時空のゆがみ

『千と千尋に出てくる海の駅が田園になったような不思議な駅に降り立った』

実家に帰省するために乗り込んだ電車。これまでに幾度も電車に乗ってきたが一度も眠ったことがないにもかかわらず、その日は不思議と酷い眠気に誘われて眠り込んでしまった。 ふと目が覚めるとそこに広がっていた景色は、見た事もないような美しい景色で――

実家に帰省するため適当に昼飯を済ませて電車に乗ったときの話。
少し記憶が曖昧だけどそこはすまん。

今まで幾度となく電車には乗ってきたけど電車で眠ったことはなかった。
その日も別に体調が悪かったとかそんなことは全然ないんだけど
乗り込んでしばらくすると、妙に頭がふわふわしてくる感じがした。

普段は乗り換えとか全然しないでそのまま帰るんだけど
向いのホームに電車が来るのが見えて、何故か「乗り換えなきゃ」と思いその電車に飛び乗った。
(電車も混んでたし座ってゆっくりしたいって気持ちがあったのかもしれない)

その電車は人がぽつぽつといる程度で、スカスカの座席に余裕で座れた。
そして座席に座ったとたんに酷い眠気に襲われた。


ふと目が覚めると丁度電車が駅に停まったところで、そこは見渡す限りの田園風景だった。
雲ひとつ無い青空と高い太陽、青々と伸びた一面の稲の葉(麦かも?)がやたらと綺麗だったのを覚えてる。
でも今までそんな場所に来たことも見たこともないので、「ヤバイ乗り間違えた」と思い慌ててホームに降りた。

駅の看板には漢字で駅名が書いてあったけれど、それが何て読むのかはわからなかった。
ここがどこか聞こうにも駅舎もなければ人もいない。
ホームで自分が乗ってきた電車を見送っていたのだが、その電車内にも人影はなかった。
俺は戻る電車が来るのを待ちつつ、あまりに綺麗な景色に見惚れていた。
(千と千尋の神隠しで千がカオナシと一緒に電車を待つ海の駅の、海がそのまま田園になったバージョンって感じ。)

しばらくして来た電車は相変わらず無人で、とりあえずそれに乗り込むことに。
座席に座り電車が走り出すと再度眠気に襲われ、気がつけば最初に乗った駅まで戻っていた。
辺りはもう真っ暗だし時間の感覚がむちゃくちゃで、実家に着いたのは夜中だった。

実家で地図広げて駅名とかそれっぽい場所探したけど見つからず、自分的には不思議な思い出。