源氏の家系

先祖の過ちで末代まで不幸が続くといった恐ろしい祟りが存在する家系もあるそうですが、報告者の家系も12代前の先祖が取り返しのつかない罪をおかしたそうで――(おうまがタイムズ)



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これは、真面目にうちに代々受け継がれてる話だ
もちろん、俺も小さい時から言い聞かされてきた

うちの実家は四国の山間部にある
しかし、俺が生まれた家より、更に山奥に入ったところに、
うちの先祖が代々暮らしてきた土地がある
今は、そこには畑と、昔すんでた家の跡と、
神社とはいえないほどの小さな神社らしきものがある

うちは源氏の血を引く家系だ
四国には平家の落人伝説が各所であるが、
忘れてはならないのが、
平家を追って源氏もかなりの数が四国に入ってきていたということ・・・
しかし、まぁ、おれの爺さんが言うには
「追っかけてきて、帰り道を忘れたアホな先祖」
と言っているのだがw
まぁ、普通に中学の時の歴史の時間には、
先生が苗字で、「あなたは平家、あなたは源氏」
ってな感じで振り分けができるような土地柄だ

話を戻す
俺が親父や爺さんに、言われた話
上に書いた、俺の先祖がすんできた土地にある
神社らしきものに対して必ずお祭りをしなければならない、
決して欠かしてはならない
決められた日に、何がおきようとも祭り事を形式にのっとって行う事
家長は必ず、先頭に立って祭りを取り仕切る事

祭り事についてはkwsk書かないが、
用は神主さんを招いて、祭り事をする訳だが、
今は俺の親父の役目なんだが、
俺は長男なんで引き継ぐ事になっている

何故、そんな事をしなければならなくなったのか??
それは、江戸時代初期まで遡る

事は俺から数えて、12代前まで戻らなくては成らない
これは言い伝えられてきたことだから、事実とは違うかも知れないが、
今となっては事実を確認する書物もないし、
聞かされた事を信じるしかない

当時、俺の祖先は山師(木こり?)をして暮らしていたそうだ
というか、祖先が住んでた場所は今でも山の中で斜面ばかりで、
木こりとして暮らしていくしか無いような場所だ
斜面には少しばかりの畑があるが、自分達が暮らすために
最低限の食料ぐらいしか取れない面積だと思う

そこへ、坊さんが迷い込んできたそうだ・・・
山の中の集落に、坊さん一人が迷い込んだ


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そのお坊さんは、身なりも汚らしく、乞食のような風体だったらしい
話を聞くに、道に迷い山に入ってしまい、
数日間食い物なく彷徨ってたとの事
手厚く介抱し、数日間滞在させていたらしい
お坊さんの体調も大分回復してきた頃、彼は

「困りごとはないか? あれば力になってやる」

と言ったそうだ。
今でも残っているのだが、先祖が住んでいた土地には
沢があり、飲料水や生活のために利用していた。
ただ、その沢は少しの雨でも氾濫し、いくら堰を作っても
流されてしまい、毎回小さな田に引き込む為の堰を作り直していたらしい

「この堰が壊れないようにならないものか・・」

と言ったそうだ
すると、その坊さんは沢に向かい、水に浸かりながら念仏を唱えた
すると、地響きがして上流のほうで大きな岩が落ちたらしい
そのせいで、水の流れが変わり沢の中心部を流れていた
水が両脇に均等に流れるようになった
驚いた先祖は、徳の高いお坊様だと平伏し、いつまでも
ここに滞在してくれないかと言ったそうだ

「私には行くべき場所があり、ここに長くは滞在できないが、介抱してくれた分のお礼はする」

と言ったそうだ

数日後、町のほうから行商のものがやって来てうちの先祖に向かって言った

「ここら辺りに、坊さんの格好をしたものが逃げ込んでないか?」

なにやら、追われてるらしくこの辺の山に逃げ込んでいるらしく
追ってが近くの町まで来ているらしいと

直ぐに、お坊さんの事だと思ったが、
もし匿っていることが知れると、家族も皆ゴロしにされてしまうと思い
「ここでは見かけない」と言って行商のものを帰したそうだ

その夜、うちの先祖はお坊さんが寝込んだ際に、
鎌と鍬でなぶりゴロしにし、簀巻きにして遺体を大きな川まではこんで流した・・・・


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その翌日から変化が現れた
バタバタと家族が倒れ、熱が引かない
夢枕には、毎夜のごとくお坊さんが現れて
恨めしそうに、じぃーっと見つめている
そのうち、一人氏に、2人氏に、3人が氏にそうになっていた時に、
近くの神主さんが、家を訪ねてきた。

7人家族が5人になり、また一人が氏にそうになっている
その状況を見て、神主さんは

「一体、なにをしでかしたっ」

と問いかけ、先祖は今までしたことを、事細かに伝えた
すると、神主さんは

「あんたらは、大変な過ちを犯した、あんたらがコロした坊様は本当に徳の高い坊様で、追われるものとは全く違う、なんてあさはかな事をしでしかしたんだ・・・」

私では収め切れんかも知れんが、なんとか収めてみようと
神主さんは言い、一晩中お払いを続けたそうだ
その後、家族は回復していったが、神主さんは、

「完全には抑え切れん、ここに社を建てて、末代まで祭りあげよ」

と言われて、建てたのが神社らしきものである

しかし、代々うちの家系の男は大怪我をする
俺はもちろんだが、親父は怪我で右手首が曲がらなくなり、
右ひざも60度ぐらいしか曲げれなくなった。
おれの叔父は右目を失明した。
俺の祖父は、首を強打して両足が痺れたようになり収まらない
まだ祟りは続いているのかも知れない・・・・


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>>134
乙!300年も続く祟りか・・・

この話は地元では有名な逸話なのかい?


136
>>135
いや、うちの先祖が住んでいた所に、今も住んでいる数軒の家と
うちの家族しか知らない



137
>>136
実は殆ど同じ話しを読んだ事がある。確か四国だった。
お坊さんをコロして祟られたという所で終わっていたと記憶しているが
もしかしたら長い年月が経つうちに129氏の祖先から少しずつ外部に出て行って
話しが余所でも定着したのかもしれないな。



138
>>137
四国と言わず、その昔貧困だった地域には、こういう話は
いくつも残ってると思う
ただ、四国は平家の落人をコロした話とか、平家の祟りだとかの話が
調べれば幾らでもあるような希ガス



139
>>138
なるほど。
祟りの逸話はいろいろと聞いた事があるが
実際に祭事を執り行ってる話しは初めて聞いた。
さすが死国。


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うちの母方の実家は讃岐で神事を行なう家だが
残念ながら祟りだとかの話は聞いた事がないや。
ちなみにその実家は平家でも源氏でもなく藤原の家系です。
苗字がその系列で家紋があまり見られない特殊なものらしいが。






引用: 【心霊】怖い【オカルト】