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売れない漫画家をしていたときに、
某マイナー系の雑誌でそこそこに人気のあった漫画家さんのところに3日間という約束で
アシスタントをしに行ったときの話です。
引っ越したばかりの狭いながらも
新築で綺麗で清潔そうなマンションで、その漫画家先生も修羅場の割には穏やかだし、
先輩のアシスタントも気さくで良い人たちで、とても気持ち良く仕事が出来ました
・・・2日目の夜までは。
2日目の夜、皆で眠い目と脳を熱い日本茶で覚ましつつ少し休憩していた時のことです。
誰かがその部屋に元からついているという有線をつけ、
ちょっと懐かしめの歌が聞こえるチャンネルに合わせました。
皆疲れているので無言でそれを聞いていました。
すると音が大きくなったり雑音混じりに小さくなったり・・・。
「かえって気になって仕事にならないね」
と漫画家先生が消しに立ち上がった瞬間
「てすと」
某マイナー系の雑誌でそこそこに人気のあった漫画家さんのところに3日間という約束で
アシスタントをしに行ったときの話です。
引っ越したばかりの狭いながらも
新築で綺麗で清潔そうなマンションで、その漫画家先生も修羅場の割には穏やかだし、
先輩のアシスタントも気さくで良い人たちで、とても気持ち良く仕事が出来ました
・・・2日目の夜までは。
2日目の夜、皆で眠い目と脳を熱い日本茶で覚ましつつ少し休憩していた時のことです。
誰かがその部屋に元からついているという有線をつけ、
ちょっと懐かしめの歌が聞こえるチャンネルに合わせました。
皆疲れているので無言でそれを聞いていました。
すると音が大きくなったり雑音混じりに小さくなったり・・・。
「かえって気になって仕事にならないね」
と漫画家先生が消しに立ち上がった瞬間
「てすと」
と滑舌の良いはっきりした子供の声がしたんです。
全員「?」と漫画家先生の方を見ましたが先生は首を振るだけ。
「聞こえたよね?」と誰かが言うと
「混線したんじゃない?」と誰かが答え、
先生は有線を消して、皆で仕事に戻りました。
それから緊張の続く中1時間ほど作業をしていると、今度は天井の方から
「てすと」
というさっきと同じ声がして、
続けざまに隣に座っていた先輩アシスタントの後ろの壁、私の足元と同じ声が・・・。
それでも手は離せない私達アシは震える手を無理に押さえて
叫びたいのを我慢して仕事をしていました。
しばらく間があいて、またあの声が聞こえました。
それと同時に先生が悲鳴をあげて飛び上がりました。
「肩に抱きついてる!」
先生は懸命に背中のモノを振り払おうとしましたが、それでもその最中に
「てすと」
という滑舌のいい子供の声が、本当に先生の方から何度も聞こえました。
生まれて初めてそういうモノを見た私は、恥ずかしながらどうやら
気絶をしてしまったようで、その後の騒動は覚えていません
(目が覚めたら他のアシスタント達はなにもなかったように電話の応対をしていたり、朝食を作ったりしていましたが、先生は寝室から出てきませんでした。ちなみに 私のギャラはちゃんと日払いでいただきました(笑))。
全員「?」と漫画家先生の方を見ましたが先生は首を振るだけ。
「聞こえたよね?」と誰かが言うと
「混線したんじゃない?」と誰かが答え、
先生は有線を消して、皆で仕事に戻りました。
それから緊張の続く中1時間ほど作業をしていると、今度は天井の方から
「てすと」
というさっきと同じ声がして、
続けざまに隣に座っていた先輩アシスタントの後ろの壁、私の足元と同じ声が・・・。
それでも手は離せない私達アシは震える手を無理に押さえて
叫びたいのを我慢して仕事をしていました。
しばらく間があいて、またあの声が聞こえました。
それと同時に先生が悲鳴をあげて飛び上がりました。
「肩に抱きついてる!」
先生は懸命に背中のモノを振り払おうとしましたが、それでもその最中に
「てすと」
という滑舌のいい子供の声が、本当に先生の方から何度も聞こえました。
生まれて初めてそういうモノを見た私は、恥ずかしながらどうやら
気絶をしてしまったようで、その後の騒動は覚えていません
(目が覚めたら他のアシスタント達はなにもなかったように電話の応対をしていたり、朝食を作ったりしていましたが、先生は寝室から出てきませんでした。ちなみに 私のギャラはちゃんと日払いでいただきました(笑))。
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ただ、その先生はその号の原稿を落としただけじゃなく、
そのまま連載も休載から打ち切りになり、最近では見かけなくなりました。
「消えた漫画家」なんてサイトで時々見かける人ですが、
どうか誰かは詮索しないでください。
これがここ数年の一番のしこりでした。
やっと人目に晒せて、いくらか浄化されたような気がします。
あの先生もアシスタントの皆も無事に過ごしていますように。
そのまま連載も休載から打ち切りになり、最近では見かけなくなりました。
「消えた漫画家」なんてサイトで時々見かける人ですが、
どうか誰かは詮索しないでください。
これがここ数年の一番のしこりでした。
やっと人目に晒せて、いくらか浄化されたような気がします。
あの先生もアシスタントの皆も無事に過ごしていますように。
引用: 洒落にならないくらい恐い話を集めてみない?
コメント
コメント一覧 (19)
でも、あくまでイメージだけど、
ギャグとかラブコメとか描いている所にあまり
霊集まったりはしなそうだから、やっぱ
オカルト作家かねぇ…
この話は何度読んでも意味わからなくて怖い
って言葉が意味不明で気持ち悪いね
しかもなんで子供?
テスト前に亡くなった子供の幽霊とか?
集団催眠だとしても不思議
(^人^)
怪談小説かいてる作家さんも
怪異がおこって
その作品書けなくなるとか
けっこうあるというし
描いて招いてしまったくちかも
稲川淳二の知り合いの漫画家さんも怪談描いて半年手が動かなくなったって聞いたことがある。
いとうみみか先生は大丈夫だろうか。
分かる。意味が分からないのが怖いよね。
漠然とした不安が残る。
入られてしまった先生は…
おと水子は<怨み>よりも<心配>で出てくるらしいよ(スピリチュアルカウンセラーがテレビで言っていたのを覚えたいる)。堕胎する母親だから、その後生まれた自分の兄弟が心配。とかそんな感じ。確かに私はそんな感じで見守ってもらった覚えがある。
>目が覚めたら他のアシスタント達はなにもなかったように電話の応対をしていたり、朝食を作ったり
が根拠。実際に眠り始めたのもっと前なのさ。
妙に具体的な上に現象は意味不明、意味不明過ぎて怖い。
今でもたまに思い出してしまう。
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