486 :田舎道:2007/07/06(金) 15:48:22 ID:DR+0tl9q0
実怖「見るな!清治、見たらいかん!曽祖父の背中に張り付いているモノ」
一緒に遊んでいた二つ上の兄貴が亡くなったのは夏だった。生ぬるい夜風が吹く中、曽祖父が遺体を背負って田舎のあぜ道を歩く。 真っ暗で舗装もされてない道の前方によく見知った姿を見かけた、あれはもしかして――。
俺の祖父さんが話してくれた話。
なんとなく思い出したから書いておく。
ちょっと長いが勘弁してくれ。
名前が清治ってとこから、清じい、清じい、と呼んでいた俺に、
清じいは一度だけ奇妙な話をしてくれた。
数年前に亡くなるまで、こんな話をしてくれたのは後にも先にも一度だけだった。
清じいには、小さい頃(確か7~8歳)に病気で亡くなった2つ上の兄貴が居た。
当時、重い病気で余命わずかだった兄貴を、
俺から曾祖父さんにあたる清じいの親父は、最期は自分の家で、
と言って自宅で看病していたらしい。
清じいは、兄貴がいよいよやばくなるまでは兄貴の部屋で
一緒に遊んでいたらしいが、死期が迫った頃には親父が
部屋に入れてくれなくなったと言っていた。
そしてある日の夜、兄貴は亡くなってしまった。
季節は夏で、もちろん冷房なんてない。
遺体が傷むのを嫌った曽祖父は、最寄りの祭儀場まで兄貴を運ぶことにした。
清じいの家はほんとに田舎で、車が通れる道がないような所に住んでいた。
なので、曽祖父は兄貴の遺体をおぶって行くことにし、
明かりもろくにない道なので、清じいが懐中電灯を持って曽祖父と一緒に行くことになった。
懐中電灯で前を照らしながら、兄貴をおぶった曽祖父と並んで夜道を歩く清じい。
静かな田舎道で、夜はめったに出歩く人もおらず、
聞こえるのは虫の鳴き声と自分達の足音のみ。
無言で歩く2人。
曽祖父の顔は疲れきったような顔だったと言っていた。

