70
15歳の初冬。
学校の帰り道で見た話。

それまで数ヶ月に亘って続いていた「電話ボックスの黄色い服の女」が姿を消し
(その件に就いてはいずれ書こうと思っている)
しばらく経った寒い夕暮れ過ぎのこと。

当時、2階建ての家が長屋のように5軒づつ連なったものが いくつも並んでいる団地に住んでいた。
団地の間を通る道路を歩き、自宅まであと100メートルもない辺りで、
不思議なものが見え始めた。

ある棟の端の家、その庭に一本の立派な樹木が生えていた。
(樹の種類は当時はわからなかった。今は団地まるごと建て替えになってしまったので確かめようも無い。)
 
その樹は毎日通学途中に見ていたものなのだが
今日はいつもと何かが違う。
空気が独特の緊張感を帯びていた。
幽霊だとかそういったものがいる時とはまた別の、
あまり感じたことの無い空気だった。

近付くに連れ、それが見えてきた。
樹の枝いっぱいに、何か白いものがついている。

いや、なっている。




71
小さな赤ん坊が樹になっていた。

十以上、二十未満くらいだったろうか。
赤ん坊と言うよりは、生物の教科書などで見る胎児のような感じで、
背中を丸め、へその緒の代わりに枝を生やし、樹になっていた。
(お尻から枝でつながっているのも幾つかいた)

しばらく口を開けて見ていた。
いつもの「目が合ったらついてこられる」という危機感はまるでなく、
ただぽかんと眺めていた。
子供の頃読んだ、「水木しげるの妖怪辞典」のような本に、確かこんなのが載っていたなと思いながら
5分弱くらいだろうか ただ立ち尽くして見ていた。
 
ただ 眺めていてもそれらに変化はなく、寒くなってきたので家へ帰った。
次の日には普通の樹に戻っていた。


72
人果の実?とか言うヤツに似てるね


73
ニンジンカ(漢字失念)だな。。。
孫悟空に出てきたから分かる。
食べれば仙人の仲間入りだぜ。


74
>>73
中国において桃は仙木、仙果と呼ばれ、邪気を祓い不老長寿を与える植物とされている。
中国の神話で、仙境とされる東の蓬莱山、西の崑崙山のうち、西の崑崙山にいる仙女で天帝の
娘とされる西王母が、3000年に一度実のなる不老長寿の桃(蟠桃・王母桃)を有し、神仙を招い
て「蟠桃宴」を開くとされており、『西遊記』のなかでは孫悟空が乱入して大暴れをし、桃を盗み
出す話が書かれている。

のことかな?

けれど、通常、桃は庭木にはしないし、話を読む限りは>>70氏のエピソードは柿じゃないかなという気がする。
単なる勘だけど。


81
>>73
確かにあんなの食べたら仙人と言うか…人間としての一線は越えそうだw
>>74
北国なんで柿の木とかもあんまりないんだよなー
記憶をたどる限りあの日以外、四季を通してその木に視認できるほどの実がなっていたことは無い