いじめ



1
小学校の時の話だし、何よりすっとする話でもないんだけど、もう時効だし聞いてくれると嬉しいです。

もし聞いてくれる人がいるなら話したい。


2
おk


3
ありがとう、見てくれる人がいないと思って離れてたよ。

書きだめもしてないしけど、聞いてくれると嬉しい


4
一応バレとかは怖いのでボカすところはボカさせてもらうね

最初は小学2年生の時、クラスの暴れん坊と好きな子が被ったことが原因だったんだよね

「お前みたいなハゲがooちゃんのことを好きになってんじゃねえ！」とか言われてよく殴られてた

ちっちゃい頃に頭を怪我して一部ハゲてるところがあったんだけど、それも混ぜてバカにされてたんだ


5
俺は自分で言うのもなんだけど大人しかったし、争いごととかもめんどくさいって思ってたから、殴られても無視して友達と遊んでたんだよね。多分それがあいつの気に障ったんだと思う

正直そんな暴れん坊よりも親父の方が怖かったので殴られても痛くないし、2年くらいずっと無視してたんだ




6
でも4年生になったあたりでその暴れん坊に取り巻きが増えた。なんでもそいつらも同じ子のことが好きなようで、同じくその子が好きだった俺のことを目の敵にしていじめてきた。

この頃あたりから世間一般で言うようないじめの内容になってきたと思う。靴を隠されることもあったし、給食をもらえないこともあったし、もちろん暴力も受けた。

でも何より辛かったのは友達の無視だ。

まあよくあることだけど、あいつと仲良くしてたらお前も一緒にいじめるぞみたいなことを言われていたらしい


7
1年生の頃から仲良かった友達も無視してきて辛かった。放課後もそいつらがどこで見てるか分からなかったから遊ぶこともできなかった。

その頃唯一仲が良かったのは幼稚園の頃からの付き合いの幼なじみくらいだった。

そいつは女だったんだけど、暴れん坊は女にも平気で手を挙げるようなやつだったから巻き込まれて欲しくなくて、学校やその近場では俺に近づいてこないでと言って遠ざけた。


8
まあそんなわけでぼっちになっちゃったんだよね。先生も当然助けてくれないし。殴られてる俺を見て、「ほどほどにしとけよ」とか言ってどこかに行っちゃうんだよね。

もうその時点で学校には行きたくなかったんだけど、行かないと何よりも怖い親父がキレるので学校に行くしかなかった。

親には迷惑をかけたくなくて、相談はしてなかった。顔にアザがあっても、転んだとか、クラスのやつとケンカしたとか、そういう言い訳をして流していた。


9
小学5年生になった時に、担任が変わったんだけど、この担任はまあ使えなかった。

最初はそういうことはいけませんとか言ってたんだけど、暴れん坊は先生にまで手を上げたんだよね、女の先生だったからかな。そんで先生が怖気付いちゃってさ、それ以降は暴れん坊も取り巻きも、先生の前で堂々と俺のことをいじめてくるようになった。

そして、いじめグループの中にいつのまにか女も入っていた。

ちなみに担任は2学期には来なくなった。なんでもうつ病になったんだとか。


10
家に帰ると親父が勉強しろってうるさいし、学校に行くといじめられるし、もうどこにも行きたくなかった。

唯一の救いは、幼なじみがうちに遊びにきてくれたことくらい。その時だけは親父も何も言って来なかった。

先生がいなくなってから、代理の先生が何ちゃらとか言ってたんだけど、結局代理の先生は来ず、担任がいないクラスになった。

そこからはもうやりたい放題、休み時間になれば何かしらされるし、ここらへんから金の要求が始まった。


11
まあ小学生の金の要求なんてたかが知れてるし、お年玉も貯めておくような子どもだったから、これで痛い思いをしないならと、金を渡していた。

まあそれでも結局サンドバッグにされるんだけどね。


13
その頃あたりから朝の集会で校長がいじめへの注意をし始めた。何か把握していたのかな。

まあ言葉だけだし、実際何をするわけでも無いし、効果は全くなかった。

そして金の要求もだんだん大きくなってきて、親のサイフに手を出す羽目になった。

言っちゃ悪いが母親は頭がおかしいのかサイフには千円札を大量に入れてる人だったから、数枚取ってもバレなかったんだよな。


14
ちなみに俺や暴れん坊など複数の男が好意の対象としていた女の子は絶対に関わって来なかった。

なんでも暴れん坊が心底嫌いだったらしい。

先生は信じられるものでもなかったので相談はせず、親父も怖いので相談はせず、ずっと我慢していた。


16
反撃なんてしたら取り巻きどもにも囲まれてリンチされかねないし、そもそももう俺にはどうにもならないんじゃないかと思って諦めてた。

中学生にいけばこのいじめも自然消滅するんじゃないかと、甘いことも考えていた。

6年生になってからは暴れん坊とはクラスが離れ、今までよりは比較的落ち着いていた。

俺らの学校には変なルールがあって、例え休み時間であっても違うクラスには入らないのだ。


17
といっても取り巻きの何人かは同じクラス、いじめが続くことに変わりはなかった。

6年生の担任もいじめは無視、もうあてにすらしていなかった。

昼飯はもらえないし、夕飯は喉を通らないしで、俺はかなり痩せた。

もういっそ氏んでやろうかとかも思ってた。


18
学校では誰も俺に関わろうとはしないし、家に帰っても相変わらず親父に怯えたまま、あの頃ほんとうによく氏ななかったなって思う。

中学に上がってすぐ、俺はいじめっ子が全員同じ中学だということに絶望した。


19
中でも最悪だったのが、暴れん坊と部活が被ったことだ。同じバスケ部だった。

これで、登校から部活の時間までいじめられることが確定した。

中学生になった暴れん坊は人の見ていないところでいじめるということを覚えたみたいだ。


20
暴力の内容も前までは面と向かって殴ってきたりしてたが、後ろに立っていきなり殴るなど、とにかく後ろから攻撃してきた。

おかげで俺は今でも後ろに立たれることが苦手です。


21
そんな中、みんなのマドンナだった女の子が転校した。

もうその子のことはどうでもよかったが、これがきっかけでいじめがなくならないかなとか思ってた。

まあそんなことあるはずないよね。

俺がハゲてるからっていじめに加担するやつらも増えたわけだし。


22
中学でも担任などの先生はあてにならなかった。俺の中の先生ってもんの評価はガタ落ちだ。

時代ってのもあるのかね。もう20年も前だけど。

耐えるのもバカらしくなってきて、もう本当に自ｻﾂしてやろうと思った。


23
でもなんとなくだけど、なんであんなやつらのために俺が、とも思った。

そんでもってある日、今までとは違う理由で俺をいじめてくるやつがいた。


24
そいつはクラスのイケメン野郎、いじめは見て見ぬ振りだったはずの男だ。

理由は俺の幼なじみが好き、ということだった。

学校では話さないはずだが、どうも俺の家に入っていくところを見ていたらしい。

ほんと、好きな人がいるからいじめるっていうの、どういう頭してんのかね。


25
その頃は顔を殴られることがなくなったため顔は大丈夫だったんだけど、頭とか身体とかそっちは軒並みアザや傷があった。

見えないところばっか攻撃されてたんだな。

教科書なんかはほとんどが破られたり汚されたり、使い物にはならなかった。


26
そんな中俺にある情報が飛び込んできた。なんでも幼なじみもいじめられているらしい。

本人に聞いてみたら、俺と同じクラスの女子に暴力を受けたと。確認したら腹にアザがあった。


27
理由はクラスのイケメン野郎だ。

まあ、お前イケメンから好かれてるらしいな気に食わん、っていうこと。

こっちもそんな理由かよ、と俺は呆れた。

でも、俺はもう長い間いじめを受けているからいいとして、さすがにこれは見過ごせない。

頭を重点的に攻撃されるのもいい加減痛いし、いつまでも親から金を盗んでなんかいられない。

もう俺はどうなってもいいからいじめっ子たちに何かしてやろうという気になった。


28
長くなってすいません、ここからが復讐です。

まず俺は家族に状況の説明をした。

両親だけでなく、じいちゃんとばあちゃんにも。

学校でいじめにあっていること、先生たちは頼りにならないこと、あとお金取ってごめんなさい。

幼なじみのことは話さなかった。もう次の日に全て終わらせるつもりだったから。

そんで、明日絶対に迷惑をかける、でも俺は絶対にやると伝えた。


29
親父には怒られた。なんでもっと早く言わなかったと。あとお金盗んだことも。

母親は泣いてた。

そんでじいちゃんは俺がなんとかするから好きにやれと言ってくれた。

ばあちゃんはボケてたからね、あんまり理解してなかったかも。


30
好きにやれと言われたんじゃ仕方ない、好きにやってやるさ。長い間やられたんだ、何してもいいだろう。

幼なじみとは違うクラスだったので、明日は何があっても俺のクラスには来ないでくれと伝えた。

夜は興奮して眠れなかった。


31
次の日、まずは暴れん坊に攻撃されるまで待った。

ちなみにこの頃は自分の拳ではなく物で攻撃してくるようになった暴れん坊。理由はバスケができなくなったら困るから。

大丈夫、今からバスケできなくしてあげるからね。


32
攻撃されたんで仕返しをする手立ては整った。攻撃されたからやり返すんだもんね。

牽制のために学ランとワイシャツの間にあるものを仕込んだ。

学校にいる時間のうち、暴れん坊や取り巻きが誰も攻撃してこない上に、先生もいない時間がある。

給食の時間だ。食べざかりな年ごろだし、みんな給食は食うことに集中している。

俺が昼飯ない分、みんなの取り分は多いもんな？

それに先生は全員職員室で昼食中だ。

このチャンスを逃す手はない。


33
暴れん坊は席が近い、それに給食中は席の関係で俺に背を向けて食っている。絶好のチャンス。

飯を食っていない俺が何をしていても周りは気にしない。俺は今まで反撃したことがないから。

俺は立ち上がり、素早く暴れん坊に近づいた。


34
そして、俺はその暴れん坊に、持ち上げた椅子を思いっきり振り下ろした。さっきまで俺が座っていた椅子だ。

2回、後頭部目掛けて振り下ろした。

3回目は幼なじみをいじめたという女子に同じことをしてやった。

頭から血を流して倒れこむ暴れん坊、クラスから悲鳴が上がった。

取り巻きが俺に近づいてくるが、俺は隠しておいたカッターを周りに向け、「近づくな！！」と牽制した。

幸いだれも近づかず、これまた幸い当たりどころが悪かったのか暴れん坊も女子も動かない。


35
今までの恨みとして、倒れ込んだ暴れん坊の頭を持ち上げ、何度も床に叩きつけたり、背中を踏みつけてやったりした。

女子も小学校から俺のことをいじめていたやつだ、顔を蹴飛ばしてやった。

クラスの奴らは異様な光景すぎたのか、近寄ってくる来なかった。


36
悲鳴を聞いた他クラスの奴らが見にきた。そしてまた上がる悲鳴。

見ると、幼なじみは来ていない。約束を守ってくれたみたいだ。

その後、騒ぎを聞きつけた先生に取り押さえられた。


37
暴れん坊と女子は救急車で運ばれ、俺は職員室まで連れていかれた。

その後すぐに父親とじいちゃんが来た。

どうやら迷惑をかけると言ったから、会社を休んでくれていたようだ。


38
この事件は大問題に発展……新聞にも載って……とか思っていたのだが、実際はそんなことなかった。

親父とじいちゃんが予想以上に強かったのだ。

しかもクラスの奴らや小学校の時に同じクラスだった奴らも来た。

いじめに加担していなかった奴らだ。

どうやら俺の弁護をしてくれるらしい。

結局この事件は学校側が放置していたことが原因ということで、特に新聞沙汰にはならなかった。


39
幼なじみをいじめた女子に関してはしばらくして学校に戻ってきた。

だが暴れん坊に関しては戻って来なかった。どうなったのかは知らない。知りたくもないし。

暴れん坊や女子の家に俺が謝りに行くことはなかった。親父やじいちゃんが行ってくれた。

取り巻きの奴らには何もしてません。


40
その後は今までとは違う意味でだれも近づいてこなかった。

弁護してくれた奴らも、俺がいじめられていたという事実を話しただけで、俺と仲良くしてくれる気はないらしい。

俺は卒業するまで、今まで読めなかった本を嬉々として読みながら学校生活を送った。


41
これで俺の復讐話は終わりです。

今は故郷を離れ、いた場所とは正反対の雪国で幼なじみと一緒に暮らしています。

子どももいるし、不自由なく暮らせているので多分人並みに幸せにはなれたのかな。

ここまで聞いてくれてありがとうございました。

全て吐き出してスッキリできた気がします。

質問があれば全て答えます。

スッとしない話で申し訳ない。


43
>>41
怖いと怯えていた親父さんがものわかり早くてホッとした
いい家族じゃないですか…
多分以前から息子の様子がおかしいことに気づいてたんだろうね

奥さんお子さんと幸せな毎日が続くよう祈ってますよ


46
>>43
正直「いじめられるお前が悪い」とか言われると思っていたので俺もホッとしました。
あれ以来両親とは割と仲がいいです。
ありがとう、雪かきとか大変だけど家族で暮らしていけたらと思っています。
でも東北弁キツイねw


47
>>41
仕返しを果たしたのは親がいい親だったからだよ。
あなたへの執拗ないじめは何かの呪いだと思う。
不思議なのは暴れん坊に対して怯えていたのに、仕返しの時は勇敢な人になれていること。もちろん正しい事をしたんだよ、だからかもしれないが。


50
>>47
暴れん坊に対してはそこまで怯えていません。うざいなあとかは思ってましたが。
反撃しないのは後が面倒だから、当時は親父が怖かったのでどちらかというとそっちに怯えてました。

仕返しをする決意をしたのは幼なじみまで手を出されたからですかね、彼女は巻き込みたくなかったので。


42
スッとしたよ
乙


51
貴方はよくやった
偉いと思います







引用: 昔やったいじめの復讐について聞いてくれないか

タグ ：
いじめ