1 2017/11/10(金)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171109-00010002-nknatiogeo-sctch

戦士の墓から出土、「理解しがたい細かさ」と研究者

古代の戦士の墓から見つかった石。そこにこびりついた数千年分の石灰や汚れを
落としてみると、驚くほど見事な彫刻作品が現れた。
 
幅わずか3.5センチの瑪瑙(めのう)の石が初めて発見されたのは、2015年のこと。
ギリシャ南西部で、3500年前の青銅器時代の墓から1400点もの副葬品が出土。
この石はそのなかの一つで、当時は単なる石の玉という程度にしか考えられていなかった。

墓の発見自体、注目に値するものだった。状態の良い人骨が葬られており、
「グリフィンの戦士」と名付けられた。一緒に埋葬されていた飾り板に、頭と翼がワシ、
胴体はライオンという想像上の生物グリフィンの姿が描かれていたためだ。
その他の副葬品には、黄金の印章指輪や青銅の剣なども含まれていた。
今回の石も回収されていたものの、保管庫に放置されたままになっていた。

ところがその後、定期的な管理作業として石を磨いていたところ、彫刻らしきものが現れた。
そこで米シンシナティ大学の研究者が1年近くかけて石を磨き上げた結果、ついにその表面に
彫られた芸術作品が明らかになった。この詳細は、他の副葬品の調査結果とともに
ギリシャ考古学の専門誌「Hesperia」に発表された。

「実際にこの目で見てみると、とても感動的です。見るたびに涙が出ます」と、ストッカー氏は語る。

(略)今回発見された彫刻があまりにも複雑な仕上がりであることから、当時の芸術作品の
レベルの高さについて、歴史家は考え直さなければならないかもしれない。青銅器時代の
エーゲ文化から、これに比肩するほど精巧な彫刻はいまだかつて発見されたことがない。



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