洒落怖「ここに僕の、シんでしまった本当の理由を書き残します」
幽霊を見てみたい。そんなちょっとした好奇心がまさかあんな取り返しのつかない事態を招くとは…。人を不幸にするとその不幸は自分にも返ってくる。恐らく、僕はもうすぐ連れていかれてしまうだろう――。
恐らく僕はもうすぐシんでしまうでしょう。
きっと心臓麻痺か何かで。
でも、病気ではないのです。僕はころされるのです。
きっと、話したところで誰も信じてはくれないでしょう。
それでも、ここに僕が消えてしまった本当の理由を書き残します。
僕の住んでいた所には、窓から見えるところに踏切がありました。
一年に2人はそこで亡くなります。
すべて自サツです。
基本的に自分が夜型の生活なので、
めったに現場に遭遇することはなかったのですが
運が悪いときには散らばった肉片を見かけることもありました。
もちろん、そういうモノは見たくありません。
しかし、直接的でない、いわゆる霊的なモノは好きな方で、
夜出かける時などは 「幽霊に出会わないかな?」
とワクワクしながらその踏切を渡ったりしていました。
しかし、二年以上経っても、そういった類の事には出会うことはありませんでした。