331
2年前の、ちょうど今頃の話です。

その日ちょっと熱っぽかった(といっても37度くらい)のですが、
翌日はどうしても休めない仕事があったので、少々きつい解熱剤を飲んで寝ました。

翌朝、ちゃんと熱もなく体のだるさもなく起きることができたのですが、
いつものように朝ご飯を口にして「???」
みそ汁を飲んでみて「?????」
梅干しをかじってみて「・・・・・・・・・・・・・・・」
味覚がゼロになっていました。匂いすらしません。
梅干しのしょっぱさも全くなしです。でも、気のせいだと思うことにしました。




昼食も、晩飯も、同じでした。
砂をかじるというのは正にこういうことなんですね。

その翌日、会社を休んで某大学病院に行ってみました。
数々のテストをした結果、医師は突き放すように
「もう治りませんね。薬だしときますけど、厳しいので諦めておいた方がいいですね。」

病院を出て、公園のベンチから携帯で妻に詳細を話しました。
その時は比較的大丈夫だったのですが、
「もう、ご飯を作ってくれても美味しいって言えないかもね。」と言った瞬間、正に嗚咽してしまいました。電話先の妻も同様でした。

2年たって、違う病院に通ってほぼ元に戻りつつあります。
原因は未だにわかりません。
薬は関係ないとの話なんですが。友人のお医者さんは、
「当時は言えなかったけど、正直、治るのは不可能だと思ってた」と言ってます。
生死に関わるような話ではないのですが、
自分が白昼堂々と涙したのはあれが最初で最後なので書かせて頂きました。


332
>>331
嫁さんの作る料理に「美味しいね」って随分言っていないことを思い出したよ。
今日はちゃんと言おう、と思った。
334さんも一日も早く快癒することを祈ってるよ。
奥さんの手料理がまた心から美味しいを感じられる日が一日も早くやってくることを祈りつつ。涙。


334
>>332さん
どうもありがとうございます。
今思うと、あの時一緒に泣いてくれた妻がいなかったら
もっと辛かったと思います。
当たり前のように思っていること(味覚)が、無くなってみると
こんなに辛いとは思いませんでした。

332さんだけでなく、他の方も是非「美味しい」っていってあげてください。


335
>>331
ちょっとうろ覚えなんだけど味覚障害には亜鉛不足が関わっているって。
牡蠣とかにはけっこう含まれているそうです。

辛い時を奥さんと乗り切ったので夫婦の絆はきっといっそう強くなったよね。
どうぞご自愛ください。奥様も大切に。







嗚咽