笑える霊体験

笑える霊体験「セイコーマート最強伝説」「猫好きな霊」「賽銭の催促」「幽霊ばあちゃんの頼み」

「セイコーマート最強伝説」

以前自分含む3人で某道東の廃村に行った時の体験談。

入り口近くのセイコーマートでお菓子を買いに行き潜入。
有名な病院跡地があって俺とA・Bで意気揚々と出発。
A「すげー!! 落書きだらけだな!」
俺「暗くて怖いなこれは」
B ひたすら100円のビスケットを黙々と食う。

色々と回ってると奥の方から風かなんだか知らないけど
呻き声かお経かずーっと聞こえてくる。
が、Bから聞こえてくるビスケット食う音で肩震える俺。
A「B! おめビスケット食う音うるせえよ! 何か聞こえんだろ!?」
B「仕方ねーだろ! うめーんだよこれ!!」とキレ気味。
そうこうしてる内にその異音がどんどん大きくなり顔合わせて退散。

帰り道俺運転でBが助手席、Aが後部座席に。
意気揚々とBurning Hearts ~炎のANGEL~を聞いてると
後ろの方から『ガリッ…ガリガリ』という異音発生。

なーんか引っ掛けたかなとか思ってると今度は『バンッ!』と窓を叩く音。
サーっと血の気が引く俺、BはAに「南無!!w」とか言ってる。
A「冗談じゃねえ 洒落になんないってこれ」
と言いつつガサガサという音が後ろから聞こえ何してんだ?と思いミラー見ると
Aがメンズ何とかっていうセイコーマートで買ってた大人向けの本広げて後ろに振り返って
A「な! これ見せっから!! いいだろ!!? 許せって!!」と許せを連呼。
B爆笑。

しばらくその異音が続いたんですが無事収まり
大人向けの本ってすげーなと思った。


「猫好きな霊」

友人から聞いた話です。

子どもの頃に遊び場にしてた神社には猫もよく集まって来てたそうな。
で、そこの猫たちはひなたぼっこ中、急に一匹、また隣の一匹、と順番にほんの1、2メートル程度の場所移動を始める事が結構あったらしい。
そしたらある日、ちょっとだけ霊感のある子が教えてくれたんですと。

「おじさんの霊が猫を撫でようとして逃げられてるんだよ」


「賽銭の催促」


友人の体験談。

観光旅行で、紀伊半島のどこかの山に行った。
山っつっても本格的な登山じゃなく、なんとかロードとかいう名前の付いた
眺めの良い有料道路の途中にあるお寺を見学した程度。
古いお寺を見て、車に戻る途中、脇道を見つけてなんとなくそっちに行ってみた。
突き当たりに小さな稲荷神社があった。小さいといっても、ちゃんと立派な鳥居もあり
狐の石像が両側を守っていた。
友人はなんとなく神社の中を覗いたりしてから、お賽銭も出さずにその場を立ち去ろうと
したんだが、狐の石像の前を通り過ぎようとしたところで

「おい」

と呼ばれたような気がした。
誰かいたのかな?と辺りを見回したが、誰もいない。
気のせいか、とまた歩き出そうとしたら、また「おい」
・・・gkbrしつつ立ち止まった途端、今度は頭に何か小さなモノがこつんとあたって
足元に落ちた。
びっくりして見下ろしてみると、転がってたのは、小さなどんぐり。
なんとなく振り向いたところで賽銭箱が視界に入る。
・・・・まさか?

賽銭箱に小銭を入れて形ばかりの参拝をしたところ、今度は何事もなく
参道を出られたそうな。
「お賽銭の催促をするなんて、もしかしたらあのお稲荷さん、寂しかったんかな?」
と友人は笑ってた。
それ以来、どんな観光地のどんな小さな祠でも、彼はちゃんとお賽銭を入れて参拝している。
神様って大事なんだよね。と言いながら。


「幽霊ばあちゃんの頼み」


ばあちゃんが死んですぐ、ずっと前に死んだじいちゃんと二人して私の夢枕に立った。
私は普段霊とか見ないので驚いたが、二人は

「あんたの口の固さを見込んで頼みがある。 私達の部屋の押し入れの奥に隠してある物を、誰の目にもつかないように処分して欲しい。 いっそ燃やしてくれ」

と言ってきた。
翌朝、一体何が隠してあるのかドキドキしつつ、
家族に見つからないように押し入れを探ると、古い布袋を発見。
中を見たら凄い量のラブレターが。

若き日のばあちゃんは、じいちゃんとの交際を親から猛反対されつつ
駆け落ちに近い形で結婚、実家からは勘当同然である事は私も知っていた。
中を読むなとは言われてないし、興味に負けて読んだ。
……もう読んでて赤面するような文面だった。
ドラマでもこんなん言わねぇよ、みたいな。
そしてその文を、あの鬼瓦みたいな顔したじいちゃんが書いたかと思うと無性に笑えて仕方なかった。

遺品でもあるし、勿体なくてとても処分出来なかった。
でも他の家族には見せてないし、私が実家を出る際に誰にも見つからないように持ってきた。
いつか私が死んだら、このネタでじいちゃんばあちゃんをからかい尽くしてやりたい。