733
体験談と人に聞いた話を少しごちゃまぜにしますが書き込みます
武道をやっている方でしたら体験した方もいるのではないでしょうか?



734
自分は親の影響で2つほどの武道を掛け持ちしていて(あまり印象は良くありませんが)
両方とも武器を使わず片方はかなり荒っぽい組み手主体もう片方は型が主体の武道の流派です
この体験は組み手主体の方で体験したことです

武道にかかわらずスポーツの世界ではプレイ中に気分がhighになることが良くありますが
一瞬気を抜いたら突きや蹴りが迫ってくるという武道独特の極度の緊張下ではよく良くわからないことが起きます

ハッっと気づいたら試合が終わっていてなぜか勝っていた 
鼻や腕が折れているのにそのまま痛みもなく普通に殴れる
痛みというものが別の感覚になってくる(自分は殴られる痛みがくすぐられたような笑いに変わっていくことがあります)
相手が人ではない何かに見えてくる

本題は一番下の「相手が人ではない何かに見えてくる」というものです





735
道場の中では組み手というのは数をこなすとうまくなるというのが考え方で
もう一歩も動けない・・・というコンディションからが本番というかなり厳しい教えられ方です
その練習の中で痛みや疲れなどがピークに達すると時々ゲシュタルト崩壊みたいに「目の前にいるこれは何なんだ?」
というような意味不明な思考に陥ることがあります
それ自体は周りの友人にも聞いても結構な頻度であるのですが自分が一番恐怖に陥った体験があります

そのときも追い込みに追い込みをかけられて「あ・・・これはまたアレか・・・」
とそのときは普通にいつものアレかと思いましたがなぜか目の前にいるものがいつものあやふやな感じではなく
すごく存在がハッキリしているのです・・・ただし目の前に見えたのは人間とは思えない異形のものでした
全身が真っ黒で目も鼻も口も何もないのっぺりとした姿形はかろうじて人間だが足はない
そして何人もの男が組み手をやっていてものすごい音のはずなのにそのとき気づいたら周りの音が一切聞こえず無音

ただ自分はなぜか目の前にいる異形から目を離したら死ぬ・・・と感じ一心不乱にソレと戦っていました
何分か何十分かわかりませんがいつの間にか目の前の異形は戦っていた友人へと変わりまわりの音も普通に聞こえてきました


736
練習が終わった後組み手をしていた友人に「=上記のことを説明= 自分そのときどんな感じだった?」と聞くと
「ん?普通に組み手やっていたよ特に変わり無く」とまったく何も無かったのかの用に返答してきました・・が
続けて「ただ一瞬だけ良くわからない方向を殴っていたな・・」と後出しで言って来ました

その後は特に大事も無く日常を過ごしていましたが
つい最近道場での集まりで師範にその話をする機会がありました
師範はその話を聞くとうれしそうな顔をしてこういいました
「それは俺も大学のときに体験したことがある、それはソレと思っておけ」
その後師範に言われたことを要約すると

ソレは師範の知り合い中でも体験したことがある人も多く有名とまではいかなくとも知ってる人は多い
姿形は結構変わるらしいが全身黒い脚が無い極度の恐怖心に苛まれるなど共通点も多いらしいです
自分が精神的体力的に極度に疲れたときに現れる
ソレが現れると将来強くなるというジンクスがある

師範はそれを喜んでいましたが自分はまったく笑えませんでした
その後「じゃぁ強くなれるように練習だな!」といわれソレとの邂逅なんぞ屁みたいな恐怖を与えられました

おわり


744
>>736
異形のもの以外は普通の事ばかりだけど、
異形のものは、危機感やらで脳が何かを錯覚して見てしまうのか?オカルト的なものなのか興味深いね。







引用: 死ぬほど洒落にならない怖い話を集めてみない?276