おうまがタイムズ

怖い話や都市伝説などの他オカルト全般をまとめています。心霊、意味怖、洒落怖、実話恐怖体験談や管理人の気になる情報を毎日更新しています。

おうまがタイムズ

海にまつわる不思議・怖い話


海怖 ロゴ

海怖小話『人面クラゲ』『海もまたこちらを見ている』他2話

-深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ-「覗き眼鏡」で海の世界を覗くと、徐々に潮が引くように生き物の気配が引いていき、そこには――。

157 :第一話2005/11/06(日) 12:15:46 ID:jexNcjp30

おじいちゃんがまだ若い頃の話

朝暗いうちに漁へ出かけると、
途中で何か細長い物がぷかぷか浮かんでたんだって。
何となく、人っぽい感じだったんで、
板切れでも持たせてやろうかと思って、
船をそっちへ近づけたのね。
ところが、近づいて見るとそれは人じゃなくて、
人のような形と大きさをした褐色のクラゲだったから、
「なあんだ」と思って行き過ぎようとしたんだって。
するとそのクラゲの真ん中辺に白っぽい人の顔がすうっと浮かんで来て、
そいつがおじいちゃんの顔を見て、ニマッ…と笑い、
そのまま海へ潜って行ったんだって。


【海にまつわる不思議・怖い小話『人面クラゲ』『海もまたこちらを見ている』他2話】の続きを読む


海怖 ロゴ

海怖小話『息子くーん、あそぼー』『通じ合う想い、小さな奇跡』

小さな子供には不思議なものや霊がみえるというが、 気のせいだと思ってスルーしていたせいであんな怖い目にあうことになるとは―。海で小さな命を大切にしたことで救われた小さな奇跡―。


172: 第一話 2001/07/28(土) 15:44

家族連れで海の近くでキャンプした時の事。

3歳の息子が「おともだちだーあそぼー」と言ってる。
先客がいるのかな、と周りを見るが、誰もおらん。
だが、息子は喜びながら走り回ってる。

今思えば、すぐ別の場所へ移動すべきだったが、息子の妄想だろうと解釈してた。
夜になっても、息子が「これおいしいよー」と誰もいない方向を向いて喋る。
嫁さんも俺も気味悪かったが、妄想に違いない、きっとそうだ、と納得した。
ここで移動すべきだったとまた後悔している。

んで、就寝。

夜の3時頃、「××くーん、あそぼー」って声が。
××は息子の名前。

こんな時間に子供が起きてるんか!
とテントのネット越しに声がした方向を窺うが、誰もいない。
・・・・気のせいだろ・・・・と思いこもうとしてた時、
太い声で「ワシの娘と遊ばないと言うのか、お前は」って・・・・
マジ、ちびりそうになったよ。
誰もいないのに声がするんだよ。

手斧を持って外に出るが、誰もいなかったんだよ。


【海にまつわる不思議・怖い小話『息子くーん、あそぼー』『通じ合う想い、小さな奇跡』】の続きを読む


海怖 ロゴ

海怖小話『海底に沈められた二人の水夫』『夜釣りでみた昼光色のウキ』他1話

光も届かない、暗い暗い海の底―錘をつけられ深い海底に沈められた二人の水夫は光を求めてさまよい続けている――。


71 :第一話2005/10/05(水) 22:38:06 ID:JkrvKU/t0

1924年12月4日の夜、ウォータータウン号というタンカーが
太平洋のメキシコ海岸沖で事故で亡くなった二人の水夫を水葬にした。
遺体は錘をつけた袋に包んで海に沈められた。

翌日の夕暮れ、船尾から10mほど後ろに人間の顔が2つ浮かんでいるのを
当直の航海士と水夫が発見した。
すぐに船長が呼ばれ船長もそれを確認した。
次第にあたりは暗くなり、闇にまぎれて顔は見えなくなった。

その翌日も同じ時刻に同じ様に顔は現れ、今度は乗組員のほとんどが目撃した。
その顔は亡くなった二人に似ているようだった。

3日目には船はパナマ運河を通過し、メキシコ湾に入った。
が、しかしその日の夕暮れには現れることはなかった。

目的地のニューオリンズに着くと、
船長は事の次第を綴った報告書を提出した。
当然、大方の人からは疑いの目で見られた。

【海にまつわる不思議・怖い小話『海底に沈められた二人の水夫』『夜釣りでみた昼光色のウキ』他1話】の続きを読む

438: うしろにななしさん 2005/12/25(日) 05:14:38 ID:9egzt3Tp0

海怖 ロゴ

海怖「海面が光ることがあるから、気をつけよ ワッチが見た謎の光」

航海士が言った「海面が光ることがあるから気をつけろ」という言葉。エンジニアとして乗り込んだ船で見た不思議で美しく得体の知れない謎の光。海には人が知らないナニカが存在するのかもしれない――。

■用語解説

ワッチとは?
船の航海中は、航海士と部員(甲板手)がペアで船橋(ブリッジ)に立ち、
船の運航状況や周囲の船舶の動きなどを監視しますが、
これを航海当直(ワッチ)と言います。

航海当直は午前0時から4時間ごとの6つの時間帯に分けて行われます。
担当航海士と甲板手1名は、
それぞれが4時間作業して8時間休むというサイクルで当直に立ちます。

サイクルには3つ種類があります。


0-4(ゼロヨン)
0時~4時、12時~16時
二等航海士が担当する。

4-8(ヨンパー)
4時~8時、16時~20時
ベテランの一等航海士が担当する。

8-0(パーゼロ)
8時~12時、20時~24時
一番経験の少ない三等航海士が担当する。


船に乗っていた頃に遭遇した不思議な体験です。
今まで、友人たちに言っても、誰にも相手にされず、
それ以来話すこともなく忘れておりましたが、
ふと思い出したので書き込んでみます。

もう、10年近く前になるでしょうか?
季節は春の初め頃、4月ぐらいだったと思います。
その頃はあちこちで乗船してましたので、もはや記憶は混乱しています。
ただ、夜中のワッチの時間に毎日、百武彗星(だったかな?)が、
水平線から10~20度ぐらい上に、とても綺麗に見えていたので、
調べれば時期は特定できるかもしれません。

私は少々特殊な業務で、
船に艤装(ぎそう)した機械を扱う
エンジニアとして乗り込んでいたのですが、
機械が正常に動いている限り何もすることがないので、
他の船員さんと調査員さんに混じって、
ワッチ当番に組み込まれていました。

しかも0-4のワッチ当番でしたから、
真夜中の0-4時、昼の12ー16時に毎日ブリッジで
当番の航海士さんと一緒に見張りをしておりました。

【海にまつわる不思議・怖い話「海面が光ることがあるから、気をつけよ ワッチが見た謎の光」 】の続きを読む

544: うしろにななしさん 2005/12/07(水) 00:34:03 ID:NZNHKwqA0

海怖 ロゴ

海怖「海辺の寒村、海を見ることを忌む日」

その村は海に囲まれ、どこかよそ者を受け付けない雰囲気のするさびれた村だった。ガソリンが切れかかった友人たちは仕方なくその村に立ち寄ったのだが――。 

普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。
訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。
ここからは彼の語り。ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。

まだ学生だった頃、友人と旅に出た。
たしか後期試験の後だったから、真冬だな。
旅とは言っても、友人の愛犬と一緒にバンに乗って、
当てもなく走っていくだけの気楽なもんだ。

何日目だったか
ある海辺の寒村に差し掛かったころには、既に日は暮れてしまっていた。
山が海に迫って、その合間にかろうじてへばり付いている様な小さな集落だ。

困ったことにガソリンの残量が心もとなくなっていた。
海岸沿いの一本道を走りながらガソリンスタンドを探すと
すぐに見つかったのだが、店はすでに閉まっている。
とりあえず裏手に回ってみた。
玄関の庇(ひさし)から、大きな笊(ざる)がぶら下がっている。
出入りに邪魔だな、と思いながらそれを掻き分けて呼び鈴を鳴らしてみた。

「すんませーん。ガソリン入れてもらえませんかー?」

わずかに人の気配がしたが、返事はない。

「シカトされとんのかね」

「なんかムカつくわ。もう一度押してみいや」

「すんませーん!」

しつこく呼びかけると玄関の灯りが点き、ガラス戸の向こうに人影が現れた。


【海にまつわる不思議・怖い話「海辺の寒村、海を見ることを忌む日」】の続きを読む

このページのトップヘ