734
幼少の頃、母の病気で、祖父母の家に預けられていたことがある。
祖父は田舎の神社の神主で、神社の敷地内に住んでいた。
俺は遊び相手がいなくて退屈だったが、広い境内を遊び場にして、毎日を過ごしていた。

ある日、いつものように階段を上ると、猫の鳴き声がする。




735
動物好きな俺はワクテカしながら声の方に近づいたが、姿が見えない。
というかその声はどうも足元から聞こえるような気がした

俺は大変だとばかりに、鳥居の真下の地面を手で掘った。


736
しばらく掘り進むと、みかん箱くらいある大きい木箱の上部が見えた。
赤茶けて汚い箱で、和紙が貼り付けてある。

紙には「いろは…」云々と書いてあったと思う。(今思うといろは歌?)
その紙を破り取ってフタを開けようと手を伸ばした瞬間、「何してる!?」じいちゃんの鋭い声がした。

見上げると、いつの間にか登ってきていたじいちゃんが俺を見下ろしていた。


737
じいちゃんは俺に下に行くように鋭く命じた。
初めて見るじいちゃんの怖い顔だった。

じいちゃんが俺を連れて行こうとした瞬間、子猫のようにか細い鳴き声だったそれが、フギャ~というような絶叫に変わった。

俺は半泣きになりながらじいちゃんに神殿に連れて行かれ、祝詞をあげてもらった。


738
じいちゃんはあの箱を掘り起こしたらしかったが、俺には
「あの箱は悪い人が埋めたものだから、ああいうものには触ってはいかん。」
としか教えてくれなかった。


739
おれはそれ以来、祠には近づかなかったが、それからは何事もなくしばらくして自宅に帰った。

この出来事は毎晩夢に見るほど強烈なものだったが、じいちゃんはその数年後亡くなってしまったので、詳しい話は聞けずじまいだった。


800
>>738
祝詞をあげて貰うのは、少し違う気がするんだが。


804
>>800
祝詞であってるよ
祓詞(穢れを除き、身を清める為の神道儀式・呪術)も
祝詞の一種とされているから


740
鳥居の真下っていうのが曰くありげで怖いな
人柱的なモノなのか犬神的なモノなのか色々想像が尽きない


741
誰かが「猫鬼」でも作ろうとしてたんじゃないか?
作り方はいくつかあるけど、有名なのは犬神と同じ作り方
(虫(昆虫・蛇・蜘蛛等)の場合は、蟲毒と呼ばれる)

猫鬼は、呪殺の力も強くて、金運も引き寄せるんだと



742
呪術的なもんだろうな


743
>鳥居の真下の地面を手で掘った
手で掘れるような場所ではないと思いますよ。


745
>>743
ごめん、規制で文章削ってたら大事な一文が抜けてた。

最後にもちょっと書いてるけど、声を聞いたのは、神社の裏手を登った所にある祠の鳥居の所。
舗装はされてない。

ガキの頃は意味もなくそこを登ったり降りたりするのが楽しかったんだ。


746
箱を埋める為に一度掘った地面であれば、掘るのも難しくはないだろうな







引用: ほんのりと怖い話スレ その81