221
大学時代のサークルは先輩後輩の上下関係は非常に緩く、年次違いでも友達感覚での付き合いだった。
お互いに冗談でからかったりもしたが、そこはちゃんとわきまえて。
いくらなんでもそれは失礼だろ、というようなことは殆どなかった。

特に仲のいい二つ下の後輩。趣味も合うし夜通し遊んだりもした。
卒業してからも頻度は減ったがそれでも遊んだり、結婚式二次会の幹事を引き受けてくれたり。

趣味のことでは彼の方がスキルが上だったりして、そこでからかわれたりもした。
でもあくまでそこだけの話で、緩いながらも先輩として一応の敬意を持って接してくれてはいたし
自分もかわいい後輩として、でも先輩ヅラしないでいい関係でやれていたと思った。
先輩後輩ではなく、友人だと思っていた。





222
ある時、会社の同僚から「自分の名前でネット検索すると意外な発見があって面白いよ」と教えてもらった。
まだSNSなんてない時代。ブログも盛り上がる前だった。
ジオシティなんかでホームページを開設するのがメインの頃。

自分の名前でネット検索してみて驚いた。
「○○大学の馬鹿王、XXXX(自分の名前)のページ」というのがあったから。
自分の名前はちょっと珍しく、同じ大学には絶対いない。全国でも多分いない。

ページを隈なく見てみると、本名ばっちり、写真も目線なしで載せられてる。
サークルで仮装パーティーした時のをトリミングしたりとか、普通の写真でも加工したり。
中には隠れて撮った動画もあった。内容は趣味をやってるシーン。
それを見て、後輩がページを作ったことが分かった。
その時の自分のちょっとした仕草が後輩的にはツボだったらしい。
面白おかしく解説みたいなのを付けていた。



223
ホームページが開設されたのは大学卒業して数年後くらい。
仲良くやってたと思ってたけど、裏ではこんなことしてた。

すごくショックだった。でもすぐに怒りが湧いてきた。
ページを全部保存。証拠を固めた。
ちょうど個人情報の関係が厳しくなっていた頃。
研修なんかも受けていたので、後輩のやってることが完全にアウトということはわかり切っていた。
何より後輩はネット関係のIT企業に入っていたから、その辺のやってはいけないことは十分知ってるはず。
数年近く公開されていたが、自分に知られないようにするためか
後輩の高校までの交友関係にしか知らせてないようだった。
これはページ内の掲示板の内容で推測(掲示板で俺の事をからかってた)。
それでもカウンターは5桁いってたが。

後輩にはメールではなく、あえて手書きの手紙を送った。本気であることを知らせるために。
ホームページの存在を知ったこと、訴えれば後輩の職業柄、非常にまずいことになるだろう、と。



224
数日して電話があり会うことに。ホームページは削除したと言ってきた。
申し訳ない、悪ふざけが過ぎたと何度も言っていた。
甘いと言われるだろうご、これまでの仲に免じて、公に訴えることはしないことにした。
でももう付き合いはできないし、大学時代の共通の交友関係を断つことを条件に。
もう一つ、後輩のパソコンのハードディスクを破壊することも条件に加えた。
写真や動画は全てその中に入ってるということなので。
自作のハイスペックPCだったのでさすがに躊躇していたが、こっちも譲らなかったので最終的には破壊。

他へ移した可能性も否定できないけど、そこはキリがないので。
半分自分の復讐でもあったのかもしれない。
外で話し合いしてその足で後輩の家へ行き、自分の見てる前でハードディスクを取り出させた。
レイドを組んでたので複数個、カナヅチで力任せに叩いて割った。でもなかなか壊れないんだよね、あれ。

終わったあと、事の顛末を共通の知り合いにメールさせた。
それを見届けて、虚しく帰宅した。でも不思議とスッキリしてた。
ただ、しばらくして自分は心が狭いのでは、とか悩んだりもしたけど。

バカッターのニュースが最近多いのでふと思い出した。おわり。



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>>221
ひどい後輩ですね

しかし素晴らしい完璧な反撃
自分だったら泣き寝入りした上に心身やられただろうな
的確に冷静に対応できる人って尊敬します


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ある人間と絶交した場合共通の友人達がどんな態度に出るかという事(相手側に付くのかとか)で日頃の交友関係がはっきりする







引用: 友達をやめるとき 111