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先月、あるコンビニエンスストアの駐車場にあったお地蔵さんが移動されました。
元々駐車場の入り口近くに立っていて邪魔だったのでしょう。
移動されたお地蔵さんは、コンビニエンスストアの裏手にぽつんと立っていました。

私は小学2年の時、友達数人と山でよく遊んだ時期がありました。




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思った以上に発見もあって、小さな滝や湖、洞窟や、
意味深に並んだお地蔵さんがあったりもしました。
ある時、私は1人でその山に入ることがありました。
まだ友達が見つけていない発見をしたかったのでしょう。
ただ、1人で歩く山道は思った以上に怖くて、
歩き始めて30分もしないうちに私は後悔していました。


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とりあえず、いつも休憩ポイントにしていた池まで行って
引き返そうと私は思いました。
池に着くと、小学5~6年生くらいの男の子がザリガニ釣りをしていました。
私が少し離れて座り、おやつのうまい棒を食べていたところ、
彼が話しかけてきました。
何を話したかはよく覚えていないけど、うまい棒を数本あげたことは覚えています。


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私は彼に探検をしよう提案し、
彼が隊長、私が戦士というパーティーが結成されました。
彼が進む後を私は拾った枝を振り回しながらついて行く、そんな感じでした。
数十分歩いた時、彼が1体のお地蔵さんの前で立ち止まりました。
彼「このお地蔵さんが目印な。ここから入ると秘密の池があるんだよ。」
そう言ったのを覚えています。


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しばらく歩くと、池と言うより沼がありました。
私にとっては新発見で、友達に自慢できると大興奮でした。
彼「こっち、ここにでっかい魚がいたんだ。来てみ。」
彼のいるところに私は走りよりました。
その刹那、後ろから怒鳴り声が響き、私は立ち止まりました。


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おばあさん「こら!あんたどこ行くの、危ないでしょ!戻っておいで。」
振り返ると、そこには60前後のおばあさんが立っていました。
ふと自分の足元を見ると、私の足は太ももまで水に浸かっていたのです。
そして、彼は視界から消えていました。
私は彼を呼びましたが、返事はありませんでした。


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溺れたに違いない!
そう思って私はおばあさんに助けを求めました。
しかし、振り返った視界におばあさんの姿はありませんでした。
沼には私しかいませんでした。
私は怖くなって、必死で道を引き返しました。
最初に出会った人に、友達が沼で溺れたかもしれないと伝えました。


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消防隊が出動して捜索が行われることになったのですが、
彼は見つかりませんでした。
私を呼び止めたおばあさんも見つからなかったそうです。
それ以降、私はその山で遊ぶことを禁止されました。
もう、20年も前の話。


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かつての秘境は見る影もなく宅地化され、
唯一、コンビニの駐車場にある目印のお地蔵さんが、
かつてこの場所が私が探検した山であったことを証明していました。
コンビニの裏手で寂しそうに佇むお地蔵さんに、少し寂しさを感じたものです。
お地蔵さんが駐車場から消えて数日後、私はもう一度そのコンビニに足を運びました。


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そして、2つの変化に驚きました。
1つはコンビニの壁に大きな穴があき、仮補修されていたこと。
車が突っ込んだのでしょう。
もう1つは、お地蔵さんが元の位置にもどされ、
それはそれは立派な屋根付きの囲いが作られていたこと。
いまも、お地蔵さんはひっそりと山を見つめています。
おしまい。


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>>553
ひょっとして、声をかけてくれたばーちゃんてその地蔵さんだったんじゃないの?


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ええと、この世のものでない男の子に底なし沼に引きずり込まれかけて
お地蔵さんが化けたおばあさんに助けられた、
お地蔵さんは自分がどかされたコンビニに祟って
元の場所に戻され立派な屋根付きで安置されましたとさ

ってことでおk?






引用: ほんのりと怖い話スレ その88