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んじゃあ、国が違えば常識も違ってくるという話をひとつ

いきつけのインド料理店で、友達と幽霊やら妖怪の話をしていたら、
店長さん(日本人・インド在住経験有)が凄い食い付いてきて
さらに厨房の調理スタッフのAさん(インド人)まで話に加わってきた

ヒンドゥー教って輪廻転生するんだから、
インドに幽霊とかいるんすか?って聞いてみたら

「イッパイイルヨー。ヒルマモソノヘンフラフラシテルヨー」

みたいな答えが返ってきた

以下、店長さんの経験談とAさんの話を通訳してもらった内容をまとめると




・インドでもきちんと弔ってもらえなかった人は幽霊になる
・大半の人が見えていて、日中でも普通に出てくる。半透明なのですぐわかる
・むしろ当たり前すぎて誰も怖がらない。歩行者や車も気にせず通り抜ける
・幽霊は力の強さによって明確に4段階のランク分けがなされている
・日中や人ごみの中に出てくるような奴は、ランク1や2の無害な奴だけ
・夜間や人の踏み込まない山の中、特に水辺などには、大量にそして特に力の強い奴が集まってくるから注意が必要
・危険な奴ほど姿がはっきりしていて、生きてる人間と見分けがつかない
・ただし足元を確認することができれば、下半身が前後逆になっているのですぐわかる。etc…



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これはそのAさんが子供の頃に体験したという話
店長による通訳越しなので、細部は聞き間違えている部分もあるかもしれないけど、そこはご容赦を

Aさんが10歳くらいの頃、
夕暮れ時に友達4~5人と河原で遊んでいたときのこと
いい加減遊び疲れてきて、
そろそろ帰ろうかって話になりかけてたとき
河の上流から歩いてくる人がいるのに気付いたそうだ

子供の目から見ても上質な服を着てて、
優しそうに微笑んでいる品の良さそうなおじさんだったらしい
その人は手に大きな器を持って近づいてきて

「みんなお腹が空いているだろう? これを召し上がれ」

そう言って、茶色くて潰れた楕円形みたいな、
ふわふわしたもの(Aさん曰く、日本の饅頭みたいな感じ)を一人一人に手渡してくれた
それはほかほかと温かくて、
とても美味しそうな匂いがしたという
全員にそれを配ると、その人はにこにこしながら、
また上流に向かって歩いていってしまった


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現代の日本なら小学生だって怪しむところだろうが、
インドはそのあたりまだまだのどかな文化だそうで
近所の人が子供たちに食べ物を配ったりするのはよくあることなんだとか

けれど友達の一人が、去っていく男性の後姿をじっと見つめながら、小声だけど真剣な口調で

「おまえら、それ絶対に食うなよ」

と言ってきた
腹が空いてたAさん達は、なんでだよ美味しそうじゃん、食べようぜ、と喚いたのだが

「あれは××××だ(ヒンディー語でランク4の悪霊を指す言葉)。すぐに寺院に持っていって納めてこないとやばい」

そう言ってみんなを引き連れて、街にある寺院に向かった
Aさん達も××××のことは知っていたけれど、
さすがに半信半疑だったらしい
けれど寺院の敷地に入った途端、
持っていた饅頭?らしきものが煮え滾るように熱くなり、
みんな慌てて地面に放り投げたという

全員ビビリまくっているところに、
寺院から何人もの僧侶が飛び出してきて、
大丈夫か? 誰も口にしてないな? と聞かれ
そのまま寺院の中に連れて行かれてお祓いのようなことをされ、
家の人を呼んでもらってそれぞれ帰されたそうだ


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後日、Aさんがその友人に、
どうしてあれが××××だとわかったんだ?と聞いたところ

「だってあいつ、河の向こう岸から歩いて渡ってきたんだぜ? どう考えても普通じゃないだろ」

全員、男性が河の上流から歩いてくるように見えていた
(その友人も上流のほうを向いていたはずだった)のに
実際には俺達全員河の向こう岸を見つめていたんだと、その友人は言った

それ以来、日が落ち始めたら急いで家に帰るようにしてるんだと言って、笑いながらAさんは厨房に戻っていった


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>>309 
乙面白かった
上流の方から歩いてくる=浅瀬か川べりの地面を歩いてくる 全員にこう見えた
が、見抜いた子には
対岸から到底歩ける深さではない川を横断して歩いてきたのが見えたって事か

こええええ







引用: 不可解な体験、謎な話~enigma~ Part89