589 2018/01/24(水)
オカンから聞いた話
うちのオカンの方の先祖はその地域をまとめる豪農といわれる家で
また、その地域の治水に携わっていて、工事の際に人柱をたてたという話もある。
その呪いがあるため、オカンの家では後継ぎである男の子が育たなかった。
神社に相談にいったところ、男の子には女の名前をつけるように、
また裏庭に神様をまつるように、といわれてそれを守ったところ、無事男の子が育ったため
その後も男の子には女名をつける、ということになった。
ちなみに、現在、実家を取り仕切る伯父も「H美」という名前だけど立派な男。
少し遡るが、今から60年ほど前でまだオカンが学生だった頃の話。
その頃、オカンの父親は地元ではやりたい放題だったらしい。
蔵にある骨董品を売り払って金を持ったまま数ヶ月行方知れずになり
無一文で帰って来ることもあったらしい。
そんなある日、オカンが学校から帰って来ると家の中に若い妊婦がいた。
うちのオカンの方の先祖はその地域をまとめる豪農といわれる家で
また、その地域の治水に携わっていて、工事の際に人柱をたてたという話もある。
その呪いがあるため、オカンの家では後継ぎである男の子が育たなかった。
神社に相談にいったところ、男の子には女の名前をつけるように、
また裏庭に神様をまつるように、といわれてそれを守ったところ、無事男の子が育ったため
その後も男の子には女名をつける、ということになった。
ちなみに、現在、実家を取り仕切る伯父も「H美」という名前だけど立派な男。
少し遡るが、今から60年ほど前でまだオカンが学生だった頃の話。
その頃、オカンの父親は地元ではやりたい放題だったらしい。
蔵にある骨董品を売り払って金を持ったまま数ヶ月行方知れずになり
無一文で帰って来ることもあったらしい。
そんなある日、オカンが学校から帰って来ると家の中に若い妊婦がいた。
父親は機嫌損ねて書斎に篭もっていて、母親もカンカンに怒って話しにならないので
お手伝いに話を聞くと、どうも父親が東京にいっている間に付き合ってた女で
妊娠して、金がないからと追いかけてきたらしい。
親父は最初は否定していたが、仕舞いには認めて、結局彼女は家で面倒をみることになった。
彼女には狭い離れを改築してあてがわれた。
お手伝いに話を聞くと、どうも父親が東京にいっている間に付き合ってた女で
妊娠して、金がないからと追いかけてきたらしい。
親父は最初は否定していたが、仕舞いには認めて、結局彼女は家で面倒をみることになった。
彼女には狭い離れを改築してあてがわれた。
590
子供が生まれるまでの数ヶ月、離れからほとんど出ることもなかったが
時々顔を合わせて話をしてみると、その女性も妊娠してしまい仕事もできなくなり、生活に困って追いかけた、とか
独身だと聞いていたので家にきて家族がいてどうしていいのかわからなくなった、本当に申し訳ない、と涙ながらに語っていたらしい。
しばらくして、彼女は男の子を出産。
オカンはたちあっていなかったが、赤ちゃんが生まれたその日の夕食の席で
父親は自分の名前から一文字取り「武志」と名まえを発表した。
そして、ニヤニヤ笑いながら「どうだ、男らしい名前だろ」と言ったらしい。
その子は数日後に氏亡。
死因は心臓の病気ということだった。
当時の乳幼児の氏亡率はまだまだ高かったから呪いとは無関係かもしれないけど
そういうことを平気でする父親が怖くて、その後母は家を出て、親父と結婚した。
俺を生んだ時、本家ではないものの一応その血を継いでいるから、と心配して
俺も女のような名まえをつけられ、その名前がコンプレックスだった時期もあるけれど
この話を聞いて、この名まえはオカンの愛情でもあるんだな、と思った。
時々顔を合わせて話をしてみると、その女性も妊娠してしまい仕事もできなくなり、生活に困って追いかけた、とか
独身だと聞いていたので家にきて家族がいてどうしていいのかわからなくなった、本当に申し訳ない、と涙ながらに語っていたらしい。
しばらくして、彼女は男の子を出産。
オカンはたちあっていなかったが、赤ちゃんが生まれたその日の夕食の席で
父親は自分の名前から一文字取り「武志」と名まえを発表した。
そして、ニヤニヤ笑いながら「どうだ、男らしい名前だろ」と言ったらしい。
その子は数日後に氏亡。
死因は心臓の病気ということだった。
当時の乳幼児の氏亡率はまだまだ高かったから呪いとは無関係かもしれないけど
そういうことを平気でする父親が怖くて、その後母は家を出て、親父と結婚した。
俺を生んだ時、本家ではないものの一応その血を継いでいるから、と心配して
俺も女のような名まえをつけられ、その名前がコンプレックスだった時期もあるけれど
この話を聞いて、この名まえはオカンの愛情でもあるんだな、と思った。
引用: ほんのりと怖い話スレ 127
コメント
コメント一覧 (28)
女の子に生まれてれば何も起こらなかったかもしれないのに
よく読みな、独身だと聞いていたって書いてあるよ
しかし、薫君にはそんなわけが(違う
最後の一文にほっこり
母親の愛情こもった名前つけてもらったって分かって良かったね
※3※5さん
ちゃんと読まずに勢いで書いてしまいました
相手は既婚者だと知らなかったんですね
私の妹が旦那に浮気されて相手に子供ができたと相談されてたので(妹の場合は浮気相手は既婚者子持ちと知ってた)
つい重ねてみて感情的になってしまいました
ごめんなさい
>独身だと聞いていたので家にきて家族がいてどうしていいのかわからなくなった、本当に申し訳ない、と涙ながらに語っていた
母親が女性に同情してたから、男の名前付けた元夫にドン引きしてクズを見限って逃げたんでしょう
そうでなきゃ、厄介者が留まる理由が無くなったってんで女性追い出して終わりだよ
ジンクスの事分かってて付けたんだろうね
1人の女性の人生をボロボロにした挙句生まれてきた子供まで殺されるとかかわいそう
クズ野郎ここに極まれり、だね
人に恨まれる生き方続けてると、最期に自分にかえってくる
元夫じゃなくて父親じゃね?
投稿者のお爺ちゃん
現にそれ以前からやらかし続けているのに鬼畜本人は知らん顔で生きていたみたいだし
武子だったのか武美なのか
志穂や志のぶかもしれない
しづとかキヌとかだろうし…
薫は昔は男の名前じゃなかったかな?
樹里安とか空我とか、昔からの魔物(?)にとっては判断に困るような名前を付ける可能性も無いわけではない。
そうした時、呪う方はどんな基準で男女を区別するのか。
近所にそんな名前の男がいる
伊織だとどうなるんだろ?
男の名前なんだけど、最近女につけるようになってきてるし
○美って名前は男に着けてるイメージなんだが
ひろみとか、てるみとか
コメントする