来っぽい」雰囲気の部屋なのね。
結局俺はその 部屋に少しだけ入ったんだけど部屋のギクシャクした雰囲気に慣れなくてすぐ出た。
外で遊ぼうと思って。てっきり「そいつ」も出てくるもんだと思ってたらそいつは 部屋から出てこない。
俺はそいつを部屋の外で待つ、そいつは出てこない。
何故か扉のないその部屋の外と中で俺とそいつが遊びたい気持ちを爆発させながら もずっと睨みあってるの。
そんでそのまま宴会が終わって俺は帰ってきたんだけど
そいつに手を振った記憶もないしバイバイと言った記憶もない。
そもそも結構一緒に いたにも関わらずそいつと喋った記憶もない。
どちらかと言うと喋らなくてもよかったって言った方が正確かもしれない。
とこの話を思い出したのが今年の夏の成人式の日で、
あーうちの地方は成人式を夏にやるんですけども俺はその旅館で成人のお祝いを受けた。
今度は親戚ではなく中学の頃のクラスメイトが宴会場で騒いでる。
「アレ?」と 思って宴会場の外に出てみるとそこは中庭に面した廊下、
おかしい、ここはホールみたいな場所だったはず、
と思って仲居さんにその旨を尋ねてみるとそんな事は無いし無かったという返事。
あの記憶は何だったんだろう、と思ったけどどうでもいいことにした。
なかったホールと不自然な部屋、あいつら何だったんだろ。
「アレ?こいつ旅館の息子か?」
と思ってついて行ったらそいつの部屋っつーのがうちの親類縁者が宴をしている部屋のまん前なのよ。
これが不思議でさっきはそんな所に部屋なんて無かったしそもそもその部屋の在り方自体が何か不自然なの。ロビーっつーか天井の高いホールみたいな場所のど真ん中に何故かその部屋があるの。
言葉では言い表し難いから極端に例えると
「人が普通に運動している体育館の真ん中に何でか小部屋がある」みたいな感じ。
子供ながらこの旅館は設計がおかしい、客間と店側のプライベートルームが隣接している、しかも子供 部屋。って思ったけど子供だからどうでもよくってその部屋に入ろうとしたの
そしたら中にそいつの妹らしき女の子がいて俺と一緒にいるそいつに
「何で連れてきたの!」みたいな事を言ってるっつーか雰囲気で伝えようとしているというか、
とにかくその中の女の子が俺がその部屋に入る事を嫌がってるのね。
仕方がないから俺は外でそのなかのやり取りを見てたんだけど
その部屋の中っていうのがまた妙な雰囲気でドラえもんの未来の世界にあるような部屋なの。
この辺も言葉 では表し難いなぁ、とにかく「未来っぽい」雰囲気の部屋なのね。
結局俺はその 部屋に少しだけ入ったんだけど部屋のギクシャクした雰囲気に慣れなくてすぐ出た。
外で遊ぼうと思って。てっきり「そいつ」も出てくるもんだと思ってたらそいつは 部屋から出てこない。
俺はそいつを部屋の外で待つ、そいつは出てこない。
何故か扉のないその部屋の外と中で俺とそいつが遊びたい気持ちを爆発させながら もずっと睨みあってるの。
そんでそのまま宴会が終わって俺は帰ってきたんだけど
そいつに手を振った記憶もないしバイバイと言った記憶もない。
そもそも結構一緒に いたにも関わらずそいつと喋った記憶もない。
どちらかと言うと喋らなくてもよかったって言った方が正確かもしれない。
とこの話を思い出したのが今年の夏の成人式の日で、
あーうちの地方は成人式を夏にやるんですけども俺はその旅館で成人のお祝いを受けた。
今度は親戚ではなく中学の頃のクラスメイトが宴会場で騒いでる。
「アレ?」と 思って宴会場の外に出てみるとそこは中庭に面した廊下、
おかしい、ここはホールみたいな場所だったはず、
と思って仲居さんにその旨を尋ねてみるとそんな事は無いし無かったという返事。
あの記憶は何だったんだろう、と思ったけどどうでもいいことにした。
なかったホールと不自然な部屋、あいつら何だったんだろ。


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