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「がん」「脳卒中」「心疾患」などによる死の中には、苦しみや痛みを伴うものもあれば、比較的「ポックリ」と氏ねるものも存在する。一方で、様々な「氏に方」の中で、どれが一番辛いかを見極めるのは難しい。
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具体的な疾患ではなく、医療行為が引き起こす「最悪な氏に方」を挙げる医師もいた。国際全人医療研究所理事長の永田勝太郎医師(心療内科)が挙げたスパゲティ症候群だ。
「事故や脳梗塞などで脳機能が損なわれて朦朧とした患者を管だらけにして栄養を送り込めば、生きられても人間らしさは奪われる。自分の意思と関係なく医療を行なわれ、ある日突然管を外され氏に至る。最悪だと考えます」
帯津三敬病院名誉院長の帯津良一医師(外科)は、抗がん剤の副作用に苦しめられるのが最も不幸だと話す。
「忘れられない患者に50代の高校教師がいました。溌剌として生徒の信頼も厚い方でしたが、抗がん剤の副作用で髪は抜け落ち、皮膚はカサカサ、食欲も落ちて生気を失っていました。
見舞いに来た生徒たちも言葉を失くすほど痩せ細った状態を経て多臓器不全で亡くなられました。抗がん剤も外科手術もその処置によってもう一度社会に戻してあげられるなら必要ですが、ただ単に命を長らえるだけならかえって残酷です」
※週刊ポスト2016年9月30日号
http://news.infoseek.co.jp/article/postseven_449183/
【【最悪な死に方】スパゲティ症候群 医療行為が引き起こす恐ろしい状態】の続きを読む