小学生の時に、学校の畑の中から陶器でできた狐のお面を拾ったという報告者。他にも七福神や打出の小槌といった縁起物がなぜかそこに埋まっていたのだが、狐の面が気に入った報告者はその面だけを家に持ち帰る事にしたそうで――(おうまがタイムズ)
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小学生の頃、学校の畑を掘ったら、土の中から陶器の狐が出てきた
真っ白のかわらけで出来た狐のお面みたいなやつで
他にもたくさん出て来て、七福神やら打出の小槌やら縁起物のもあった
小学生だから「これはお宝だ!」と気に入ったものを勝手にとって持ち帰った
狐はひとつしかなかったが、掘り起こした私自身が手放さなかったのと
他の子が「釣り目でこわい」と言って嫌がったので
私はお狐さんを喜んで持ち帰った
近くで見ていた先生も特に何も咎めなかった
で、帰ってからしばらくは大事に大事に机の引き出しに入れておいたんだけど
中学に上がってから、テレビで人形供養とかそんな番組を見て
私のお狐さんも神社に納めた方がいいんじゃないか…と思い始めた
そもそも、この畑に埋まっていた物は何なのか、
大人に聞いてみたが、よくわからないとの答えだったが、
地面に埋まっていた物なら神社かどこかにお返した方が
良いかもしれないということになった
で、ちょうどこの時、家族で京都に旅行する予定があったんだ
狐なら稲荷神社がいいだろう、どうせなら総本山の伏見稲荷が良いのでは、
と、旅行にかわらけのお狐さんも持って行った
お狐さんが手元から無くなってしまうのは寂しかったけど
潮時かなとも思ったし、伏見稲荷に行くのはすごく楽しみだった
真っ白のかわらけで出来た狐のお面みたいなやつで
他にもたくさん出て来て、七福神やら打出の小槌やら縁起物のもあった
小学生だから「これはお宝だ!」と気に入ったものを勝手にとって持ち帰った
狐はひとつしかなかったが、掘り起こした私自身が手放さなかったのと
他の子が「釣り目でこわい」と言って嫌がったので
私はお狐さんを喜んで持ち帰った
近くで見ていた先生も特に何も咎めなかった
で、帰ってからしばらくは大事に大事に机の引き出しに入れておいたんだけど
中学に上がってから、テレビで人形供養とかそんな番組を見て
私のお狐さんも神社に納めた方がいいんじゃないか…と思い始めた
そもそも、この畑に埋まっていた物は何なのか、
大人に聞いてみたが、よくわからないとの答えだったが、
地面に埋まっていた物なら神社かどこかにお返した方が
良いかもしれないということになった
で、ちょうどこの時、家族で京都に旅行する予定があったんだ
狐なら稲荷神社がいいだろう、どうせなら総本山の伏見稲荷が良いのでは、
と、旅行にかわらけのお狐さんも持って行った
お狐さんが手元から無くなってしまうのは寂しかったけど
潮時かなとも思ったし、伏見稲荷に行くのはすごく楽しみだった
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旅行当日
割れたりしないよう厳重にくるんだお狐さんをバッグに入れて、
行きの新幹線で爆睡中の私
その夢に、茶髪の兄ちゃんが出てきた
夢の中で現実と同じく京都行の新幹線に乗ってるんだけど
乗客が私とその兄ちゃんしかいなくて、二人で向い合せに座ってる
兄ちゃんは、ジーパンに白いTシャツ、腕には紫色のリストバンドをしていて、
茶髪で、色が白かった
茶髪の兄ちゃんは困った顔で言った
「あのさー、神社行くのは良いけど伏見はやめようぜ 嬢ちゃんも急にエライ人んとこ行けって言われたら困るだろ? 俺、ずっと地元に居たいのよ。のんびりしてーの。な?頼むよ」
兄ちゃんの紫色のリストバンドは、お狐さんが割れないよう、
ずっと引き出しの中にしまっていた時から包んでいた物だった。
京都に着いて伏見稲荷には行ったけど、お狐さんを納めるのはやめて、
神社の人に「こういう物があるのだけどどうすればいいですか」と質問するだけにした
神社の人は「ご近所の稲荷神社か氏神様にお納めください」と教えてくれたので
帰ってから地元の稲荷神社に持って行くことにした
京都から帰ってから、地元のお稲荷さんに行く前日、
また夢にあの茶髪の兄ちゃんが出て来て
「世話になったなー、これ嬢ちゃんに返すな」
と紫色のリストバンドを夢の中で私に返してくれた
翌日、お狐さんは無事に地元の稲荷神社に納められた。
あんまり怖くないけど、不思議な話かなと思ってここに
割れたりしないよう厳重にくるんだお狐さんをバッグに入れて、
行きの新幹線で爆睡中の私
その夢に、茶髪の兄ちゃんが出てきた
夢の中で現実と同じく京都行の新幹線に乗ってるんだけど
乗客が私とその兄ちゃんしかいなくて、二人で向い合せに座ってる
兄ちゃんは、ジーパンに白いTシャツ、腕には紫色のリストバンドをしていて、
茶髪で、色が白かった
茶髪の兄ちゃんは困った顔で言った
「あのさー、神社行くのは良いけど伏見はやめようぜ 嬢ちゃんも急にエライ人んとこ行けって言われたら困るだろ? 俺、ずっと地元に居たいのよ。のんびりしてーの。な?頼むよ」
兄ちゃんの紫色のリストバンドは、お狐さんが割れないよう、
ずっと引き出しの中にしまっていた時から包んでいた物だった。
京都に着いて伏見稲荷には行ったけど、お狐さんを納めるのはやめて、
神社の人に「こういう物があるのだけどどうすればいいですか」と質問するだけにした
神社の人は「ご近所の稲荷神社か氏神様にお納めください」と教えてくれたので
帰ってから地元の稲荷神社に持って行くことにした
京都から帰ってから、地元のお稲荷さんに行く前日、
また夢にあの茶髪の兄ちゃんが出て来て
「世話になったなー、これ嬢ちゃんに返すな」
と紫色のリストバンドを夢の中で私に返してくれた
翌日、お狐さんは無事に地元の稲荷神社に納められた。
あんまり怖くないけど、不思議な話かなと思ってここに
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お稲荷さんって祟るからコワイ印象あったけど、こんな話もあるんだねー
これからもにーちゃんが見守ってくれてたらいいねー
これからもにーちゃんが見守ってくれてたらいいねー
795
ゆるいお狐にーちゃんだなw
800
「いきなり偉いさんのとこに連れてかれるのは勘弁」と言ってるあたり、まだ若者っぽいお狐さんだね
人間でいえば新卒で大手企業の地元支社に就職、仕事にも慣れて適度にサボってたら本社にチクられそうになって焦る新米社員て感じかw
人間でいえば新卒で大手企業の地元支社に就職、仕事にも慣れて適度にサボってたら本社にチクられそうになって焦る新米社員て感じかw
引用:ほんのりと怖い話スレ その84
コメント
コメント一覧 (51)
自分の意思を伝えてくれると人間側も助かるねwww
先生はスルーしてるから、もしかして先生は何か知ってる??
中学生で狐の置物にこんな気遣いができるなんて凄い
お面に何かついてると思って埋められちゃったのかなあ
なんにせよお社にいけて良かったね
遊佐浩二はどっちかってえと
伏見で待ち構える方な気が
いやらしーい京都弁でw
前にテレビで自宅の畑から出たのを調べてもらってた人を見たよ
江戸時代~くらいの神様っぽい素焼きの小さなお面(巨峰一粒大)だった
人のいい(?)のもたくさんいるんですけどね。
報告者さんも親しみを覚えていたようだし、畑という何か牧歌的な所から幸せ(豊作)を願うために埋められたのなら、きっと人々に近い所で、その営みを見守ってこられた、優しくて気さくなお方だったのかもしれないね。
遊佐さん、京都出身やね。ほのぼのとした良い話しやな・・・
>優しい人
中学生で狐の置物にこんな気遣いができるなんて凄い
まさにそう思います。私も見ならわなければ。
ほっこりしたお話ですね。よい形となってよかった。
そう言えばひぐらしカンナの所にいやがらせに来た
管ギツネ(オサキだったかも)も夢の中では現代人(しかもヤンキー夫婦)の姿で現れたのよね。
↑すごい分かりやすくて笑ったwww
伏見稲荷が東京に本社がある大企業だとしたら、
地方の稲荷神社って「地方の子会社」って感じかwww
地方の小さい会社の社員がいきなり都会の大きな会社に行かされるようなモンだなww
そりゃプレッシャーがキツいww
いきなり本社の重役室に連れ込まれるのは嫌だろうなw
新卒で地方の町役場でまったり仕事してたらいきなり霞ヶ関の官庁に連れて行かれてキャリア官僚と一緒に仕事させられそうになって慌てて拒否したって事?
お狐さんと、報告者さん可愛い
私も会ってみたい
また描いてくれないかな
いつ読んでも好き(*´꒳`*)
先生が学校の土地を所有してるわけじゃないから窃盗無視はありえない
狐が現代風の若い兄ちゃん←少女漫画の読みすぎ
地元でのんびりしてたら急に伏見稲荷に納められそうになって焦ったんだろうなw
例えば作られてすぐ埋められたから世の中を見るのが掘り返されてからなんじゃないのかな
もしくは大事にしている心からうまれたとか
神社系のしっかりしたお狐さんは全然大丈夫だよ
急に霊感があるすぎる近所の神主が現れたりしないのも良い。
ウラタロスの声の人、京都出身なん?
何年か前、京都市内のバスで同姓同名の運転手さんいはったで?
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