621
ちょっと長いうえに稚拙な文章ですけど、投下させてもらいます。
先日、曾祖父の七回忌があった時に、祖父から聞いた話です。
もしかしたら、よくある戦時中の話かもしれません。
第二次世界大戦が終戦する1年ほど前の話です。
代々うちの家は神主の家系で、免許みたいなのが出来るずっと前から神主を営んでたそうです。
平安時代の神祇官(?)ぐらいまでさかのぼるんだとか。(流石にこれは信じてませんけど)
そう言うわけですから、地元ではいわゆる名士の部類に入る家でした。
それを目に付けたのか、単に手近な神主だったから科は知りませんけど、曾祖父は軍の従軍神主として招致されたそうです。
そんなこんなで数日経ったとき、曾祖父は作戦の成功祈願を行うために軍の飛行場へと呼ばれました。
何の成功祈願かは、言うまでもなく特攻だったようです。
曾祖父は皇室を尊敬して、陛下に忠誠を誓っていた人でした。
そんな曾祖父でも、特攻には反対だったようで、一応全身全霊を込めて祈願をしたそうですが、特攻に向かう若い兵に
「怖かったら帰ってきてもいいんだよ」
と小声で言ったそうです。
当時曾祖父は30代半ばぐらいでしょうか、自分より若い前途ある青年を死地に追いやるのが忍びなかったのでしょう。
その時特攻に赴いたのは三人だったらしく、全員に優しく諭すように言ったそうです。
ですが、結局翌日になっても、翌々日になっても、三人が帰ってくる事はありませんでした。
先日、曾祖父の七回忌があった時に、祖父から聞いた話です。
もしかしたら、よくある戦時中の話かもしれません。
第二次世界大戦が終戦する1年ほど前の話です。
代々うちの家は神主の家系で、免許みたいなのが出来るずっと前から神主を営んでたそうです。
平安時代の神祇官(?)ぐらいまでさかのぼるんだとか。(流石にこれは信じてませんけど)
そう言うわけですから、地元ではいわゆる名士の部類に入る家でした。
それを目に付けたのか、単に手近な神主だったから科は知りませんけど、曾祖父は軍の従軍神主として招致されたそうです。
そんなこんなで数日経ったとき、曾祖父は作戦の成功祈願を行うために軍の飛行場へと呼ばれました。
何の成功祈願かは、言うまでもなく特攻だったようです。
曾祖父は皇室を尊敬して、陛下に忠誠を誓っていた人でした。
そんな曾祖父でも、特攻には反対だったようで、一応全身全霊を込めて祈願をしたそうですが、特攻に向かう若い兵に
「怖かったら帰ってきてもいいんだよ」
と小声で言ったそうです。
当時曾祖父は30代半ばぐらいでしょうか、自分より若い前途ある青年を死地に追いやるのが忍びなかったのでしょう。
その時特攻に赴いたのは三人だったらしく、全員に優しく諭すように言ったそうです。
ですが、結局翌日になっても、翌々日になっても、三人が帰ってくる事はありませんでした。
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それから一カ月ほど経ったときの事、突然曾祖父が歩兵の中隊を率いる事になりました。
階級は低かった(元々軍人じゃないから当然)ですが、温厚な性格と日ごろから兵たちに優しく接していたせいで慕われていたせいか、急に任命されたと聞きます。
それで、出立の前日、いろいろ準備している最中に、ボロボロの服を着た兵士が歩いてきました。
見おぼえがある顔だと思って、暫く眺めていると、一か月前に特攻した若い兵の一人だと気付いたそうです。
「よく帰って来た」
と曾祖父が言うと、
「先生のおかげで帰ってこれました」
と若い兵は言ったそうです。
(曾祖父は当時軍中で兵たちに先生と呼ばれていたそうです)
曾祖父はその後、九州へと派遣され無事帰還する事が出来ました。
それから、日本が戦争に負けて数年経った頃の話です。
相変わらず曾祖父は神主を続けていたそうですが、ある日ふと若い特攻兵の事を思い出し、あって話をしようと考えたそうです。
いろんなところにかけあった結果、住所を知る事が出来ました。
翌日に、曾祖父はその若い特攻兵の実家へと向かったそうです。
そこで、田植えをしている特攻兵の母親に曾祖父は会いました。
名前を告げると、母親は
「貴方が息子の言っていた神主の先生ですか」
と言って、家の中に招き入れてくれました。
階級は低かった(元々軍人じゃないから当然)ですが、温厚な性格と日ごろから兵たちに優しく接していたせいで慕われていたせいか、急に任命されたと聞きます。
それで、出立の前日、いろいろ準備している最中に、ボロボロの服を着た兵士が歩いてきました。
見おぼえがある顔だと思って、暫く眺めていると、一か月前に特攻した若い兵の一人だと気付いたそうです。
「よく帰って来た」
と曾祖父が言うと、
「先生のおかげで帰ってこれました」
と若い兵は言ったそうです。
(曾祖父は当時軍中で兵たちに先生と呼ばれていたそうです)
曾祖父はその後、九州へと派遣され無事帰還する事が出来ました。
それから、日本が戦争に負けて数年経った頃の話です。
相変わらず曾祖父は神主を続けていたそうですが、ある日ふと若い特攻兵の事を思い出し、あって話をしようと考えたそうです。
いろんなところにかけあった結果、住所を知る事が出来ました。
翌日に、曾祖父はその若い特攻兵の実家へと向かったそうです。
そこで、田植えをしている特攻兵の母親に曾祖父は会いました。
名前を告げると、母親は
「貴方が息子の言っていた神主の先生ですか」
と言って、家の中に招き入れてくれました。
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そのまま母親が案内したのは、仏壇の前。
其処には、あの若い特攻兵の写真が飾られていました。
曾祖父は驚いて、母親に尋ねました。
「急な病気で亡くなったのですか」
母親は、泣きそうな顔で、ですが笑って言ったそうです。
「息子は、貴方の祈願して下さった特攻で亡くなっております」
曰く、曾祖父が特攻兵と話した翌日に、田植えをしている母親の前にふと、息子が現れたそうです。
息子の帰還を喜ぶ母親に、息子は
「自分は親不孝者で、先日の特攻で氏んでしまったが、神主の先生のおかげで最後に帰ってこれた」
と告げて、ふっと消えてしまったそうです。
その後、曾祖父の前に姿を現す事はなかったのですが、彼の墓に参った時に「ありがとうございました」という声が聞こえたと言います。
別スレでスレ違いと教えて頂いたので、此方に投下させて頂きます。
拙い文章で申し訳ありません。
其処には、あの若い特攻兵の写真が飾られていました。
曾祖父は驚いて、母親に尋ねました。
「急な病気で亡くなったのですか」
母親は、泣きそうな顔で、ですが笑って言ったそうです。
「息子は、貴方の祈願して下さった特攻で亡くなっております」
曰く、曾祖父が特攻兵と話した翌日に、田植えをしている母親の前にふと、息子が現れたそうです。
息子の帰還を喜ぶ母親に、息子は
「自分は親不孝者で、先日の特攻で氏んでしまったが、神主の先生のおかげで最後に帰ってこれた」
と告げて、ふっと消えてしまったそうです。
その後、曾祖父の前に姿を現す事はなかったのですが、彼の墓に参った時に「ありがとうございました」という声が聞こえたと言います。
別スレでスレ違いと教えて頂いたので、此方に投下させて頂きます。
拙い文章で申し訳ありません。
624
ええ話や
626
いいね。ちゃんと両親のところに帰れて良かった・・・
631
>>621
坊さんが兵隊に行ってた事は知ってたけど
神主も行ってたとは思わなかった
戦争おそろしや
坊さんが兵隊に行ってた事は知ってたけど
神主も行ってたとは思わなかった
戦争おそろしや
633
>>621
曾祖父様の徳の高さが伺える有り難いお話ですね
亡くなられた三人は残念でしたがみんな魂は帰ってこられて良かった
もしかして曾祖父様が生きて帰ってこられたのも
神様と彼らの御加護だったりして・・・?
曾祖父様の徳の高さが伺える有り難いお話ですね
亡くなられた三人は残念でしたがみんな魂は帰ってこられて良かった
もしかして曾祖父様が生きて帰ってこられたのも
神様と彼らの御加護だったりして・・・?
627
戦時中に国外で亡くなった人の魂はなかなか日本に帰れなくて、
生きてる人間についてくるしかないっていうよね。
過去スレでもそういう話がいくつか出てた。
(硫黄島への定期便に乗務してる自衛隊員さん?の話とか、
海外旅行に行ったら連れてきたとか)
その兵士がまっすぐ家に帰れたのは本当に稀有なことだと思う…
導いてあげられたおじいさんも素晴らしい人だ。
いい話をありがとう。
生きてる人間についてくるしかないっていうよね。
過去スレでもそういう話がいくつか出てた。
(硫黄島への定期便に乗務してる自衛隊員さん?の話とか、
海外旅行に行ったら連れてきたとか)
その兵士がまっすぐ家に帰れたのは本当に稀有なことだと思う…
導いてあげられたおじいさんも素晴らしい人だ。
いい話をありがとう。
引用: ◇ 心霊ちょっといい話 ver.16 ◇
コメント
コメント一覧 (21)
良かった
泣いたわ...
なんだろうね
泣いてしまう
誰も悪い人はいないのに
悲しいな・・・
私たちもその子孫として、誇り高く生きていきたいものですね。
特攻したいなら死にそうなじじいが行けばよかったじゃねーか!
特攻ほどひどい行為だと思ったことないよ!
私はよく海外で戦地を巡っては慰霊するのだけれど、みんな将校だって言ったってたかだか21歳とか23歳なんだよ。
前途ある若者を利用して犠牲にして…本当にひどいよ!
もうすぐ終戦記念日だね。
ご冥福をお祈りします。
今年はレイテ島に行こうかな。
>若い男の子をだまして国のためにって殺して…
特攻に行くような人はエリートばかりで、日本が置かれた世界情勢も特攻の有効性がどれほどのものかもかなり正確に把握していて、悩んだあげく自ら志願した人も多かったんだよ
「騙されるほど純粋(=バカ)な子達ばかりだったんだね!かわいそう!」
みたいに考えるのは傲慢だよ
「死せるとも なお死せるともわが魂よ 永久(とわ)にとどまり 御国護らせ」
という特攻隊の人の詩があるように、当時はそれほどに強い危機感があった
そしてそれは米軍や中国の日本兵のころしかたや植民地の情況を見れば、決して誇大妄想ではないよ
特攻せざるをえない時代に生きた若者がいたことを忘れないでおこうと思う。
最期に帰ってこれて本当に良かった
「御国のために死んでこい!」では横井さんや小野田さんの様に死んでも帰れない。
御国を守るとは故郷や愛する家族を守る事と思い戦い散った英霊のためにも日本を穢す様な
恥ずかしい行いには注意したいですね。
「帰ってきていい」はそのまま術になり、魂だけでも帰ってこれたんだと思う
永遠のゼロを思い出して泣いた
今、人が住んでて認識出来る世界と言うのが、「空間3次元+時間1次元」の世界。
で、上の空間四次元の世界では、『「空間3次元+時間1次元」の世界』が無限に重なってる世界なんだと。その重なってる世界をほんの少し垣間見れる人がいて、その人にはこの世界以外のものを幽霊と認識してしまうみたい。
無限に重なってると言うのが何なのか理解出来ないかもしれないけど、3次元の世界から2次元の世界を見てみれば、何とか理解できると思う。この3次元の世界て、時間を停止させて見る角度を変えれば画像がすべて異なる。つまり、二次元の無限の重なり合いで3次元が構成されてるわけ。
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