おうまがタイムズ

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人間消失


時空のゆがみ

「岩になってこの世から消えてしまった友達」

二桁しかいない小さな小学校で一緒だった友達。一緒によく遊んだその友達は、ある日突然この世から消えてしまった。いや、正確に言うならば「岩」になってしまったのだ―― 

ワイがまだ純粋で幼い頃の話。

この話はおそらく、ホラーに類すると思う。
場違いな、或いは勘違いな回顧録ではあるが、耳を傾けてくれると望外だ。

春か夏、まだ草木が青青と茂っていた季節、ワイと友人は小学校で遊んでいた。
二桁の生徒を擁するとても小さな小学校で、校舎の後ろには山と森が鎮座する。

休日の昼下がり、太陽と木々がおりなす木陰の中で、図工の時間に作った自然のアスレチック、ひみつきちで遊んでいた。
ブルーシートに座って漫画を読んだり、蔓でできたブランコに揺られたり、木登りをしたり、遊ぶのには事欠かなく、夢中になってはしゃいだ。

木の上に登り、ふと気づくと友人が見当たらない。

声を掛けても応えが返ってこない。
まさか帰ったのか?なんて不安に駆られながら辺りを見渡す。
何処にも友人の姿はない。


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時空のゆがみ

「この世とみんなの記憶から存在ごと消えてしまったS君」

小学生の時クラスメイトだったS君。お互いの家を行き来する程度には仲が良かった友達で、ある日、2人で人けのない古いアパートに遊びに行ったんだ。何か得体のしれない嫌な雰囲気がするアパートだったのだが、 何かに招かれるようにS君は階段を登っていってしまい、そして――

小学2年生のときの話。
オレは、その日、学校帰りに同じクラスのS君と遊んでいた。

そのS君は、特別仲がいいわけではなかったけど、
何回かは彼の家にも遊びに行ったし、オレの家に招いたこともある、親しい友人のひとりだった。

二人は、ある人けのない、古いアパートの敷地内にいた。
アパートの一階部分の横並びのドアの前に敷かれたコンクリの歩道の上に座り込み、何かの遊びをしていた(何をしていたかははっきり思い出せず)
しかし、しばらくするとオレは、アパートの二階の部分に何かあるような、気がし出してきて、それが気になって仕方なくなってきた。

そんななか、S君が「うえ(二階)…なんだろう?」とポツリと言い出した。
へんな気分がしたのは俺だけではなく、彼もその得体の知れない雰囲気を感じ取っていたのだ。
二人ともどうしても二階が気になり、S君は「ちょっと見に行ってみよう」とい言い出して、立ち上がった。
S君がカンカンと音を立てながら、壁つたいに設けられた鉄の階段を登っていき、その後をオレがついて行く。


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