249
高校に入学した初日に、一人ずつわざわざ教壇に立って自己紹介させられた。
その時初めて会った人の中に寺田という女子がいたのだが、
自己紹介中に俺と目があってショックを受けたように固まり、
気を取り直して無難に話をまとめているようだった。
俺は「?」となったが気のせいだと思い直した。
俺が自己紹介する番になって教室を見渡すと寺田と再び目が合い、食い入るように睨まれている。
気味が悪くなって早々に自己紹介を切り上げた。
初日を無事に終え帰宅の準備をしていると寺田が俺の前にやってきた。

「あたしのこと覚えてる?」
「??? 寺田さんだっけ?」
「違うよ。」
「あっ、ごめん。名前を間違えたかな?」
「名前のことじゃないよ。本当に覚えてないの?」
「えっ? でもキミとは今日初めてあったんじゃない?」
「そうか、あたしのこと覚えてないんだ。あの時の約束も…。」
「あの時の約束?」
「そう、生まれ変わっても、きっとまたお前を見つけだしてやるって言ってたのに…。」
「生まれ変わっても…??? ごめん意味が分からないや。」

正直これほどほんのり怖かったことはない。
だけどなんとなく見覚えがあるような気がしなくもなかった。
今から数十年前の話だ。




304
>>249
面白いね。
奥さんは今生に生まれ変わる前に何を選択してどういう課題を作成したの?
それから、あなたと奥さんは前世でどういう関係だったの?
そのほか前世がらみでなくともいいので
奥さんの不思議な記憶の話をいろいろ書いてくれると嬉しい。


250
そして今、隣で寝ている・・・?


251
>>250
なっ!
エスパーですか?
世の中不思議なことが多すぎる…。


278
カミサンは不思議な記憶を持っていて、
昔から折に触れていろいろと聞いた話がある。
そこからほんのり怖い話を幾つか紹介しようと思う。

前提だけどカミサンも俺も宗教には入っていない。
幽霊も見えないし感じたことも無いが、信じていないわけではない。
地球以外の生命体についてはいるとは思うが、
地球に飛来出来るほど近い場所にいて、
かつそれだけの技術を持っているとは思ってない。
カミサンは断片的に不思議な記憶を持っている以外は一般的な人間だと思う。

それではまず最初の話、
「前世」についてだけど、普通前世と言えば過去の記憶というのが
相場だと思うのだが、カミサンによるとそうとは限らないらしい。
つまり一度人生がスタートすると決して時間が巻戻ることは無いのだが、
そもそも「人生がスタートする時点」に過去とか未来とかは無く、
どこの時代に生まれるのかは、望まない限りほぼ完全にランダムなんだとか…。
カミサンの前世の記憶はどうやら未来にあるらしい。


279
また、生物として生まれる者は、
生まれる直前に3つの選択肢を与えられるらしい。

この選択肢は絶対的なものでは無くて優先度の問題なのだが、
大抵は

「1、健全な体」
「2、健全な精神」
「3、人間に生まれたい」

という選択をする。
ところが、上記以外の強い希望を持つものも少なくない。
つまり上記よりも強い希望があって優先度を入れ替える者も少なからずいるんだとか。
優先度の問題だから、選択したものが完全かつ終生に渡って叶うわけではない。
そこでリスクを取って敢えて違う何かを選択肢に加える者もいるらしい…。

例えば
「人間以外に生まれたい」とか、
「決して忘却しない記憶が欲しい」とか、
「○○の時代に生まれたい」とか…。

そうした選択によって叶うもの以外にも、それなりの配慮のようなものがあって、
家族になる者などは前世で、
何らかのつながりがある者が結びついていたりする。
それは良い関係だけでなく、良くない関係の場合もある。
すべては戯言にしか聞こえないのだが、
そういう話を聞くと妙に納得のいく事や、
やりきれない事件や不幸な生い立ちの真相が垣間見えることもある。


280
生まれる前にテストと答えを作成し、現世でテストの回答を見つけのが試練だそうだ。
自分で作った課題で答えもあったのだから、乗り越えられる試練しかないはずとのこと。






引用: ほんのりと怖い話スレ その82