「岩になってこの世から消えてしまった友達」
二桁しかいない小さな小学校で一緒だった友達。一緒によく遊んだその友達は、ある日突然この世から消えてしまった。いや、正確に言うならば「岩」になってしまったのだ――
ワイがまだ純粋で幼い頃の話。
この話はおそらく、ホラーに類すると思う。
場違いな、或いは勘違いな回顧録ではあるが、耳を傾けてくれると望外だ。
春か夏、まだ草木が青青と茂っていた季節、ワイと友人は小学校で遊んでいた。
二桁の生徒を擁するとても小さな小学校で、校舎の後ろには山と森が鎮座する。
休日の昼下がり、太陽と木々がおりなす木陰の中で、図工の時間に作った自然のアスレチック、ひみつきちで遊んでいた。
ブルーシートに座って漫画を読んだり、蔓でできたブランコに揺られたり、木登りをしたり、遊ぶのには事欠かなく、夢中になってはしゃいだ。
木の上に登り、ふと気づくと友人が見当たらない。
声を掛けても応えが返ってこない。
まさか帰ったのか?なんて不安に駆られながら辺りを見渡す。
何処にも友人の姿はない。

