1
はじめに言っておくが、死ぬほど洒落にならない怖くない話をかいていく。

こういうのに弱い奴、霊感がないやつ、暇じゃないやつは冗談にならないかもしれないから読むのは注意してくれ。


5
怖く…ない?


2
心臓は普通だろうから読もう




3
【キャンプ 1】

これは俺が大学生の頃の話だ。
仲の良い男友達3人(俺をいれて計4人)と夏休みって事でキャンプに行こうという話になった。
みんなアウトドア好きでキャンプにもよくいっていたから準備などには困らなかった。
行き場所はどこにする?という話し合いになり、男だけだしみんなキャンプ慣れしてるから、キャンプ場じゃなく人気のない湖畔に行こうとなった。
その時点でおれは少しいやな予感がしていた。いや、予感と言うほどハッキリとしたものではないがなんか嫌な感じがしていたんだ。


4
【キャンプ 2】

そしていざ当日を迎えた。
車でいき、途中で食材や酒などを買い昼くらいには到着した。
この時点で俺のいやな感じはどんどんでかくなっていった。
そんな俺の気はしらず、みなノリノリでテントの設置や火おこし、ご飯の準備などをおのおのおこなっていった。
夕方をすぎて日も傾いてきたころ、無事夕飯となった。
夕飯はとてもおいしく、自然の中でお酒を飲みながら食べるご飯は最高であった。


6
【キャンプ 3】

夕飯も綺麗に食べ終わった頃、あたりはもう真っ暗になっていた。
少し標高が高いところだったので、キャンプファイヤーをすることになりみなで火をおこした。
火も無事おこり、みんなで火を囲みながら、酒を飲んでいた。
このとき何を話していたかは覚えていないが他愛ない話をしながらお酒を飲んでいてみんな気分もあがり、酔いもまわっていた。
このとき俺も酔っぱらっていたため、昼間の嫌な感じのことはすっかりと忘れていたんだ。
そして酔っぱらった友人(Aとする)が、小便をしにいくといった。


8
【キャンプ 4】

おー、いってこいと皆特に気にすることもなくAをおくった。
コンビニなどが近くにあるはずもなく、トイレはみな少し離れたところの草むらですましていた。
Aがトイレにいったあとも俺らは変わらずに酒をのんでいた。
しかし、あるときに気づいたんだ。

「あれ?A、少し遅くないか?」

それでもみんな、時に気にすることはなかった。
てきとーに、散歩でもしてるのではないだろうかなどといって。
約15分たってもAは帰ってこない。さすがに遅すぎるとみんな心配していた。
小便だけなので5分もあれば帰ってこれるはずなのに。
20分たって帰ってこないので、みんなで探しに行くことにしたんだ。
この時点で俺はみんなに言わなかったが、心臓がドキドキして悪寒?がしていたんだ。


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【キャンプ 5】

みんなそれぞれ手にライトをもち、あたりの森を探しに行った。

おーい、おーい

おーいAどこだー? なんかあったかー?

そんな俺らの呼びかけに返事はなく残酷にも時間だけが過ぎていった。
みんなお酒の酔いはすっかり抜けてしまって青白い顔をしていた。
俺はみんなにはいわなかったが、どんどん具合が悪くなり、頭痛までしてきてたんだ。
だが、この状況でそんなこといったらみんなを心配させてしまうと思い言えなかった。
そして俺はそんなとき思い出してしまったのだ。

この場所はやばい


11
【キャンプ 6】

おれは実はオカルト板がけっこうすきで怖い話や行っては行けない場所、という話を読むのが好きだったんだ。
その中で読んだことがある話でキャンプ場が舞台のところがあったんだ。
はっきりと場所は書いてなかったが○○県と△△県のあいだとかいてあった。
俺はその話を読んだとき、なんだ、俺の住んでるとこから結構ちかいなー、なんて思ってたんだが、よく考えてみるとこの場所がまさにそうだったのだ。
大変なところに来てしまったとおもい今更ながらに後悔した。
約1時間探し回ったが一向にAの姿はみつからなく、警察を呼ぼうという事になったんだ。


13
【キャンプ 7】

さすがにヤバいとこにきてしまったと後悔したが、いまはAの事だけをとりあえず考えようと思った。
その間もおれはどんどん具合が悪くなっていった。
そしてさすがに警察に連絡しようと言うことになったので、テントに携帯をとりにいったんだ。
そしてテントをあけ中を見たとき、俺らは凍り付いて言葉がでなかった。

Aがテントの中で普通に寝ていたのだ。

みな一瞬なにがおこったのかわからず混乱したが、声をおそるおそるAにかけたんだ。
そしたら、Aは

「あー、小便したあと眠くなったから先に寝てたわー。わりー」といった。

おれはテントから外に飛び出し、草むらで吐いてしまった。
俺はわかったんだ。
酒が弱いのに雰囲気に飲まれてしまい許容範囲を越える量を飲んで酔っぱらっていただけだった。
そして吐いてスッキリしてよく考えたら、ネットで読んだ話の場所はまったく関係がなかったことにも気づいた。

おわり


14
需要があるなら次もかくが


15
フフッってなった
どうぞ続けてください


16
よし次かくか。今度は短めの物を。

【ドライブ 1】

免許をとった!バイト代をため、中古車をかった!
というわけで、練習も兼ねて一人でドライブにいった。
ちかくの山の峠が車も少なく人もあまり来ないのでそこにいくことにした。
カーブが多いところだったがゆっくりと丁寧にまがり、良い練習になった。

しかし運転しててなんだか嫌な予感がしたんだ。
そのドライブは夜中の12時を過ぎた頃だったんだが、やけに外は静まりかえり物音がしなかった。
そして予想通り他には車も人もまったくいなかった。

約1時間くらい峠を上がったり降りたり練習していたが、あることに気づいた。
途中のカーブのとこに人影らしきものがいる


17
【ドライブ 2】

次にそこを通ったときにもう一度みて確認した。
俺はこの時点ではっきりと後悔したことを今でも覚えている。
一回目に通ったときはボヤっとしか見えなかったが二回目にみたときに凍り付いた。

老婆だ。

なぜこんな時間に?
それも今、目があってしまったぞ?

俺は焦った。
焦ったが、事故だけは起こさないように、きをつけて運転をつづけ峠の上のほうまで運転をした。


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【ドライブ 3】

そこで車を一度停め、車から降りて気持ちを落ち着かせるためにタバコを吸った。
頭の中は先ほどの老婆のことでいっぱいだった。
そしてふと車体をみると、おれはゾッとしたんだ。
ドアや窓などにびっしりと小さな手形のような跡が、 

ついていなかった。

よし帰ろうかと想い車に乗り込もうとしたら下の方から先ほどの老婆が近づいていることに気づいた。
おれはパニック状態になりエンジンをすぐにかけ車を急発進した。
道はその1本しかないので帰るにしてもどうしてもその老婆の横を通らなきゃいけなかったので、俺は焦っていた 。



20
【ドライブ 4】

不安な気持ちがいっぱいだったが、道はそれしかない。
もう決心をして、車を走らせた。
そしてその老婆の横を通りすぎるときにおそるおそるその姿を確認して俺はあることにきづいた。

近所に住む山本さんのとこのおばあさんだ。 

おばあさんは85を過ぎても健康体で畑仕事などに精をだす、元気ですごくいいおばあさんなのだ。
横に車をとめ窓をあけ話しかけてみると、山本さんは

「あら、こんばんわー。ドライブですか?いいくるまね!」

と元気に返事をした。
そして俺はこんな時間に何をしているのですか?といったら、山本さんは笑顔でこう返したんだ。

「山登りです!山頂からみえる朝日がすごくきれいなのよ」 と。

その後、俺は山本のおばあさんと一緒に山を上まで登り山頂から綺麗な朝日を一緒にながめた。
あんなに綺麗な朝焼けは忘れることないだろう。
これからもおばあさんには元気でいてもらいたいね!

おわり


24
おもしれえわwwwwwwww


23
おもしろいです!続けてください!


26
【深夜の公衆トイレ 1】

仕事終わりに同僚とお酒を飲みに行った。
仕事のグチなどを交えながら楽しく飲んだんだ。
そして同僚と別れ、帰路につくことにした。

地元の駅で電車をおり歩いて家に向かっていった。
駅から自宅までは徒歩で20分くらいである。

歩いている途中で、突然の腹痛におそわれた。
しかし家まではあと15分くらい。がんばればどうにかなると思った。
しかし歩いている途中で我慢の限界がきてトイレに行きたくなった。
しかし田舎であり、コンビニが近くには無かった。

焦った俺はまわりを見渡した。
あ、公園があるじゃん。
そこは小さな公園だった。
遊具もブランコと砂場程度であとは公衆トイレがあるのみのシンプルなものだった。
腹痛がつづくおれは一心不乱にトイレに駆け込んだ。

いま思うとこれが恐怖の始まりだったんだ。


28
【公衆トイレ 2】

トイレに駆け込み個室に入り俺は大をした。
一時はどうなることかと思ったが、一安心した。
やはり飲み過ぎたかなーなんて考えていた。
先ほどまでの焦りが嘘のようにすっきりしたが、逆にそこで落ち着いて周りをみるとぞっとしたんだ。
そのトイレはとても古くて、普段なら絶対に入りたくないような嫌なかんじがした。
こんなとこ早く用を済まして出てやろうと思ったが、いまだに腹の物はでつづけている。
あー、早く終わらして家に帰りたいと思っていた。

それにしても不気味だった。
するとふと外から音がきこえたんだ。

キー、、、

キー、、、、、

キー、、、
キー、、、、、、


30
【公衆トイレ 3】

キー、、、
キー、、、

その音はやむことなく不規則に聞こえていた。
最初は気のせいかと思っていたが、気づいてしまった。

ブランコの音だ。

そのうちはっきりと聞こえるようになり、ブランコの音であることは確信したが次に新たな疑問がうかんだ。

こんな時間に?

腕時計を確認すると、もう12時はゆうに越えていた。
まさか子供ではあるまい。どっかの酔っぱらいか何かだろうとおもった。
しかし次に聞こえた音に俺は背筋がふるえた。
子供の笑い声のようなものが聞こえる。


31
【公衆トイレ 4】

耳を澄ませばわからないほどの消えそうな声で子供の笑い声のようなものか聞こえたんだ。

いや、しかしこんな時間に子供がいるわけがない。
きっと風の音か何かだ。
そう自分には言い聞かせたが、恐怖心は大きくなるばかり。

ブランコらしき、キーコ、キーコ、といった音が先ほどよりも大きくなっているきがしていっそう不安になった。

もう早く帰りたい。その一心だった。
そして無事用をすませてやっと帰れると安堵した次の瞬間におれは恐怖のどん底に落とされた。

紙がない。

マンガではある展開だが、まさか自分におこるとおもわなかった。おれは焦った。


32
【公衆トイレ 5】

ホルダーに紙がなかったので絶望的だった俺はまわりでなにかかわりになる物がないかと探したが、葉っぱ一枚おちていなかった。

その間にも外からはさきほどから聞こえる音がつづいている。
おれはパニックだった。

そして最後の望みをかけ、カバンの中をみたら、なんと水に流せるポケットティッシュが入っていた。

無事、それで尻をふくことができた。

そとにでると公園には子供の姿など見えなかった。
その日は風が強かったせいで風でブランコが揺れていたのと、草木が揺れるおとが子供のこえよように感じただけだった。
しかしなぜカバンのなかにあのようなティッシュがはいっていたのかとおもい、もう一度ティッシュを取り出し確認した。
そこにはこのようなメッセージがかかれていた


34
【公衆トイレ 6】

『○○くん、いつもお仕事お疲れさま!大人なんだからマナーとしてポケットティッシュくらいカバンにいれときなね!それに、○○くんはお腹が弱いのしってるから、もしもの時にトイレで使えるように水に流せるタイプにしといたよ!いつもありがとうね。大好きだよ。』

妻からのメッセージだった。
普段からティッシュやハンカチをもちあるけと言われていたが俺はその言葉を耳に入れずに流していたんだ。
そんな俺のために妻はそっと、ティッシュを忍ばせてくれていた。

なんて優しい妻なのだ。
よし、家に帰ろう。
今夜の我が家は、この強く吹いている風よりも激しくなりそうだ。

おわり


35
面白い
鳥肌立てながら安心して読めるわ


36
いい話だなぁ


39
トイレの話感動した!
いい奥様がいて幸せものだなこの野郎


37
とりあえず暇つぶしに書いてみた
いかがでしたか?
こわくない話でしょ?w


41
怖くないってわかってるのに、緊張するし、オチであははとなって面白いわw


42
なにこれほっこりする


48
たまにはこういうのもいいな


51
これは心臓に優しい


68
よーし、少し書きだめしたから投下してきまーす。
ちょっと長いけどいいかな?


69
どうぞ!


70
ありがとう!
んじゃ、いきまーす


71
【アパート 1】

これは俺が一人暮らししているときの話である。

大学入学と同時に一人暮らしをはじめた。
申し訳ないが、両親に家賃を払ってもらうことだったのでなるべく家賃が安いアパートを探していた。
そして決まったアパートは二階建ての昔ながらの「いわゆるアパート」という形の物だった。
一階に4室、外についた階段から上がると二階に4室といったものである。
俺がきまった部屋は階段を上がって一番手前側にある201号室だった。
なかなか古いアパートだったが、なによりも家賃が安いことが魅力的であり満足していた。
初めての一人暮らしということで不安と期待が入り交じった気持ちだったのは今でも覚えている。


72
【アパート 2】

大学に入学する少し前に両親とともに引っ越しを行った。
実家からは車で1時間ほどの距離であり、荷物もそんなに多くなかったから引っ越しは滞りなく終わった。
引っ越しも終わり、その日は両親とともに実家に帰った。
そしてそれから3日もたったころ、大学の入学式があった。
入学式がおわり、両親とともにアパートに帰り、母が料理をつくってくれてみんなで夕飯をとったあと、両親は実家に帰った。
この日から本当の意味で俺の一人暮らしは始まった。
そう、そしてこれが恐怖の始まりだったんだ。


73
【アパート 3】

両親が帰ったあと、俺は風呂に入りテレビを見ていた。
生まれて初めて一人で生活することがなんだか楽しかったのは今でも覚えている。
自分で好きなテレビ番組をみて、好きなようにごろごろして一人暮らしは最高だと思った。
しかし、ふと気づくと一人暮らしというのは実に静かで孤独なものだと思った。
テレビをみていておもしろいシーンがあっても笑っているのは自分一人。
当たり前だが他に誰もいないので、部屋からはテレビ以外の音はなにも聞こえない。
急に孤独感から不安になってきたが、俺ももう子供じゃないんだから、と自分に言い聞かしていた。


74
【アパート 4】

次の日は朝から大学でオリエンテーションがあるので、早めに寝ることにしよう。
初日から遅刻なんてしたら気まずいよな。
そう思い俺は寝ることにしたんだ。
この借りた部屋は和室が2部屋あるので、テレビや机などがおいてある部屋と、布団を敷いて寝る部屋とに分けていた。
俺は寝室と呼ぶにはあまりにチープなその部屋に布団を敷いた。
そして電気を消し布団に潜り込んだ。
布団は新しい物をあつらえたのでふわふわで気持ちが良かった。
布団に入り、次の日からの大学生活や一人暮らしのことを考えるとウキウキしてなかなか眠れなかった。
だが、昼間の入学式のことなどもあり疲れていたのだろう。
気づいたら眠ってしまった。

いま思うとこのときに朝まで眠れていたらどれだけ幸せだったのだろうかと。


76
【アパート 5】

気づいたら眠っていたが、夜中に俺はある音で目を覚ましたんだ。
そんなに大きな音では無かったが、他の住人の階段をあがる音だった。
俺の部屋は上にも書いたように外の階段からすぐのとこだったので結構階段をあがる音が響いて聞こえていたんだ。
そしてこの二階のほかの部屋にはうちの大学に通う先輩が住んでいたので、その部屋に遊びに来たであろう、複数人の足音がきこえていたのだ。
あー、やっぱり階段が近い部屋はやめたほうがよかったかなぁ、などと考えたが、まあそのうちになれるだろうと思った。
目が覚めてしまったので一度トイレにいきまた布団に戻った。

そして寝ようとしている頃、つぎの音にきづきぞっとした。
 
そとから女の人の泣く声のようなものが聞こえる。
その声は少し嗚咽まじりというか、うなり声にも聞こえた。


77
【アパート 6】

おれはぞっとした。
時計をみると深夜2時である。
まさか霊的なものではあるまいと思ったが、この時間に外からうっすらと聞こえるその声は不気味以外のなにものでもなかった。
俺は布団に頭まで入りなるべく他のことを考えていた。
そしてまた気づいたら眠っていて、目覚ましの音で俺は朝目覚めた。
昨晩のことを考えてみたが、朝に考えるとそんなに怖いものでもないように思えたので特に気にはならなかった。

そして大学にいきオリエンテーションをすましてきた。
夕方になり家に帰った。
初めて自分で料理をしてみて夕飯をすました。
初めて作る野菜炒めは少ししょっぱかったが、なかなか美味しかった。
そして昨日と同じようにテレビをみて過ごした。
そして同じように風呂に入り、12時ごろに布団を敷き寝ようとした。


78
【アパート 7】

いざ、電気を消し布団に入ると、昨日の夜のことを思い出してしまった。
あの声はなんだったのだろう?
今日は聞こえないと良いが。

そんな事を考えていたらなかなか寝付けず、時計を確認してみると1時をすこし過ぎていた。
早く寝ないと明日から始まる授業に支障がでてしまう。
そんなことを考えていたが、頭の片隅ではあの「声」のことが気になって仕方がなかった。
そして一度トイレにいき、また布団に戻ったところで俺はふるえそうになった。

また外からあの声がしてきたのだ。


79
【アパート 8】

まさか二日連続で聞こえるとは思ってもいなかったので、俺は本当に怖くなった。
しかし頼れる友達もまだいないし実家に電話しようかとも考えたが両親はもう、ねている時間だったのでかけることができなかった。
俺はどうしようかと焦っていたが、霊的なものは信じたくなかったので、MDプレイヤー(当時はipodなどなかったw)からイヤホンで音楽を聴くことにした。
音楽を聞いていたらそとの音は聞こえずに無事に眠ることができた。

朝おきて俺は昨日のことを考えたが、もうさすがに今晩はないだろうとなぜかたかをくくっていた。
その日は大学に通い友達も何人かできてたのしかった。
そして、夜になり眠ることにした。
この二日のことを考えると怖かったがその日はなんの音もせずに無事に眠りにつけた。
しかしまた夜中に目を覚ましてしまった。
時計を、確認したらまた2時である。
そしてここであることにきづいた。

だれかが、外の階段を上がったり降りたり繰り返している。

トントントントントン

トントントントントン


80
【アパート 9】

トントントントントン

トントントントントン

そのおとはずっと続いて聞こえた。
そして、音から、あることにきづいた。
大人の足音ではない。
大人だったらこないだのようにもう少し重い音で、どんどんどんと聞こえるのだが、今聞こえるその音は明らかにもっと軽いなにかの音であったのだ。

トントントントントン
トントントントントン

その音はやむことはなく繰り返された。
繰り返されるその音により俺の恐怖心もどんどん大きくなっていった。
しばらくその音を聞きながらふるえていたが、音がきこえなくなった。
ほっと、一安心したが次の瞬間から俺は恐怖のどん底に落とされた。

カリカリカリカリ

カリカリカリカリカリカリ

誰かが俺の部屋のドアをひっかいている。


81
【アパート 10】

カリカリカリカリ
カリカリカリカリカリカリ

そんないたずらをするような友達はまだいないはずなので俺はパニックになった。
しかしそこで俺はある行動にでた。
玄関にいって確かめてみよう。
まず玄関にいき、声をかけた。

「あのー、だれですか、、?」

返事は無かった。
そしてもう一度つづけて声をかけた。

「あの、なにか用ですか?だれなんですか?」

すると、返事はなかったが、音がやんだ。
俺はここだと思い勇気を振り絞ってドアをあけた。

そこには


かわいらしい猫がいた。



82
【アパート 11】

野良猫だろうか。
毛は少しよごれてはいるがなかなか可愛い猫だった。
猫は俺の足下に擦りついてきた。
なんてひとなつっこいのだ。

昨日までの階段の音はこいつのせいだったのかと思うと少し腹が立ったが、その無邪気な目をみるとビビっていた自分がなんだかおかしくなった。

そして猫を少しなでて、俺はドアをしてめ眠りについた。よくねむれた。

しばらくたったころ、そのアパートの二階にいる先輩と話す機会があり猫のことを聞いてみたら、この近所をうろつく野良猫で、本当はいけないのだが、かわいいからアパートのドアのところにたまに餌をだしていたらしい。
だから俺のドアをひっかいたのも餌をくれるかと思ったんじゃないか?ということだった。


83
【アパート 12】

一人暮らし初日に聞こえた声はどうやら、その猫がアパートの近くで~~をしている声だったらしい。
そしてその猫をみると少しお腹が膨れていた。
そのアパートはペット禁止ではなかったので、その先輩と両親と大家さんに相談して俺が飼うことにした。
ちなみにその先輩が猫を部屋で飼えなかったのは猫アレルギーがあるかららしい。
餌をあげるだけでさわることはほとんどできなかったのだと。

寂しい一人暮らしで新たな家族ができ、俺は幸せだった。
あとすこしたったら子猫も生まれるだろう。
騒がしくなりそうだなとおもったが気持ちは暖かかった。
可愛い家族のために俺はアルバイトを始めて食費を稼ごうと思った。
新たな家族とともに楽しい生活が始まりそうだ。
財布は少しさみしくなりそうだが、あるじとしてがんばろうと思った。

おわり


84
きっ、共感なんてしてないんだからねっ///


85
なにこれほのぼのすぎてヤバい

いいぞもっとやれ


86
おい

楽しみにしている俺がいるぞ


88
いい話だなぁ(;∀;)


89
くそwwwwwとんでもないくらいこわくないwwwwww


91
読んでくれてありがとう!
とりあえずネタがつきたのでここまでということで!
また今度気が向いたら書くかもしれないが!
乙でした


92
>>91
乙~


101
怖いスレの後に読んだら和んだ
ありがとう






引用: 洒落にならないほど、怖くない話。