4
じゃあ話すとするか
といっても信じてもらえるような内容じゃないことは分かってる
当の本人もいまだによく分かっていないくらいだからな
それと語りは上手くないので期待しないで、まあ暇なら読んでくれ

俺が友人宅に遊びに行った時の話だ。
当時はまだお互い学生で、彼の家はワンルームのアパートだった。
漫画やCDやらが散乱した汚い部屋に俺と友人の二人きりで
PCいじったり喋ったりレポート書いたりしてだらだら過ごしていた。


8
レポート書きながら、友人が突然何かつぶやいた。
彼が何を言ったのか俺には正確にはわからない。
ただ、ふと何かに気付いたというか、思い浮かんだような感じで、
「・・・なあ、俺たちの世界って結局○○が・・・」
みたいな内容を言っていた記憶がある。
俺がちゃんと聞き取れなかったのは、「俺たちの世界って~」の後から
急に雑音というかノイズが入り始めたからなんだ
例えるなら聴覚にフィルターがかかったような感じで、
視界もどうも鮮明じゃなかったから俺は目眩でも起こしたのかなと思った。




12
友人の姿が霞んで見えた。
といっても彼の姿が消えかかっているという状態ではなく
何だろう、低血圧でいきなり起き上がった時みたいな。
それからしばらくすると視界は徐々に明瞭になってきて
お、見えてきた見えてきた、やっぱ目眩だわってその時は気にもしなかった
それでもう少しで元通りかな、って思った瞬間
体にドシンと振動を感じ、停電が起きた。
視界は真っ暗になってしまった。


21
地震だろうか、と思った。
友人に声をかけてみると、暗闇で姿こそ見えないものの
「何だろう、いきなり困るよな」っていう声が聞こえた。
今度はノイズもなく正確に。
とりあえずケータイで情報を調べようとテーブルに手を伸ばした。
だがテーブルのあるべきところにテーブルがない。
俺は腕をあちこちに伸ばしてみた。だが何にも当たらない。
今思えばただの停電にしてはやけに暗すぎた。
部屋に窓はあるはずなのに薄明かりすら入らないレベルだったんだ。
もしかしたら、プラネタリウム並みに真っ暗で何もない空間に
俺たちは閉じ込められていたのかもしれない。


24
しかしそれもほんのわずかな時間のことで
数十秒後くらい?には、また元通り明るくなっていた。
急に電気がついて眩しくて目がショボショボしていた。
それから視界がクリアになると、自分が友人の部屋にいるんだと分かった。
ただ友人の姿が見えなかった。

俺が呆然としていると
「え、どこ行ったんだよお前」という声が聞こえた。(声だけだった)
俺は「お前こそどこだ」みたいなことを問いかけたと思う
返事は「いや俺部屋にいるけどお前が見えない、トイレか?」とのこと
最初はお互い悪ふざけしてるんだろうと思って信じられなかったんだが
話をしているうちにどうやら
俺たちは同じ部屋にいるにもかかわらず、
互いに姿だけが見えていないらしいということが分かってきた



34
それでいろいろ試してみたんだが

俺がテレビをつける⇒友人には見えない
カラスがなく⇒友人には聞こえない
友人が電気を消す⇒俺の方は消えない
時計の時間、日時⇒同じ

それとおかしかったのはメールで
同時にお互いにメールを送ったんだがこれは送信できた
メール来たよ、って返事が聞こえた。俺の方も受信できた。
なのに「エラーが発生して送信できなかった」みたいな内容のメールが
俺のケータイに届いていた。



38
「今、俺本棚の横に立ってるからお前ぶつかってこいよ」と友人が言うので
俺はその場所へ行って蹴ったり殴ったりしてみた、だが何も感じなかった。
友人の方もその感覚はなかったらしい。
それじゃあ一緒に観葉植物持ち上げようぜっていう話になって
せーの、で観葉植物を持ち上げようとした。
でも触った瞬間に手がしびれて動かせなかった。
彼も同じくしびれたらしい。
その他にもいろいろやったんだが、どうやら俺たちは音だけ共有している
みたいなことに薄々気付いた。
とりあえずこれはどっちかが異世界へワープしたんだなみたいな結論に至って
それじゃあどっちがワープしたのか、試しに外に出るか、という話になった



43
外に出てわかったのは
天気も空も雲の位置も時間も建物も同じなのに
互いに見ている通行人が違うということ
(↑説明しにくいんだが、今女の人とすれ違ったよな?え、してない。みたいな)
だから異世界とは言い切れないし異世界でないとも言い切れない
何とも微妙な空間?に俺たちはいたんだと思う

ちょっと友人呼ぼうぜっていう話になって俺が別の友人に連絡した
即OKが出たのでそいつが来るまで雑談してた



46
停電で暗くなったり外は昼間のようだし何時なんだよ


47
>>46
4時くらい。まだ十分に明るい
あれは停電じゃなかったんだろうね



55
で、そいつが来る時間になった。
だが俺の方の世界には、いつまでたっても現れなかった。
声も聞こえない。
でもって友人の方の世界にも現れなかったし、やはり声も聞こえなかった
俺は来るはずのそいつに電話した。
電話は多少雑音が入っていたが通じた。
もう待ち合わせ場所に来ているとのことだった。
電話が通じるのに、直接声が聞こえないなんておかしい。
次に友人がそいつに電話をかけた。
すると着信はあったがすぐに途切れてしまったようだ。

三人でワンセグを見ながらそれぞれ番組を実況し合った。
見ている番組も出演者も同じらしかった。
俺たちはますます混乱した


59
いろいろ3人で、互いの見ている風景を言い合った。

「今おっさんが通ったの見えたか?」
「いや見えない」
「西の方角にでかい雲あるよな」
「うんそれは分かる」

みたいな感じで。

そしてまた新たなことがわかったんだが
あとから来た友人(Bにする)と俺は風景の一部を共有しているようだ
だからそいつの見た人物を俺も同時に見かけたりできた。
(見かけられなかった時もあった)
でも最初の友人(Aにする)とあとの友人が見ているものはまるっきり違っていたらしい
だからBのいる空間は、Aよりも俺寄りということになるんだな

もうわかんねーからもうひとり呼ぼうって話になって
更に別の友人に連絡をつけた。
そいつを待ってる間に、Bが詳しい説明を求めてきたので
俺はアパートの部屋での話から全部Bに説明した


63
《それでBが何か呟いたんだわ》
《なんて言ったの?》
「おいB、お前レポート書きながら何て言ったんだった?」
「え、いや単に俺たちの世界って○○が・・・」

そしてそれから、また同じ現象が起きた
目眩がしてあたりが暗くなってそれからまた明るくなった
きっと元の世界に戻るんだろうなと、何となく思った。


65
元の世界(かも定かじゃないんだが)に戻っていた。
俺たち3人は、待ち合わせ場所だった道端に立っていた

俺「いや、今のほんとになんだったんだろう」
A「いかんボーッとしてるわ」
B「は?何のこと?何があったの?」
俺・A「」

Bだけが何も覚えていなかった・・・。
じゃあ何でお前ここにいるんだって聞いたら
お前らが買い物行こうって誘うからとか何とか、事実がすれ違っている

その日はそのまま、Bの提案に乗っかって
いろいろ忘れるためにも買い物とかしたんだがな

それ以来俺の周りでは何も起きていないし
俺とAの間では何かこの話はタブーみたいな感じになっていて
たまに「あれ不思議だったよな」「な」って話が出るくらい


66
結局あの世界がどうのとやらは一体何だったんだって聞いたことがあったが
もうあの一件以来何も話してはくれない
まあそれは当たり前だろうが、俺としてはちょっと気になるところだ

こんな感じだ
完全なる異世界なら写真撮ったりとかできるんだが
そういうのもできないから証拠なんてない
まあ別に信じろというのも無理な話だから疑ってもらって構わないのだが
これで俺の体験談は終わりだ

長々とすまん、ありがとな
もし似た体験したり、情報ある人いたらよろしく


67
え つまりBだけ向こうにおいてきちゃったってこと?

ちなみに友達にメールとかラインとかで聞いてよ
なんて言おうとしたのか
文字ならいけるかも!!


69
>>67
Bを置いてきたわけではないと思う、3人合流できたんだし
ただBの記憶だけ書き換えられていたんだ

俺は正直、書き換えられるならAの方だと思ってたんだよ
何か俺やBから遠そうだったし。
でも実際違ってたから不思議だ

○○については、本人がそれ以来話したがらないから無理だ
3人でいた時にメールで聞けば良かったのかもな


70
お も し ろ い


72
Aが能力者だったのか






引用: 俺と友人が不思議な体験をした話をしようと思う