黄泉案内人

176 2017/01/14(土)
今日夢を見て思い出したので投下
会話や回想のセリフはたぶんこうだっただろうなというイメージです。

まだガラケーだったと思うので、5年くらい前のことになるのかな。
あの時は土日の休みになると、車で当てもなくいろいろな所に行くのが好きでした。
道にある案内の青い看板を頼りにその都度行きたい方向を変えて、というように。
その時もいつも通り気ままにドライブしてて、長野方面に行きました。





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で、だいたいいつも2時くらいにその日泊まれるホテルを探して予約。
カーナビに住所入れてどのくらいに着くのか確認、まだウロウロできるなーと車を走らせてました。
晴れていたし、せっかく長野に来たのだから山で景色がみたいなーと山へ。
これがよくなかった。
街から見えてる近くの山へ行き、頂上の広い駐車場に車停めて景色と散策を楽しみました。
「そろそろホテル向かうかー」と、カーナビの履歴から予約したホテルを目的地にして下山しました。
最初は通ってきた道をそのままなぞっていたのに、そのうち表示されているルートと目の前の道が一致しなくなってきた。
「○m先、右折です」って言われても右に道がない。ただただ一本道。



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予約したホテルに道聞こうとしても、今いる場所はわからないし、説明の目印になる建物もない。
「あーこれヤバイやつだ」とか言いながらさっきの駐車場まで戻るか考える。
けど大分走ってきたし、戻ったとこで余計に迷う可能性もあるなあと結局戻らなかった。
それで走ってると視界が開けて、建物や車が見えてきた。
(山の中にある集落かな)と(っしゃ! これは助かっただろ)と一安心。
昭和に作られた団地みたいな雰囲気で「長野なんて田舎(失礼)の山の中でコンクリの建物ってすげえな」なんて思ってた。
ただ、見回しても第一村人が発見できない。



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(残念! 廃墟でしたとかやめてくれよ)なんて思いながら空き地に車停めて、建物まで歩く。
そうしたら入口に女の子がいた。小学校3,4年生くらいの。
「こんにちは」って挨拶して、親を呼んできてもらおうとしたら、女の子が「こんにちは。お兄さん、こんな山奥でどうしたの?」って返ってきた。
(すごくしっかりした子だな)って思ったのは覚えてる。びっくりしたから。
「東京から来たんだけど、山降りててに迷っちゃってね。お父さんかお母さんか呼んでもらえない?」とお願いする。
すると女の子は「いいよ。けど、私が帰り道教えてあげられるよ」と言ってきた。
いや、大人呼んでよと思ったけれど、なんでかな、言われたようにしたんだと思う。
なぜならその場所で大人の人を見た記憶がない。



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「こっちだよ」と女の子が進んでいって、後をついていく。
ちょっと歩いたらでっかいトンネルがあった。電気ついてなくて、カーブでもしてるのか出口が見えず真っ暗。
嘘やろと思いつつ「これまっすぐで降りられるの?」と聞くと。女の子は「うん」と答えた。
やっぱ大人探そうと思い、「ありがとう、じゃあ車とってきて帰るよ。助かった」といって戻ろうとすると、
「お兄さん一人じゃ帰れないよ。私と一緒にトンネル進まないと」と女の子は言ってきた。
(完全に馬鹿にされてるやつだ)と、「いやいや、暗いけど車のライトもあるし大丈夫」と車に戻り始めると、
「お兄さん、まだ気付かないの?」と聞かれた。気付かない? 何に?



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この場所に着いてからなんとなく不思議だな・怖いなという感覚はあった。
だってどことなく昭和時代のような雰囲気だったから。
「気付かないって、何が?」と聞いても女の子は少し呆れた顔をしただけで教えてくれなかった。それが一層怖かった。
なにこれ、俺死後の世界にでも迷い込んだ? なんかヤバイ宗教の総本山にでも来ちゃった?
そんなこと考えて、言うとおりにした方がいいかなと思ったけど、車を置いていくわけにはいかない。
考え込んで声だせなくなったんだと思う。そうしたら女の子が「大丈夫。ちゃんと帰れるって。安心してよ」と言ってくれた。
続けて「お兄さんニ度目なんだよ。ここ来たの。」
…えー…



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「覚えてないかー。まあそうだよね、前来た時はちっちゃかったし。泣いてたし。大きくなったよねえ。」
いやいやいや、知らねーよ。大きくなったねってなんだよ。親戚のおばちゃんかよ。あんたいくつだよ。
いろいろ言いたいこともあったはずだけど、混乱して声が出ない。
ずっと女の子のターン。そして言われたのが

・私はあなたを知っている。一度お家に返してる。
・トンネルは私と一緒に進まないと出られなくなる。
・車に乗っても出られるとは思うけど、保障はできない。(やったことないだったか難しいだったか)



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それでも怖いし信じられないしで躊躇ってたら、「あなたは○○に住んでる△△さん、お父さんは××で、お母さんが□□」
って俺の名前や家族構成を当ててきた。両親の出身地から何から。
もうすっげえ怖かったけど、そこまでやられるともうどうにでもしてくれってなっちゃった。
言われるがまま二人で歩いてトンネルに入ることになった。
いざトンネルへというところで(あ、車…荷物…)と思ったのを察したのか、「大丈夫だって。車もそのまま戻るから」と言われる。
そうして女の子の手首の辺りをつかんでトンネルへ入って行った。



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トンネルの中は外から見た通り真っ暗で何も見えなかった。
そんなに歩いていないのに入り口からの光が全然入ってこない。
今思えば暗闇で幼女と二人っきり、手をつないで歩いているというすごい状況だった。
黙ってるのが怖くていろいろ話しかけたと思う。姿は見えないけれど、手もつないでいるしそこにいるという安心感がすごかった。
そうして歩いていたらだんだんと明るくなってきて出口が見えてきた。
「出口?」と聞くと「うん」と女の子は答え、すごく嬉しかった。
帰ってこれた、助かったって。



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トンネルを出ると道の脇だった。
でも土地勘はないからまだどこだよこれ状態。
道に出て、「車あそこだから」と言われた方をみるとちゃんとあった。
すれちがいのための待避所のような道の膨らんでる部分。
すぐに車まで走った。
車を確認してると「このまままっすぐ行けば山に入ってきた道に出られるから。」と言われた。
何も問題がないのを見て、「ありがとう!本当に助かったよ!」と言ったらもう女の子はいなかった。
歩いてきたであろうトンネルもなかった。
その後は言われた通りまっすぐ進み、無事下りられた。
かなり時間経ってるはずなのにホテルにも何事もなく時間通り着いた。
それからはもう普通に過ごしたと思う。



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こんな話です。書いてスッキリした。
今日の夢でもやっぱりトンネルを通って知ってる道にでました。。
その中でも「覚えてないの?」と言われ、起きてからいろいろ思い出したのでつらつらと書かせてもらいました。
でも一回目の助けてもらったという記憶は本当に思い出せない。

トンネルでの会話の中ではっきり覚えてるのが
「お兄さんはね、良い人なんだ。だから返してあげるの」という言葉。

それを思い返すとあそこは死後の世界なんじゃないかと思ったり。
ただ母の出身が長野県であること、実家がすごい山奥にあって、小さい頃遊びに行ったことがあること、
などを考えると山の神様なのかなあと思ったり。



187
あと書いた奴がこんなこと言うのも何ですが、霊や神様は基本信じていません。
霊現象やらなんやらというのは脳の錯覚で、それを信じ込んでいるだけだという説を支持してます。
昔見た夢と同じ夢を今日見て、さも実際にあったことのよに脳が話を作って信じているのではと疑ってる側面もあります。
けれども書いたようにあーでこーでと思いだせるので2chに書かせてもらいました。
友達にこんな話したら精神病じゃねって言われそうだ。



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>>187
不思議で何かしら考えてしまう話ですね。


189
>>187
たぶん、実際に起きた事だと思うよ
俺の先輩も前に同じような話をしてたから



191
前に先輩から聞いた話
その先輩とは中学の頃から仲良くしてて、趣味が合う珍しい人だった。中学からバイク好きな奴なんてヤンキーが殆どなのに、その先輩は別にそういう人じゃなくて純粋にバイクが好きってだけの人だった。
俺もバイクは好きだけど別にヤンキーって訳でもなく、ただ憧れてただけ。多分親父の影響かな?
その先輩が卒業して高校に入ってから暫くして中免を取ったんだ。もちろん学校にはバレないようにね。
それからすぐに先輩はバイクを買った、もちろん中古の250だけど。
それで秋の連休に先輩が夜のツーリングに連れていってくれた。その時は先輩の他に先輩の友人も居て、色んなことを教えてもらったのを覚えてる



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>>191
頭の一行が入力されてなかったから訂正
先輩から聞いた話だけど、その時に自分も一緒に居



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>>191 続き
山に行って夜景を見て、その後にラーメン食いに行って、そんな感じで気がついたら23時を過ぎてた。
これ以上遅くなるのは不味いからってその日はみんなで最初に集まったコンビニに戻ることにしたんだ。
その途中で先輩だけが信号待ちに引っかかって先輩の友人は先に行って渡り切ったところで待ってた。
もちろん、俺は先輩の後ろに乗せてもらってる訳だから信号待ち。
今思うと、あの時信号なんて守らないでそのまま一緒に行けば良かったんだ。
後ろからノーブレーキで車が突っ込んできて俺はボンネットの上を滑るようにはね飛ばされて、先輩はバイクと一緒に轢かれた。
自分は大したことは無かったけど、脳震盪で少し意識が朦朧としてた。
先輩の方を確認する余裕も無くて暫くはその場で転がってた。
少し楽になって先輩の方を見たら胸に何かの破片(たぶんガラスだと思う)が刺さってて大量に血が出てた。



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先輩はその事故で暫く意識が戻らなかったが、3日ほどで意識が戻った。
2ヵ月ほどで先輩は退院したんだけど、そこから少しだけ様子がおかしくなった。
たまに先輩が女の子みたいな口調で話すようになって、先輩の部屋に今まで無かった化粧台と女物の化粧品が置かれるようになった。
それから気味が悪くなって暫く連絡を撮ってなかった。



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一昨日、行きつけの飲み屋で偶然先輩に会ってあの時の事を話した。
あの時は怖かったとか、お互いに後遺症が残るような怪我をしなくて良かったとか、そんな話をして、先輩に聞いてみたんだ。
そうしたら先輩は少しだけ渋ったが、話してくれた。
あの時、先輩は朦朧としてはいたがかろうじて意識はあったらしい。
もちろん胸には何かの破片が刺さっていてめちゃくちゃ痛かった、それでも気を失ったら氏ぬと思って必死で気を失わないようにしてたようだ。
その時に女の子を見たと先輩は言った。
中学2年生くらいの髪の長い女の子だったそうだ。
その女の子が消えると、痛みが和らぎ、そのまま意識を失った。
俺自身はそんな 女の子の姿は見た事がないし、見る余裕もなかった。
それから先輩は時々記憶がない日があると言っていた。
先輩に女の子の口調で喋ってたことを伝えても何も覚えてなかった。
取り憑いてるかはわからないけど、あの時も、今も先輩は元気だしちょっと不思議に思う

駄文失礼しました






引用: みんなの不思議体験がききたい