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秋頃の話。
中学生の妹は美術部に入っていて、同じ美術部の田中さん(仮名)をライバル視してる。
田中さんはコンクールやら展覧会やらで必ず何かしらの賞をもらってくるほど絵が上手い(らしい)。妹は「あいつさえいなければ……」的な気持ちを募らせていた。

ある日妹が興奮気味に帰ってきた。
ただならぬ様子に事情を聞くも、妹は何も言わずに部屋に閉じこもってしまった。
友達と喧嘩でもしたんだろうと、俺は特に気にしなかった。

その日の深夜、妹の部屋から声がしたので行ってみると、妹は小さな板切れを持って震えていた。
よく見ると、絵馬だ。
勉強机の上には一枚の紙が置かれてある。

何があったのか尋ねると、妹は震えながら答えるには、
学校の帰りに、田中さんに呪いをかけたんだそうな。
それでうちの近所にある絵馬堂を思い出した。

『絵馬に呪いたい相手の写真と名前を貼って納めると、一週間以内にその相手が不幸な目に遭う』

という噂が、俺たちが小学生だった頃から囁かれていたのだ。




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妹はこれを真に受けた。
しかし田中さんの写真を手に入れる事は出来なかったので、
似顔絵を田中さんの名前を書いた絵馬と一緒に納めたらしい。

しかしついさっき、ふと目を覚ますと勉強机の上に何かある。
何だろうと思って確かめて見ると、絵馬堂に納めたはずの似顔絵と絵馬が置かれてあったそうな。

机の上のその似顔絵を見る。
長い髪で女の子だとかろうじてわかる、実にアバンギャルド極まりない絵がそこにあった。
もしも噂が本当で、そういう超常的な意志なり力なりが実在したとして……これは即日返品もしたくなるだろう。

「この似顔絵を基に呪ってほしいとか、もはや新手の嫌がらせだぞ。だから絵馬堂が返しに来たんじゃね?」
「ヒドいッッ!!!」
「ああ、確かにヒドい絵だよコリャ」
「うるさいうるさいうるさいッッ!!!」

ぶちキレた妹が絵馬を投げつけた。痛かった。

翌日から妹は一から絵を勉強し直す事にしたようだ。
道は遠く険しいだろうが、卒業までには田中さんに勝てますようにと、
俺も神社の賽銭箱に五百円玉を入れて祈った。


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…それって田中さんがいてもいなくても、絵がドヘタなのに変わりは無いから
呪っても意味がないって思うの私だけ?

心入れ替えて絵の勉強し直す方向に持っていった超常的な力のある存在(神様?)と
直球ストレートな感想を伝えたお兄様はスゴイですねw


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絵の勉強し直したのになぜか抽象画に走ってわけわからんことになったりw


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>>35
奉納した絵馬を突き返されるとは…妹さんのアバンギャルドな絵を見てみたいw
中学生の展覧会には、通用しなくても、前衛的な作品展に出品したら、受けるかも。






引用: 【全米が】なんか笑える霊体験29【テラワロス】