681 2018/03/04(日)
俺が大学生の頃の話だから、もう二十年ぐらい前の話。
当時、仲間内で多摩川の河原に酒を持ち寄って飲むのがブームになってた。

そんなある日、仲間のうちの一人が
「なんか親戚の神主に『お前は今月運勢が悪いからこれ持っとけ』ってお守り渡された」と、お守りを見せてくれた。
その別の日、その友人が「南米の友達から『アナタ今月は良くないデス。これ持っててください』ってこれ渡された」と陶製の鈴のようなお守りを見せてくれた。
なんや、不気味やなー、気ぃつけやー。ってそのときは笑って済ませたのだが、それはその次の多摩川飲み会のときに起こった。

その日の多摩川飲みのとき、その友人が「お守り全部忘れてきた」と言う。
みんな「お前やべーぞw」と笑っていたが誰も本気にしていなかった。
しかし酒も進み、終電も過ぎ、こうなったら夜明けまで飲もうとなったときだった。
灯の消えた二子玉川園駅(現・二子玉川駅)と多摩川を挟んで隣の二子新地駅を結ぶ鉄橋の上に電車が係留されているのだが、その真上を鳥が飛んでいるのを俺が見つけた。

「おい、こんな夜中に鳥が飛んでるぞ」と言うと、みんなが「おお、ほんとだ」と見上げた。
今思えばそんな夜中に鳥が飛んでること自体不思議だが、しばらくして気づいた。明らかに鳥の縮尺がおかしい。電車の車両の半分ぐらいの大きさがある。でかすぎる。
最初は騒いでた仲間もそれに気づいたのか、いつの間にかしーんとしてた。
そして、その鳥は多摩川の真ん中ぐらいに来たところでふっと消えた。

一同、顔を見合わせ「なんだあれ」となったが、そこは馬鹿大学生の酔っ払い。「よし、飲み直そう!」となってまた酒盛りを始めた。

特にオチはない。
果たしてその不可思議な鳥が友人の運勢に関係があるのか、そもそも怪奇現象なのかもわからない。

ただ言えることは、その友人は今でもピンピンしていてたまに一緒に飲む仲であるということだ。

当時の仲間とはいまだにあのときの話が話題に上る。





697
>>681
鉄橋の上で深夜に電車が留め置かれてることなんてあるんかなと思って調べてみたら、
かつて大井町線の終点が二子玉川だった頃は始発電車が鉄橋の上で待機してたんだってね
こんなのリアル地元民じゃなきゃ描写できない小ネタだわ
怪奇話でもこういうリアリティーと地域性のある話は面白い


682
電車の半分ほどということは10メートル前後。
コンドルが東京の街中にいたとは。


683
>>682
「南米の友達」っていうあたりから、なんかコンドルっていう想像が湧くよね。
でも、東京と神奈川の狭間にコンドルはねーでしょw
それでみんな「ええ?」ってなったのよw



684
>>683
そりゃそうだろうよ。
てか、そんなでかい鳥類なんて、南米関係なくそれくらいしかいないでしょ。
それにしたって翼広げて10メートルはないわなあ。


685
>>684
だよね。

もちろん、見間違いかもしれないし、あれが超常現象だなんて言い張るつもりもないよ。

ただ、あのときは本当に不思議だったし、みんなびっくりしたし、今でも話題に上る、っていう話。



690
>>683
実は係留されてる電車内は無人じゃなくて満員電車だったんだよ

 
…コンドル


697
>>690
面白いこと言ったかw

でも実際終点の乗換駅だったおかげで当時の二子玉川は混雑を極めてたそうな
これはきっと「混んどる~混んどる~」言う乗客の怨念が凝り集まって
なんか勘違いでコンドルの怪異となったに違いない


692
霊界に住む鳥じゃないかな? 霊界の鳥はやたらデカイって聞くし
その鳥がたまたま厳正にあらわ得れた


698
なるほど、怪鳥コンドルか


706
600万年前に実在していたアルゲンタビスとやらかな








引用: ほんのりと怖い話スレ 128