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【職業の裏話 その1】僕らの知らない世界で生活をする人たち
http://www.oumaga-times.com/archives/1067802780.html


ひよこのオスメス別士って本当にいるのかな?
家に視聴率レコーダーがある人はどこで手に入れるんだろう。
マグロ遠洋漁業の漁師の生い立ちも知りたい。
敏腕プロデューサーってどうして肩からセーターを羽織るんだろう?
僕らの知らない世界で生活をしている人、あるいは周辺にいる人たち
いろんなお話を知りたい!貪欲に知りたい!

522
一応フリーで、雑誌やゲームなどの絵を描かせて頂いているものです。

納期はクライアントさんによってけっこう差があり、
一ヶ月くれるところもあれば、数日後ということも。
(単純な線で描かれたマスコット的な絵は簡単と思われて、縮められる傾向アリ)
報酬は作家によって様々だと思いますが、私の場合は
カラーA43~5万、白黒線画のみで2~3万くらいが相場かな?
漫画を描いたりすることもありますが、ゲーム系雑誌だと一頁2、3万くらい、
昔ながらの漫画雑誌さんの仕事だと、一頁7、8千円くらいと、差があります。
前者は描きおろしイラスト扱い、後者は単行本印税で儲ける仕組みに準じてるんですね。
副業は、一応本業のみの収入で生活できていたので、特にしていませんでした。
と言うより、有難いことに本業が忙しくて、そんな暇も無かったです。
ただ、今は子育て中で仕事も縮小気味なので、主人の収入に頼っている感じです。

きっかけは…とにかく小さい頃から絵を描くのが好きで、進学や就職などいろいろな分岐点で
その度に絵が続けられるよう、進んできた感じです。
自分の才能に自信があったとかではなく、(まあ、ないわけでもなかったですが)
他の面でけっこう不器用だったので、「こっちへ進むしかない」という感じでした。
でも現実的に職業として考え出したのは、専門学校へ入る時かな?

裏話・・・私は女なのですが、ここはとにかく男の多い業界なので、
見目なんか全く良くないのですが、とにかくアプローチが多かったですね。
個人作業が多く、出会いの少ない業界ですから・・・。




528
>>522のイラストレーターさん、まだいるかな?

>とにかくアプローチが多かったですね。
どういった場でアプローチされるのですか?

>今は子育て中で仕事も縮小気味なので
お子さんが大きくなったらまたバリバリ仕事するぞーということですか?しばらく縮小しててもまた
完全復帰したときにはいっぱい仕事が来るものなのですか?

文具やTシャツなどの絵をかく人はどういった経緯でその仕事が来るのですか?自分でどこかに営業にいくのでしょうか。
いっぱいすみません。


534
>>528さん
わたしは最初、デザインやゲーム制作の会社で絵を描き、それから独立したのですが、
そういった制作系の会社(特にゲームなどは)は、スタッフは男性中心なのですね。
泊まりこみや休日無しが数ヶ月続くこともざらで、精神的に追い詰められることも多いので、
身近な異性を「逃げ場」にしてしまったりするケースが、よくあるわけです。
(なので、私自身が好きなわけでは無いんですよね…)
独立してからは、業界内で個人的な集まりなどもありますので、そういう時がきっかけなのかな?
もともと制作に携わる人間というのは、オタクといいますか…男女問わず内向的な性格の人が多く、
異性に免疫がなくて、少し打ち解けるとすぐ意識してしまうという特性もあり…。

完全復帰時にどうなるかは、今の頑張り次第です(笑)
読者から忘れられてしまわないよう、頑張って日の目を見続けられるよう頑張らないと…
でも、あまり日の目に当たりすぎると、今度は飽きられてしまうという諸刃の剣です。

文具やTシャツは、大抵デザイン会社に入っているデザイナーさんの仕事ですね。
そこでキャラクターデザインや商品企画をし、社内や営業で評判をみてもらい、
晴れて通れば、そういったグッズになっていく、という感じでした。
フリーでそういう仕事は、ゲームやマスコット等、何かのキャラクターデザインをした際、
その営業として販促グッズを作る時くらいかなあ…。


549
>>534
534さんお答えありがとうございます。

>でも、あまり日の目に当たりすぎると、今度は飽きられてしまうという諸刃の剣です。

そんなこともあるんですか。へえ~へえ~です。そういえば前にブレイクしてた人で最近
みかけないなあ~という人もいますね・・。
みなさん飽きられないように何か工夫したりしてるんでしょうかね。
参考になるお話ありがとうございました。


523
もしよければ、お仕事で一番楽しいときと辛い時を教えてください。
親御さんの反対などはあったのでしょうか?


533
>>523さん
楽しい辛いは人によって違うと思うのですが、私の場合。
いい絵の構想や面白いアイデアが思いついた瞬間が一番楽しいです。
でも、絵を描く作業は割とどれも好きですね。
あ、彩色は好きだけど、死ぬほど悩んでさんざ時間かかった挙句、あまりセンス無い…。

私の場合、絵描き志望者によくある「自分の主張を通してやるぜー」的なものがあまりないので
好きなものを作れない辛さというのは、ほとんど感じてないです。どんな絵も楽しい。
辛い時は、単純に忙しくて眠れない時や病気でも仕事で休めない時。これは職業関係ないか。
絵が難しくて描けないのも辛いは辛いですが、その辛さはけっこう楽しいです。天職ですw


535
ひとつ忘れてた。

親からは、不安定な職業についての忠告などは受けましたが、
「それを理解した上でなら、好きに行けばいい」みたいな感じでしたね、うちは。
でも、私が女だからだったかも知れません。
もし男だったなら、家族を支える可能性も考え、もっと厳しかったかも。

親に反対される同業者の方ももちろん多く、私は親に感謝しています。
もともと趣味だったので、絵なんていつまで続ける気だ?なんて言われてはいましたが、
まさか本当に本業になるとは思ってなかったと思います。へへーんだ!
でも「すごいねー」なんて口では言ってますが、基本的に仕事内容には興味ないようです(笑)


536
>イラストレーターさん
興味深いお話をありがとうございます。
私も今現在進路を考えている状況で、
この分野も視野に入れているので参考になります。
そこで、質問を小出しにして申し訳ないのですが、
専門学校に入る前に絵の勉強などはされていましたか?


538
>>536
教育という意味では、普通に図工や美術の授業を受けていたのと、
あとはずっと、いわゆる同人活動をしてた感じですね。漫研も入ってたし(笑)
当時は、ただ単に好きなことをしていただけだったのですが、
今思うと、あれで実力がついたんだなあと思ってます。
でも、絵を描き始めたのが社会人になってからという同業者も多いので
必須というわけでは無いです。

イラストレーターを職業として続けるのに大事なのは、絵の実力よりも
「相手をどう面白がらせてやるか」というイタズラ心みたいなものと、
絵を描く作業が好きな事(自分の主張を表現することではなく、実作業)、
あと「根拠の無い自信」です。実は「運」も大事ですが、自信さえあれば後から付いてきます(笑)

でも根底に主張があったほうが漫画とかは描き易いので、そういう傾向なら漫画家の進路もありです。
頑張ってくださいね!


540
こんにちは。イラストレーターさんの話、興味深く読みました。
私もイラストレーターなのですが、分野が違うので
(私は細かい挿絵を早く数多く描くのが売りの、職人的な仕事です)
参考までに追加情報を入れさせてください。

納期は「数点を明日まで」~「本一冊分で一ヶ月後」など。
単価は「一点数千円」~「一冊分で数十万」など、計算方法いろいろ。
副業としてとある有名店で販売の仕事をしていました。
理由としては「収入の安定」「人と話したい」
「流行の最先端を見られるので、仕事にプラス」というのがありました。

なったきっかけは「たまたま」です。フリーターしていた店に
学生時代の友達(デザイナー)が偶然やってきて
「ちょっと絵描いてもらえない?」「いーよ」
からスタート、なぜかそのまま仕事をもらうようになり
気がついたらそうなっていました。
一応絵の学校は卒業して、勉強はしていましたが。
強い願望、のようなものは、なかったです。



541
そういえば私は(女ですが)アプローチ経験はなしw
仕事で大事なのは、ものすごく当たり前だけど
納期を守る、向こうが求める物(できればそれ以上)を毎回描く、
つまり毎回予告ホームランを打つ、みたいなものですかね。



553
>>540
>「数点を明日まで」
という納期のものが来たら副業の仕事がある日はどうするのですか
お答えいただければ幸いです


558
>>553
本業の依頼はいきなり来る、というのを頭において副業していました。
つまりフルタイムではなく、もっと少なめの
だいたい週に4日、一日6時間程度の拘束時間で働いて
残りをすべてイラストの仕事にまわす、ということですね。
それだと仕事量としてはなんとかなります。きついけど。
依頼主と副業先に事情を説明して、どちらも理解してくれていたので
上手く行っていたというのもあると思います。
だからタイトな納期を理由に断ったことはないです。

ただ、これは数年前までの話で、今はもっとすごい納期もたまにあります。
朝連絡があって、夕方までにラフあげて、翌朝までに納品とか。
こうなるともう、副業持ってると無理ですね。


559
ごめんなさい、ちょっと書き方が間違ってた。
えーと、まず
「数点を明日まで」こういう依頼が来るようになったのは
最近のことなんです。「データ納品」が普通になってからですね。
で、数年前まで(私が副業していたころ)は、そういうのが
あまりなくて、「数点を明日まで」はごくごくまれで
だいたい早くても「あさって朝一まで」でした。
自分で納品、もしくは宅配便やバイク便で届けないといけないので
その時間が考慮されていたと思います。
どちらにしても、自分に与えられている時間は明日までで
時間が短い、というのは同じなのですが。
すみません、過去と現在がごっちゃでわかりづらいですね。



578
元着物屋だが需要はある?


579
あるある。あるよ。
いろいろきかせてください。あと、得意客との付き合い方(商売の仕方)をききたい


580
>>578
正札と値引き!あと、売値-仕入がものすごいでかいって聞いたことがあるけど実際は?


582
>>579
俺の場合はチェーン店だったので、
チラシを見て振袖や、訪問着とか安いのを買いに来た客に接客をして売るってのが最初だな。
それで一回購入(何でもいい)したら最後、
あとはもう顧客扱いで催事に来いだの、宝石はいらんか、だの電話、DM責め。
一部には、得意客扱いしてもらって嬉しがるお客さんもいるけどね。
そういう人たちには、徹底的に上顧客扱いして、どんどん買わせる。

>>580
値引きができる=売値と限界利益の幅が広いってことだよ。
要するに、100万って値がついてるけれども、実際はそれを50万で売っても儲かる。
きものの原価は、流通経路や、物によって変わるから難しいけど、
一定量の生産ができるものは大体、15~20%前後だな。


583
>>580
ちなみに。
値引き前提で値札つける場合もあるから。
着物についてる値札には、ほとんど何の価値もない。
値引きしても充分な利益は出るし、値引きしないで売れたら万々歳。


587
>>586
ええええー 怖いなあ。
でも、最後に検針したらばれるよね?


588
>>587
それを適当にやってしまうのが
チェーン店クォリティ
チェーン店の着物屋なんて、利益しか考えてないから
1回こっきりっぽい客にゃ売った後はほんといい加減だよ。

それ以外にも、仕立後クレームで返品の商品とかは、
直しもせずに他の客に【定価で】売ったりとか。


584
和裁士との付き合いでのエピソードとか
仕立て関係でのエピソードとかききたい


586
>>584
中国からきて、仕立て屋(個人の和裁士はあまりつかわんのよ)
で勤務している女性が、自分の鬱憤を晴らすために、わざと縫い針を数本仕込んだまま出荷したとか。


589
>>586
やっぱりチェーン店は海外に出すんだね
針は、都市伝説だと思ってたけど実際にあるのか
・・・・やっぱチェーン店ではお買い物しないようにしようと思っちまいました。


590
>>589
書き方が悪くて申し訳ない。
仕立は海外に出すんじゃなくて国内でやるの。
でも、仕立て屋も今は安い労働力が欲しいから、中国人の人とかを雇ってるってこと。

針までいかなくても、いい加減な仕立で生地を破いて納品したとか、
箔をはがして何事もなく納品したとか、いくらでもあるよ。

って仕立て屋ばかり悪者にしてるけど、
仕立て屋をそうさせたのはチェーン店なんだけどね。
受注を確保したいって弱みに仕立加工賃をどんどん
値切って自分らの腹ばかり膨らましてるんだから。


596
とりあえずのところコレで最後にします。

国税庁は着物屋をしっかりと調べた方が良いと思います。
本来ならば接待扱いの金(課税)を間接費(無税)として計上するところが大部分です。
また、サビ残や、休日未消化など、労働基準法を守るところはありません。
どうみてもDQN業界です。本当にありがとうございますた。


607
ピアノ教師です。
幼稚園の頃からずっとピアノを習っており、音大を出て
某楽器メーカーが主催する音楽教室で、契約社員として先生を5年ほどやっていました。
結婚を機に退職し、今は自宅で小さなピアノ教室を開いています。

メーカーの音楽教室時代は、担当の生徒さんを20人ほど持ち
それぞれを1時間マンツーマンで教える形式でした。
午後の早い時間は幼稚園児、夕方は小学生、夜は大人を相手に生徒さんのレベルに合わせた授業をします。

また週に1回は、近隣の幼稚園に派遣され、そこで出張ピアノ教室を
行なっていました。子どもたちはピアノの代わりにオルガンでしたが。
ピアノを弾けるようになるのが目的ではなく、音感やリズム感を
養ったり、音楽の楽しさに触れさせるのが目的だったので、
その授業は私にとってもすごく楽しみでした。

今は自宅で近隣の子どもたちや、定年退職したお父さんたちを相手にこじんまりと教えています。
玄関脇の一部屋に防音壁を入れて、そこにグランドピアノを2台置いています。

長くなりそうなので、ご質問があればお答えする形にしますね。



608
>>607
ピアノの先生だけで生活をしていくことは可能ですか?


610
>>608さん
契約社員の頃は、お給料は安かったですね。
私は実家におりましたので、なんとかやっていましたけれど
同僚には、夜はジャズバーやナイトクラブで弾いているという子もいました。
でもピアノは割とつぶしがききます。音楽教室にはトランペットクラスや
バイオリンクラスもあったのですが、その先生はみんな苦しそうでした。



611
>>610
ありがとうです。
自分自身、皮肉にも「音楽が楽しい」と思ったのは
レッスンを辞めて好きな曲を弾くようになってからでした。
「この曲が弾けるようになりたい」って目標があれば も少し続いてたのかなあ。


613
>>611さん
もし、今でもピアノに触れる環境があるなら
ぜひ自由に、楽しんで弾いてみてください。
私の生徒さんにも大人の方が何人かいますよ。
子どもの頃に習っていたけど、ピアノに触れるのは20年ぶり…、という方や、
うまれて初めてピアノにさわるという60代の男性など。

自宅で教室を初めて8年ほどになりますが、
一番印象に残っている生徒さんは、60代後半の男性。
会社を定年退職して、趣味がないことに気づいたそうです。
奥様がいわゆる「ママさんコーラス」をやっていたことから
いつか奥さんのコーラスの伴奏をしたい、という目標をもってピアノをはじめました。
でも、しばらく通ったところで、奥様が急逝されてしまって…。
ご自宅でのお通夜に伺ったら、奥様のご遺体の前で
一生懸命、練習曲を弾いていた姿がいまでも思い出されます。
今も、私のところに来てくださっている、最高齢の生徒さんです。



615
>>613
うわ、思わずその生徒さんの姿を想像して泣けて来た
奥様もご主人のピアノで歌うの楽しみにしていただろうに


618
>>613読んで、ちとうるっときてしまった。


612
>>607
音大時代のことを聞かせてください。
どう見ても天才!みたいな人はいるのでしょうか。
普通の大学と学生生活の違いはありましたか?


614
>>612さん
普通の大学に通った事がないので、違いはあまりわからないのですが…。
音楽ばかりではなく、いわゆる一般教養(語学や体育なども)の授業もありましたよ。
私は教員免許をとるために、教職課程も履修していたのでけっこう忙しかったです。
音大は、女性の割合が圧倒的に高いので、男性はもてます笑
わりと裕福な家庭出身の、お嬢様育ちの生徒も多いのですが、
「音大生は不良債権」とよく言われるようにすごくお金がかかるのでバイトに励んでいる子も多かったです。

どうみても天才!は、私の周りにはあまりいませんでした。
でも心の底から音楽が好きで、練習が苦にならない、音楽以外のことが目に入らない、という子は何人かいて、 そういう子たちは圧倒的に練習量が多いので、結果的にレベルが高かったように思います。
あと、絶対音感がある子は割といました。(実は私もあります)


616
>心の底から音楽が好きで、練習が苦にならない、音楽以外のことが目に入らない

これぞ天才の素養ですね+音感系身体能力
モーツァルトやベートーベンから音楽を奪ったらただの変人(ADHDだろうといわれてる)


617
>>614
やはり練習量が多くて上手なのと才能があるというのは違うのでしょうか?


621
>やはり練習量が多くて上手なのと才能があるというのは違うのでしょうか?

そうですね。書いているうちに、いろいろと思い出したり
考えたりしたのですが、ある種の「才能」というのは確かに存在します。
それは、表現力といわれる部分です。

テクニックは、練習すればある程度はカバーできますし、
そもそも音大に入ってくる人たちは、子どもの頃から
英才教育を受けてきた人も多いので、難易度の高い曲を弾きこなす事は
そんなに大変なことではありません。
ですが、やはりその曲に込められた作曲者の想いを理解して
自分なりに解釈をし、人の心を動かす演奏ができるか否かに才能が表れるのです。
逆に言うと、多少荒削りでも、人を感動させる演奏ができるひと
というのは音楽家として大成する可能性を秘めていると言えますね







引用: 僕らの知らない生活をする人たち 13人目