「妖怪」は、古来より日本で伝承される人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、あるいはそれらを起こす、不可思議な力を持つ奇怪な存在のことで、妖(あやかし)または物の怪(もののけ)魔物(まもの)とも呼ばれています。近年では「ゲゲゲの鬼太郎」「妖怪ウォッチ」などのエンタメ作品等で子供から大人まで広く一般に認識されている存在ですが、スレ主はそういったエンタメ作品の妖怪も含めて色々と詳しいそうです(おうまがタイムズ)
1
どんどんどうぞ


2
水木しげる先生大好きなんだが
おひあがりという妖怪について教えて


3
>>2
さっそく質問有難う、それは確か『覆い掛かり』の変名ですね
『おばりよん』の仲間だから『児なき爺』の親戚でもあるんだ



4
おおすごいな
へーこなき爺の親戚なのは初耳

ひだる神については何かわかる?
あの不気味さ好きなんだがが


6
>>4
若しや鬼太郎五期見てた?
あれは状態異常が基になる憑物の代表格だよ、分布も広いし近縁も多いし
憑物『筋』となると『犬神』が圧倒的だけどね



5
メガテンの世界観どう?


7
>>5
今晩は、宜しく
どう?と云うと?好きは好きだけどね



9
>>7
こんばんは。そうなんだ。メガテン好きなんだけど、妖怪好きな人から見たら邪道なのかなとか思ってね


15
>>9
妖怪時計とかは邪道感有るかもね。キャラクター体系として好都合なシステムと名前だけ借りて独自の世界観を築かれてしまうと少し違う気がする





8
一番好きな妖怪は?


12
>>8
決められないなあ、でもぱっと浮かんだのはぬっぺっぽうとか



10
妖怪に関する知識が豊富ってこと?
存在しないものの知識って何?


13
>>10
有ると思えば凡て有るし、無いと思えば何も無いよ
僕自身は概念であり複合模倣子だと思って文化的に捉えてる
オカルティックな知識も有るけど『こんな考え方も有ったんだ』、みたいに一種思想史的な見方をしてる(正直興味が有るのは否定しないけど、主眼じゃない。貴方みたいに非存在と割り切る勇気もなくてさ)
僕が妖怪博士を自称するのは、文化装置としての妖怪についてなんだ


14
>>13
水木しげるが妖怪図鑑とかを書いてたのは知ってるけど、あれは水木しげるの創作なわけだよね?

それとは別に地域ごとに伝えられる河童とかの伝説的な妖怪もあると思うのだけど、そういう民俗史が詳しいって事?


18
>>14
まあ或る程度は創作もね。でも、水木御大は妖怪史の中でもかなり規格外で創作だったとしても其処其処『認められてしまう』位置に居るんだ。説明下手で御免
普通妖怪は文化の中で伝承されて市民権を得るんだけど、御大の場合影響力が凄かったり漫画で伝承の妖怪にしれっと創作を混ぜるから水木妖怪は最初から『御大の本に出て来るんだから伝承も有るんだろ』的な感じで市民権を得てしまう訳。ベアード様なんかその代表選手なの
ううん、矢張り説明下手だね



25
>>18
水木しげるの本は何冊か読んだことあるけど、結局あの人は「妖怪は人間の心の中にいる」ってスタンスじゃない?
それを漫画で具現化してエンターテイメントにしてる、て感じで

つまり、君は水木しげるの漫画の世界観について詳しいよ、て意味で合ってる?


28
>>25
一寸違う。矢張り駄目だね僕の説明
水木漫画は好きだから世界観も考察はしてるけどそれこそ指抜きグローブ大先生達には敵わないな
僕は今後『視野の広い妖怪研究』が必要だと思ってるから、世界観やスタンスとか御大にフォーカスした見方は基本的にしない。強いて云えば、水木漫画の妖怪文化に於ける位置付け、とかそんな捉え方になるね



11
なるほど五期見てたかはわからんなあ
あいにく昔の漫画版で読んでた
アニメ版は新ゲゲゲになってから遠のいてたかな


23
>>11
なのにマンガで主題になってない妖怪が好きなんだ、渋いね



16
一番強いのは??


19
>>16
初めまして、結構尋かれるけど痛い所なんだよね
強いって、一対一で戦ったらって事でいいのかな?



20
その伝承の仕方が既に妖怪じみてる


26
>>20
今晩は。僕ね、御大も妖怪でいいと思うんだ真面目に



21
水木しげる牛鬼だけではなく、牛鬼って荒俣宏や京極夏彦らも結構強めの感じで出てきたけど、
何やら牛鬼伝説っていう民話が伝わってるようね
鬼太郎ではカルラ様が出てくるぐらいだし

あの手の強力な妖怪だとなにがいるの?


26
>>21
個人的にあのころした奴が次の、の絶望感で印象深かったけど、最近あれは聖王制と関係有りじゃないかと思い始めてる。あの手とはどの手?



22
どういう成り立ちの妖怪が好み?

民俗学的な成り立ちの妖怪とか
水木先生とかのキャラクター的な妖怪とか
浮世絵とかに描かれた妖怪とか
色々あるとは思うんだけど
結構みんな成り立ちがバラバラな印象があるのに
「妖怪」で一纏めになってたりするから
どういう傾向(バックグラウンド)の妖怪が好みかなーと


26
>>22
今晩は、理解が深くて嬉しいよ。ううん、どれもそれぞれ善さが有って好きかな。どの妖怪が好きか尋かれて曖昧な答えしか出来なかったみたいに、あんまり妖怪に優劣上下をつけられないんだ僕



24
資格だか検定だか受けたん?


26
>>24
善く来てくれました、有難う。受けてないけど、とりあえず某不思議なことなど何もない小説家の先生に免許皆伝は戴いてる。冗談かもだけどね?



27
妖怪詳しくないんで1のオススメのやつ描いてみて


29
>>27
折角来てくれたのに悪いんだけど、オススメと云われても善く解らないしお絵描き使うの苦手だからまともに描けないんだ
御免ね、本当に



30
小豆研ぎはどうして小豆なんか研いでるの?


33
>>30
素朴な質問有難う
一番確実な答えとしては『小豆とぎ』だから、なんだけどまあそゆこと云ってるんじゃないよね多分
細かく云うとこれは未解決の難問題で、

1、小豆といでるっぽい音が基になる怪異だから
2、御赤飯等等にみられる小豆の神性が関係する

の二通りの解釈が主流。
因みに僕は後者派。何かといでるっぽい音で小豆を連想する例がこんなに全国的ってどうなの、と思うし、『小豆洗い』系統は正体のパターンが蝦蟇蛙狐小坊主荒神様とか余りに纏まりがないから、矢張り鍵は小豆でありその神性だと思うんだ
貴方が気になったのなら暇な時にでも少し自分で突き詰めてみると中中面白いし、妖怪の事をもっと好きになれると思うよ
貴方も此方側に来てくれたら嬉しいんだけどな



34
>>33
思ってたより深い回答すごい嬉しい
『怪』は零巻から読んでたし
多田克己先生の著作も読んでるよ

明日か明後日には江戸東京博物館の大妖怪展行こうと思っているよ


31
ぬらりひょの後頭部が出っ張ってるのはなんで?


37
>>31
また素朴な難問だね、いいよいいよ?とは云うんだけど、説と呼べる程確乎りした話はなくて、

1、蛸だから(一刻堂すっとぼけ)
2、そう云う人種だから(絶対城先輩すっとぼけ)

位が関の山なので、私見を書きます
『ぬらりひょん』を『のっぺらぼう』の仲間とみなしさらに『のっぺらぼう』の起源を大陸の不定形妖怪達(『太歳』『視肉』『帝鴻氏』)辺りに求める多田京極説を進めれば、この後頭部の膨らみは肉塊ともとれる
それと海月が正体らしき『ぬらりひょん』の伝承が陰陽師の本拠地のひとつだった岡山にあるから、『ぬらりひょん』の本体を突き止めた道教思想を受け継ぐ陰陽師が海月の不定形性と先述の不定形妖怪達を結び付けた可能性もある
道教が絡むなら仙人の頭を大きく描く習慣とも関係有るかも、道教で始祖『太上老君』より偉いとされる『鴻鈞道人』は『渾沌氏』及び『帝鴻氏』と同一視されるからね
岡山で道教思想に味付けされた『ぬらりひょん』が関西江戸にも根を張る陰陽師のネットワークに沿って分布したと考えればそう悪い推理でもない気はしているけど──長長自説で御目汚し失礼



35
ずばり妖怪を見たことはありますか?


42
>>35
有ると云えば有るし、無いと云えば無いね
妖怪ってそんなもので、其処が魅力なんだ



36
樹下美人系精霊について詳細


44
>>36
語れる程は知らないなあ、御免
元元五行では土生木、つまり陰の最高原理から生まれる木は女性の死霊なんて陰性の塊とは相性良好なんだけどね
図像としては仏教が伝えた樹木の妖魔『夜叉女』=『ヤクシニー』の影響が大きいと思うよ



39
今から寝るんだけど瞼閉じる瞬間に思い出して怖くて寝れなくなるような妖怪教えて


45
>>39
本当に御免、もう寝てしまったよね
起き抜けに『百慕々語』で画像検索を掛けると幸せになれるよ



40
妖怪に詳しいなら神にも詳しいのかな


48
>>40
詳しいと思う
妖怪学程学科横断的な学問もそんなにないだろうし、妖怪と神の区別は明瞭しないし無理矢理遣ると小松先生みたいに不自然になるし、まず僕は井上圓了に従って所謂超常現象全般を『妖怪』と称している
まあ圓了先生とは妖怪の見方が決定的に違うから、それこそ借りただけなんだけどね



43
妖怪にまつわる面白いエピソードとかある?


49
>>43
面白い、かあ
『尻目』とか存在自体面白いよ?



50
>>49
面白いけどそういうんじゃなくてw
調べたときについでに紹介されてた豆腐小僧がわりと良い奴だった


52
>>50
面白いって色色有るからなあ
『河童カッパドキア起源説』とか?



61
>>52
河童の話は結構面白いな
アンサイクロペディアまで読んだ
さすが博士gj


65
>>61
にゃはは、御役に立てて光栄



46
ラフカディオハーンの妖怪がことごとく街の
ランドマークに出現するのはなんで?


47
稲垣足穗の妖怪論はどうおもう?


51
>>46>>47
文学畑の人かな?
ハーンのは、ハーンじゃないからなあ笑──まあでもどうせならランドマークの方が、妖怪としても生き残り易くていいよ
稲垣足穗は色色云われるけど、根っこの方は感受性第一の人だと思うんだ。理論家として評価するのはその事自体の是非も含めてかなり難しいと考える、何だかんだ云って僕の力量が足りないだけだけど



53
神と妖怪の違いってなんなんだろうな
神でも妖怪でもあるようなのもいるらしいしなぁ


59
>>53
僕はね、其処は分けられないから『属性』として捉えるべきだと思ってるんだ



55
>>53
神様が祀られなくなって零落したもの、じゃないの?


59
>>55
それも柳田説だね。今主流の小松説だと崇拝の有無が境界線になっていて、柳田説では零落するだけの一方通行だったのが妖怪から神へ、って所にも注目してるのが違いなんだってさ



57
>>55
それって全ての妖怪はもともと髪だったってことなのか?


58
>>57
博士の返答は知らんが、俺はそう思ってる
神ってより精霊に近いのかも


63
>>57 >>58
『豆腐小僧』に神様時代はないよ(多分ね?)
神性聖性賎性魔性なんかは、本来僕達観測者認識者が決定する、謂わばベクトルでしかないんだ
『異界性』『超常性』とでも呼ぶべきものが見方次第僕等次第方向性次第を名を変えるだけの事



54
幽霊と妖怪との違いは、人に憑くか場所につくかの違いだと柳田先生は書いていたけど、お岩さんとか九尾狐みたいにその枠に当てはまらない奴らもいるけど、そこんとこどう?


59
>>54
そうだね、柳田先生は最近結構否定されてる。でもね、先駆者は先駆者である事が偉大なのであって、最初なんだから間違いは当然、寧ろ間違いを見付けていく事が研究の補完であり最大の敬意の表面だと僕は思う。其処を履き違えると、少し怪訝しな事になるから



56
西尾維新の物語シリーズの怪異(妖怪?)って、すごい良い設定だと思うんだけどどう思いますか?


62
>>56
いい設定だよね。でも、妖怪学の理論としてそのまま応用するには難しい。妖怪は観測認識された時点で観測者であり認識者である客体自身に巣食うモノだから、観測が途切れたから存在が希薄になるなんて心配はないよ



60
祀られなくなった神は忘れられるだけじゃないのか
なんで妖怪化するんだ


64
>>60
祀られなくなるだけなら神性は消えても『超常性』は残ってるから、魔性に変わるだけで済んだりするのね
でも、忘れられたら──何も残らない。僕はそれが悲しいんだ



66
妖怪を調べようとすると妖怪ウォッチが引っ掛かって
真夜中に出る妖怪を探そうと思ったのに


67
>>66
真夜中は、意外かもしれないけど妖怪よりは神の領分だからね



70
>>67
そうなんだ
百鬼夜行は夜中のイメージだったから夜行性かと思ってたわ


68
>>67
よーかいは誰ぞ彼時だよな


71
>>68 >>70
さっき神と妖怪に厳密な区別はないと云ったけど、大概妖怪の方が『境界的』で、神の方が『異界的』なんだ。神の方が何か遠くに居るイメージ有るでしょう?
神は完全に僕等の届かない向こう側=真暗闇、妖怪は直ぐ側に潜む彼岸と此岸の境界上の隣人(人じゃないか)=夕暮時、みたいな棲み分けが朦朧とは有る訳で
『百鬼夜行』を『幽霊狩猟』系列と考えるとこれは神の騎行そのものだし、まず見たら御仕舞系は神性の残滓が色濃い傾向に有るんだ
単体でも夜の遊行者──『夜行様』『一ツ目小僧』『あまめはぎ』辺りは妖怪神とも云うべき位置だ。真夜中の妖怪は、神に近い連中なんだよ



69
そもそも妖怪ってなに?
豆腐小僧が妖怪なら妖怪ウォッチの奴らもれっきとした妖怪じゃないのか


72
>>69
定義次第だね
僕が時計を認めないのは、『妖怪』と云うカテゴリの中で新しいモノを生み出し新しい妖怪として送り出した『豆腐小僧』のパターンとは違うからなんだ
駄洒落のキャラクター化と云う解り易いセオリーを借りて作り上げた独自のキャラクター体系に妖怪の看板を『被せただけ』の時計は、妖怪の仕組みから好都合な所だけを抜き取り再構成した別の仕組みと云う訳だよ
ゆえに、僕は奴等に妖怪の系譜の末席に名を連ねる資格はないと思っている



73
>>72
まぁ僕は妖怪ウォッチ全然知らないからなんともいえないんだが何かが決定的に豆腐とは異なるんだな
ありがとう、寝る


74
>>73
自分の説明能力のなさが呪わしいよ、このまま貴方を睡魔に引き渡してしまうなんて
おやすみなさい、夜魔夢魔淫魔に遭わない様に



75
民俗学って面白いよね!

鳥獣戯画とか百鬼夜行絵巻みたいな
昔の人の遊び心が大好きなんだ


81
>>75
その面白い、からもう一段深味に嵌ってみてくれると嬉しいな
深淵を覗く時、深淵を覗いているらしいよ?



84
>>81
多田克己さんの本が好きです

好きな妖怪は『百鬼夜行絵巻』の、
鳥山石燕さんで言う琵琶牧々と琴古主のモデルになってる彼らです


77
人を妖怪に変えちゃう妖怪ってどんなのがいる?
牛鬼とか七人岬とか
あとは一部の水木作品のような河童とか

あれば作品・出典も合わせて教えて欲しい


79
>>77
自分は>>1じゃないけど
船幽霊(引亡霊)なんかはどうかな
かなり直接的に仲間を増やそうとするし
7人岬みたいなものだと思うけど。ただ固有の名前がないだけで


82
>>77 >>79
成程ねえ
『牛鬼』は妖怪が属性やステータスの様に民俗社会の中で継承されていくパターンだね。これは神の時代からの流れだから、『ミシャグチ神』辺りが相当する。神官的な見方をすれば『犬神』『蛇蠱』とかもだろうね
『舟幽霊』や死霊系はケガレの観念を引き摺ってるから同族を増やそうとするのかな。『七人ミサキ』は加えて七の要素が気になるし、伝承地的に矢張り陰陽道の星辰信仰が関係してたりするかとは思ってる、芒っとだけど
『鬼』ごっこで『鬼』が継承されるのは判り易い例だけど上二つのどっちの名残かは両説有って微妙な感じ



83
出典忘れてた、大体水木先生京極先生だったと思う


85
日本で神って言うと、一神教の神とは違って
どちらかと言うと精霊に近い気がするね
妖怪も八百万的なアニミズム思想から生まれたのではと思うんだ
「付喪神」って言うくらいだしね


86
>>85
付喪神か、僕も好きだよ──造形もいいし石燕系は読み解くのも楽しい
猶太教基督教の神はより原理的で、>>71の理屈で行けば日本のそれより遠い位置に居るんだ『異界的』どころか『観念的』ですら有るんだ
日本は近い所、『境界的』な所から妖怪全体が発展して行ったが猶太は遠くから先に発展して行ったからこうなるんだね



87
お、まだやってた
妖怪関連のオススメ本ってある?京極夏彦のを数冊読んだことがある程度なんだけど


89
>>87
京極先生の妖怪理論は結構参考にさせて貰ってるなあ
とりあえず最初は井上先生位冷めた目線の論考を読んで自分なりの考えを持ってからその基準で他の理論を飲み込んだり自分の理論を修正したりして行くといいんじゃないかな




引用元: http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news4viptasu/1470828276