実話恐怖体験談 おうまがロゴ

実怖「秀才で美男子だがオカルト好きな兄が最期に残した不可解なメッセージ」

イケメンで頭もよくとにかく女性にモテていた兄貴。だが、不思議な事に兄貴は彼女を全く作らなかった。その理由は兄貴の特殊な性格に隠されていたようで――

うちの兄貴は変わり者だった

兄貴は近所でも皆が知ってる秀才・美男子で、
俺はよく同級生に~~兄弟の出来が悪い方とか呼ばれてた
かなりモテたくせに(バレンタインデーなんか家に女が沢山来てた)、
高校・大学でも会社でも親友や恋人を作ったりはしなかった
その辺は死んだ後に色々な人に話を聞いて分かったことだ

大学進学して一人暮らしを始めるまでずっと一緒に暮らしてた兄貴は、
弟の俺から見てもかなりの変人というか個性的で、
例えば、夜になっても帰ってこないから警察沙汰にまで発展したが、
学校のジャングルジムの上で数時間ぶっ続けで瞑想してただけだったとか、
数日間、本を読み続け、寝不足と過労で倒れるとか、そういうことがよくあった


俺が高校生の時、その兄貴が(当時23歳)久しぶりに実家に電話をかけてきた
俺と話をしたかったと言い、しばらく世間話をしたんだけど、
急に口調を変えて(その独特の口調でよく不思議な話をしてくれたっけ)、

「ところでお前、12月15日って何かあったか?イヤな感じがするんだよなぁ」

と言った。俺は阿呆だし日付と出来事をセットで覚えてられるわけもなく、
その場は大丈夫と一先ずしておいたけど、兄貴は腑に落ちない感じで、
「そうか、ならいいんだけど。まぁ気をつけておいてくれよ」と電話を切った

それから三年後に兄貴が交通事故で死んだ。
即死ではなく、病院での治療の末だった相手方の野郎も亡くなったんだが、
目撃者が大勢いて、完全にそっちの過失だった

12月15日だった。

葬式で親戚から聞いた祖父さんのことで兄貴の話を思い出し、寒気が収まらなかった
あぁ兄貴はもしかしたら自分の死期に感付いていたのかって。
三年もたったのにどうして俺がその電話と日付を覚えていたかというと、
電話の後で気になったので家族に聞いてみたところ、
12月15日ってのがうちの祖父さんの命日だったからだ。
俺も兄貴も大好きだった祖父さんの命日じゃ、いい感じがするわけもないし、と、
兄貴が健在の頃はそれを知って心から納得したんだけど。。。

遺品の中にノートパソコンがあった
起動してみると、その中には何故か俺に向けて書かれた手紙があった
ファイルの名前が「(俺)へ。読んでください」だった。

その内容はたぶんオカルト板の他のスレに晒せば喜ばれるようなことが沢山
意識と肉体の話とか、自己同一を否定する数秒の体験(?)のこととか。
あとは人間関係に気をつけて欲しいってこと。一匹狼の兄貴が書くんだから笑えた。
それから、初恋の話。そこだけは百数十ページある文書の中でも可愛らしく、
読んだ当時は親しみを込めて涙を流しながら読んだものだった

なんかこう文章に抑揚をつけるのがあまり上手ではないみたいなので、
単刀直入に書くが、その初恋の人は一年前の12月15日に亡くなっていた

兄貴の死を知らせようとその人に連絡をとろうとしたところ、分かったことだった
身内ではないし、詳しくは書かない。交通事故だったそうだ。
兄貴とは幼稚園で数ヶ月一緒だっただけで、すぐに引っ越したため、
地元でも覚えている人は少なく、亡くなったことは噂にもなっていなかった
探偵まがいの事をし、ようやく連絡先が分かり、電話をし、死を知り、家族に会いに行った
その人が亡くなっていたことを兄貴が知っていたかどうかは分からない
ただ、卒園後に連絡をとったことは一度もなかったようだった

それ以来俺は12月15日と車が嫌いだ。
この日が来る度、やりきれない気分になる
1215という数字を街中などで見かけて、ドキッとすることがある
飲酒運転をしようとした友達を殴り倒したこともある
電話番号に1215が入っていた女の携帯番号を変えさせたこともある
しばらく、兄貴は自分の死期を知っていたんじゃないかと思っていたが、
わざわざあの兄貴が実家に電話をかけてきたこと、俺を名指しだったこと
俺に気をつけて欲しいと言ったこと、手紙を書いたことを考えるに、
俺も12月15日に何かとんでもない災難に遭うんじゃないかって気がするから
供養もあるし、というかしたいし、毎年仕事を休ませて貰っている。