返魂香之図
円山応挙 作『返魂香之図(はんごんこうのず)』

元々霊感はなかったが、20歳くらいから心霊現象が起こるようになったと語る報告者。部屋にも黒い影が出始め金縛りになり、胸の上に乗ってきた時にはこのままでは死んでしまうと思ったとか。その後、霊感の強いAさんにお祓いをしてもらうことになったのだが――(おうまがタイムズ)



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文章が下手過ぎて恥ずかしいですが、お許しください。

小さい頃からホラー映画や心霊写真などを見るのが
好きだったのですが、霊感というのは全くありませんでした。
ですが、二十歳を超えたくらいから、
宿泊先のホテルでラップ現象が起きたり、
金縛りにあったりなど、ちょっとした経験をするようになり、
その中でも自分的には1番怖かった出来事です。

もう数年ほど前になります。
その頃、少し精神的に病んでいて、
仕事もせず、毎日ボンヤリと過ごしていました。


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始まりがいつからだったのかは覚えていませんが、
自分の部屋で1人で居ると、頻繁に視線を感じるようになり、
思い切って後ろを振り向くと、黒い影のようなモノが
もの凄い速さで横切る・・そんな事が起きるようになりました。
とにかく一瞬で横切るので、人影かどうかなのかも分かりません。
ただ、ボンヤリと黒い・・という感じではなく、
すごく真っ黒なモノに見えました。

最初の頃は「気のせいだろう」と思っていましたが、
ある晩、金縛りに合いました。
金縛りに合うのは初めてではありませんでしたが、
今までの金縛りとは全く違う感じがしました。



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上手く説明出来ませんが、金縛りに合った瞬間から、
なんとなく嫌な予感というか・・とにかく怖かったんです。

何とか金縛りを解こうと体に力を入れますが、全く動けません。
目は開けられる感じでしたが、怖くて開けられませんでした。
しばらくすると人の声が聞こえてきました。
低い声でボソボソと話していますが、何を言ってるかまでは分かりません。
少しして声が聞こえなくなったかと思うと、
今度は胸の上に何かが乗ってきたのです。
直感的に人だと思いました。
でも恐怖で目を開けることが出来ません。
ひたすら心の中で「助けて」と繰り返していました。


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ですが、その「人」はどんどんどんどん重くなり、
私は息が出来なくなってきました。
「もう死ぬかもしれない」と本気で思うほど苦しく、
抵抗するのをやめようと思った瞬間、その「人」に顔を覗き込まれました。
もちろん目は開けていません。でも覗き込まれたんです。
なぜ分かったのかは自分でも分からないのですが、
「無表情の女性が私を覗き込んでいる」そう思いました。
あまりの恐怖に心の中で「本当にやめて!」と叫び、その瞬間、金縛りは解けました。



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その数日後、友人Rから連絡が来ました。
「Aさんのとこへ付き合ってほしい」。
Aさんとは、普段は飲食店で働いているのですが、
霊感がとても強く、手相も見れるということで、
その飲食店はいつもAさん目当てのお客さんが沢山来ていました。

実は、その金縛りに合う1年ほど前、
友人Rと一緒に店に行ったことがあるのですが、
手相も何も、たいして話もしていないのに、
顔を見ただけで私の性格などを言い当てられ、それだけでなく、
当時、私が誰にも言わずに1人心の中で考えていたことまで
ズバリ言い当てられてしまったので、怖くなってしまい
それ以来、その店には行っていませんでした。


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ですが、今回は金縛りのことを聞いてみたい気持ちもあり、
友人Rと久しぶりにその店に行ってみることにしました。

友人Rの相談が終わった後、私の金縛りのこと、
そして、部屋に居るときに黒い影が見えることを話しました。
最初は「うんうん」と相槌だけしていたAさんでしたが、最後に
「古い時代の女の人が憑いているみたいだね」と言われました。
「何とか出来るものですか?」と聞いたら、
「祓うことは出来るよ」と言うので、
日を改めて御祓いをしてもらうことに・・。


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数日後、Aさんに言われた通り、
お風呂に入って全身を丁寧に洗い、
最後にバケツ1杯の水をかぶってお店に向かいました。
営業前なので、まだお客さんは誰もおらず、早速御祓いを始めることに。

まずはほんの少しの塩を舐め、コップ1杯の水を飲み、
あとはAさんに背を向けて座るだけでした。
Aさんは背中に指で何かなぞるようなことをしたり、
小さい声で何かお経のようなものを読んでるみたいでした。



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そして、「これから少し息苦しくなるかもしれないけど、我慢してね」と言われ、
背中の真ん中に手をおかれた瞬間、その手の置かれてる場所だけが熱くなり、
ゆっくりと背中から内臓に何かが入ってくる感じがしました。
それと当時に私も息苦しくなり、少し呼吸が荒くなっていたと思います。
それで御祓いは終わりでした。

私としてはただ目をつぶって手を合わせていただけなので、
背中から何かが入ってきたこと以外は何も分からないのですが、
Aさんに「随分憑いてたね~。久々にクラクラしちゃった」と言われました。



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背中から入ってきたのはAさんの「気」で、
それを入れることで憑いてるものを弾き出した・・という事みたいです。

「体のアチコチからどんどん出てきてたよ」と言われ、ゾッとしてしまいました。
Aさんが言うには、私には江戸時代の女性が憑いていて、
その江戸時代の女性が他の霊を引き寄せていたそうです。
私に憑いた理由は、ネガティブに考えるところがその女性と似ていたようで、
私なら気持ちを共感出来るのではないかと思い憑いていたのでは・・との事でした。


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気の持ちようもあるかもしれませんが、御払いした後、
友人から次々に「顔つきが変わったね」と言われるようになり、
自分自身も引きこもりのような生活から抜け出す事が出来ました。

以上が私の体験談です。
たいして怖い話ではありませんでしたね・・すいません・・。





引用: ほんのりと怖い話スレ その78