笑える霊体験

笑える霊体験『かまってちゃん幽霊』『零~紅い蝶~に夢中なヤツら』『真面目か!』


『かまってちゃん幽霊』

いきつけのショットバーには、よく若い男の霊が出る。
特に何をするわけでもなく、入口から入ってきて、3段ほどの階段を下り、
店内をまっすぐ横切って奥の壁へと消えていく、ただそれだけ。
マスターや、バイトの男の子、俺を始めとする多くの常連客が目撃していて、
最初はみんなびっくりしたが、今ではすっかり慣れてしまって、ああまたか、って感じになってた。
出てきてもスルーしてた。

こないだ飲みに行ったら、席についた途端にマスターが「聞いてくださいよ」と笑いながら話してくれた。
マスターが開店準備をしていたら、いつものごとく男の霊が階段を下りてきた。
霊を無視して作業をしていると、男の霊が階段を上がって引き返していく。
いつも一方通行だったのが初めて階段を上がっていったので、あれ?とマスターが霊の方を見た瞬間。
男の霊が、階段の上から見事にバック宙を決め、きれいに着地した。
思わずマスターが「おお~!」と言うと、男の霊は満足そうにニヤリと笑って、いつもの壁に消えていったそうだ。

「だからね、きっとかまってほしいんですよ。あの霊見たら、嘘でいいからびっくりしてあげてください」

いちいちめんどくせーんだよw。


『零~紅い蝶~に夢中なヤツら』

零~紅い蝶~をやってた時の話。

一緒に謎解きをして貰ってた友人が、しきりに後を向いている。
その時は撮影に必死になっていたから無視したけど、
気になったのでゲームを終わってから聞いてみた。
何でも、幽霊がゾロゾロと集まってきていたらしい。
うちのテレビは画面が小さいから、前の方で見ようと互いに押し合っていたとか。
やめる少し前には、幽霊同士でゲームに出てくる霊の動きを真似していたらしい。
友人が一番ツボったのは箱から出てきた女の霊の動きをそっくり真似した霊が居て、
それにびっくりした霊が逃げ回っていた光景、だとか。
これは自分も見たかった。
ちなみにそんなに集まったのは近所に墓がたくさんあるからだと思う。


『真面目か!』

8月くらいの話です
当時浪人生で、その日も自習室からの帰りでした。
その頃は勉強がうまく進まなくてものっすごいネガティブになっていた。
本格的に志望校変更するべきかどうかとか、とにかく落ち着いて考えたくて回り道をした。
いつもの道より何本か奥の、工場沿いの少し薄暗い道を歩いていた。
歩けば歩く程に憂鬱になって絶望的な気持ちになっていった。
だめくさい死にたい…とか思ってたぶん涙目になっていたその時、「いたいいい……いたぁ…い…」という声が前方から聞こえた。
ずっと俯いて歩いていたけど驚いて顔あげたら、数m先の街灯の下に人がうずくまっていた。
「ええっ!!?」と叫んでしまい気づいた相手が顔を上げた、顔の左側が血まみれの女の人だった。
「痛いぃ痛いいいい」とこっちに向かって呻いた。
「どどどうしたん¥#£%※」もう何言ってんだかわからなかったと思う。
足がもつれながら急いで駆け寄った。
痛い痛いと狂ったように女が叫んで頭をふった、血がピュンピュン飛んで来た。
「待って待って待って!!!」といって女の頭を両手で止めた。
血の割にそんなに深い傷じゃなさそうだった。
頭が動かせない女は唸りながら左肩を掴んで来た。
「わかった待って待って!!寝て!!」
女を地面に押し倒す様に寝かせて腹部を見ると白いシャツが血まみれ。
うばぁあああぎぁあああと叫ぶ女の顔面を右手で押さえて左手でシャツをまくると左下腹部に刺し傷みたいな真っ赤な血の沼があった。
羽織っていたカーデを腹に巻いて止血をした

もうさ…わかるよね
おばけとかじゃなくてマジな怪我人だと思ってたんだ(´・ω・)
腹を止血した後に救急車呼んでさ、待ってる間には女の人はもうおとなしく横たわってた。
大丈夫だからね!すぐ来るよ!とか声かけてたら、救急車がようやく来た。
立ち上がって救急車に手を降っていたら

「あなた…マジメすぎね」

って後ろから女の人の声が聞こえた。
振り向いたら巻いてやったカーデごと消えていた。
救急隊の人には女の特徴を言われた。
この道では時々こうゆう通報があるらしい。
彼等も今までは信じ難いって感じだったらしいけど、私の顔に飛び散った血を見て認めたみたいだった
超余談だけど、志望校は変えなかった。
この女の人との出来事でやっぱり医者になろうと思い直せたから少し感謝。
こんな私も今では医学生ですお