「スカイラウンジで窓の外を眺めながら印を結ぶお爺さん」洒落にならない怖い話
俺がそのじいさんに出逢ったのはとあるホテルのスカイラウンジだった。70代に見えるそのじいさんはスーツを着て、窓の外にむかってなにやら奇妙な動作を繰り返している。その意味を知った時、俺は知らなくていい真実を知ったことに戦慄することになる――
首都圏のあるホテルのスカイラウンジでの話
俺は近くに勤め先の支社がある関係でよくこのホテルを利用する
といっても月に多くても4~5回のもんだけど
寝る前にそこのバーで一杯やるのが楽しみだった
くの字型に大きな続いていて
その一辺のほうからは港の景色が見えると言えばわかる人がいるかもしれない
それで何度か通ううちにあることに気づいた
俺がそのホテルのバーに行くたびに必ず同じ人物がいる
その人は70代くらいに見えるじいさんで
昔風のベストのついたスーツを着てジンリッキーとか飲んでる
これだけならまあ御常連さんということだろうけど
奇妙な動作をしている