335 2019/02/10(日)11:23
義父母共に亡くなって空き家になっていた義実家を処分することになって、
半年ぐらい前から義姉と私で、まずは細かいものから整理をしている。
不謹慎かも知れないけど、「宝探しみたいだねw」とか言い合って
義姉と一緒に商品券やら小銭やら見つけてはリビングのカゴに集めてた。

義母は片付け下手な人で、色んなところに財布やお金の入った封筒やら散らばってるもんだからw
ちょっと前にはお歳暮か何かで貰ったらしいデパートの商品券が包装したまま5万円分もあって
きゃあきゃあ言いながら半分こしたw(そこらへんは旦那も了承済み)

そんなふうに結構楽しんでて、そのノリでこの間も一緒に整理してたんだけど
そしたら携帯がひとつ出てきたの。



義父の携帯も義母の携帯も、亡くなったあとにそれぞれ解約してるし
義姉が言うにはふたりとも機種変したら古いやつはショップで引き取って貰ってたらしい。
結構古い感じのデザインのガラケーで、きっと思い出か何かがあって
これだけ残しておいたんだろうねって納得してた。
で、義姉が写真とか残ってたら見たいって言って、
古い携帯を充電してくれるサービスを利用して充電してみた。

後日、義姉から「私ちゃん、ちょっとそっち行っていい?」って震えた声で電話してきて
何事かと思ったら、うちに来るなり充電した携帯を「これ!見て!」って差し出すのね。
なんか只事じゃない雰囲気に手が出なかった。「え?なになに?怖いんだけど!」って。
それで義姉が少し冷静になって、話してくれた。
どうもその携帯、義母のでも義父のでもないらしい。
メールが2通だけ保存してあって、ひとつには「Aは施設に入ったよ」の一行のみ。
もうひとつは「わかりません」の一行のみで、どちらもタイトルはなし。
誰からのメールか署名もない。



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何故他人の携帯が義実家にあったのか分からないが、義実家に来た人が忘れて帰ったのか
どこかでうっかり間違えて持ってきてしまったのか。
義父は連絡の為に無理矢理持たせたぐらいで、携帯に全く興味がなく殆ど使わなかったし、
義母はおっちょこちょいだけど正義の人だったから他人の携帯を盗るようなことはしないはず。

そう言って、どうしてだろうねーって義姉に言ったら、
義姉が「何故うちにあるかなんてもうどうでもいい。それよりこれ見て」って
留守電の履歴を見せてくれた。
そこには同じ番号から何十件も入ってて「それ、聞いてみて」って言われて留守電開いたら

「〇子は氏にました・・・」(メールのAとは違う名前)
「〇子は氏にました・・・」
「〇子は氏にました・・・」
「〇子は氏にました・・・」
「〇子は氏にました・・・」

と延々と同じ留守電が入ってた。
それぞれ微妙にトーンが違うので録音したものを何度も掛けたふうでもない。
なにこれ・・・気持ち悪い・・・。

義姉、思い切って携帯本人の番号に「184」で掛けてみたんだって。
でも当然ながらもう解約してあるらしく「使われていません」と出て
更に思い切って留守電の番号にもかけたみたらしい。
その番号も同じく「使われていません」だったそうだ。
ちなみに写真は、花や猫や風景ばかりで人間は全く保存されてなかったそうだ。

充電された携帯が戻ってきて最初に見たのが写真で、どれもきれいだけど
実家の庭に植えてる花でもないし、猫は飼ってないし、あれれ?と思って
あちこち弄ってるうちに色々見つけた義姉の恐怖、察して余りある。
が番号にかけてみる度胸にも驚愕w

色々謎だらけだが、その携帯はトンカチでガンガンに潰してゴミに出した。
呪われたりしませんように。







引用: 今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その24