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復讐と言えるか…

同級生に不思議系な女子(A子)がいた。
不思議系ではあるが悪い子じゃなかったしむしろ面白い。
田舎なんで幼稚園からの付き合いも多いから仲良かった。

このA子、本人は自覚していないのだがなんか不思議な力を持っておりA子に親切にすると1.5倍くらいになって返ってくる。
逆にA子に嫌がらせをすると3倍くらいになって返ってくる。
例としては

・教科書を忘れたので貸す⇒欲しい本が手に入った
・自販機でヤクルト買うと二本あるので一個あげた⇒コンビニのくじで欲しい景品が当たる
・A子を故意に突き飛ばす⇒校庭で石砂利巻き込んで擦り傷つくり病院の世話になる
・A子の物を盗む⇒盗んだ奴の家に泥棒が入り貯金箱まで盗まれたとか

一個一個は偶然で片づけられるし、これらもすぐに起こったとかじゃなく日が結構あいたりする。





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なので自然とA子に嫌がらせをすることもなく、またA子も嫌がらせをすることはない。

しかし中学生になったころ、転校生がきた。
転校生Bは、なんというかジャイアンからいいところを抜いたようなガキ大将で後にわかったことだが前の学校でいじめ起こして親戚のいるここに来たとのこと。
当然大人しくするはずがなくむしろ都会から来たからと周りを見下し田舎pgr
そのBが再びいじめをしようと目を付けたのはよりによってA子。
苛めの内容は

・A子のものを隠す
・悪口
・物をぶつける

などなど…
クラスの奴は皆A子の味方だったしむしろ報復のほうが怖いが転校生であるBが知るはずもなくいじめはつづく。



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Bはそれが気に入らないのかいじめはヒートアップ。
そのころA子の兄(学年二つ上)が部活をやめた。
陸上部に所属してたのだが、内臓系の病気にかかり辞めざるを得なかった。
BはそれをネタにA子に暴言吐いた。
「お前の兄ちゃん病気なんだってな!うわー、キモ。病気うつすんじゃねーよ病原菌」
みたいなことを言った。
どちらかといえば大人しいほうのA子だがぶちぎれて馬乗りになって殴る。
保護者を呼ぶほどの騒ぎになったBが反省するはずもない。



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A子は一日休んだがすぐに登校開始。
それからBに対する報復が始まった。

報復内容
・帰る途中Bの自転車がパンクし長い長い上り坂を押しながら帰る
・美術の時間彫刻刀が刺さって出血(範囲は大したことないが深く刺して血が止まりにくかった)
・階段の一番上から落ちる(深刻な怪我はなし)
・下校の時に車にはねられかける
・部活(サッカー部)で足首怪我する

などなど一個一個は大したことないしただの偶然とも片付けられるがこれらが一か月とちょっとで起こる。
それでもA子をいじめるBだが、だんだん弱っていく。
というのもA子の兄は友人が多く、前述の発言を聞いたA兄の友人たちが激怒。
サッカー部の先輩も激怒で部活内で空気悪い。
Bの親戚は一つ上の学年にいたのだがとばっちりを食らいたくないし正直Bのことを嫌っていたので最初からだがBに味方はいない。
勢いは減ってきてるがそれでもやめようとしないBだが母親が病気で倒れた。
とうとう報復がBの親にまで行ったと皆が思った。
再び話し合いになったがA子はBの謝罪は受け付けなかった。
「人にもの投げたり悪口言うのはまだ我慢できたが兄の病気に関する病原だけは許せん。一生許さん。どれだけ大金積んでも絶対に許さん」
A子の親も「娘だけでは飽き足らず息子のことも悪く言うなんていったいどういう教育をしてきたんですか」と
Bの父親土下座した(Bの頭も押さえつけて無理やり土下座)けど
「お前の土下座にいったいどれだけの価値があるの?」と言い切った。
当たり前だが和解は成立せず、Bには次々不幸が降りかかり最終的に大人しくなり暗いボッチになった。
部活でも先輩たちから嫌われ、学年が上がっても後輩に慕われることもなく、レギュラーどころか補欠にもなれない。
パスすら渡されてなかったし一人でもくもく練習してた。

逃げるようにまた転校してったが今どうしているか知らない。
A子の結婚式に招待されたので記念カキコ。







本当にやった復讐 2