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不思議実体験をひとつ 

私の住んでいる地域は神社や寺の行事が未だにしっかり残っている土地
しかし少子化のせいか廃れてなくなってしまった行事が幾つかある

その内のひとつに、小学生が近くのお寺にお泊りするというのがあった
私は友達とお泊りできるので大変楽しかったのを覚えている


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夜寝るときは、男の子は本堂でタオルケットを家から持ってきて雑魚寝する
皆でこそこそ話をしていたが、次第に皆が眠くなり私も眠くて寝てしまった

その時の本堂はひんやりと少し寒かった

まだ起きていた私の友達は、私が寝言で「寒い…寒い…」と言いながら
タオルケットを蹴飛ばしてる姿を見てアホだなーと思っていたそうだ


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事件が起きたのはその後

風通しをよくするために少し開いていた本堂の正面の戸の影から何かがこちらを見ている
寺だということもありビビった友達は、タオルケットを被りながらそれを注意深く見ていた

すると


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||
||∧ ∧ 
||・ω・)<ニャーン


猫が颯爽と登場し私の懐に入り込んできたそうだ

それを見た友達がほっこりしていると
戸の影からどんどん猫が本堂に入ってきて私に覆いかぶさり、見えなくなるほど集まってきたらしい


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その数は片手では数えれないほどだったそうだ
猫まみれになりながらも私は起きず、それを目撃した友達はその後睡魔に負けて寝てしまった

ちなみに、教えてくれたのはその友達だが、目撃者は他に何人か居た


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朝、猫達は痕跡を残さないまま一匹残らず居なくなっていた
そして私も、友達に聞かされるまでその事に気づいていなかった

そんな田舎の行事での不思議な体験

猫好きなのになんでその時起きなかった、子供のころの私


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ちょっとなごんでしまったよ……


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かわいすぎる


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その行事の復活予定はござらぬか







引用:ほんのりと怖い話スレ その88