人間が宇宙空間に投げ出されたらどうなってしまうのか?
-
- カテゴリ:
- 宇宙
この宇宙全体が二次元の平面から投影されたホログラムであるという「ホログラフィック原理」を裏付ける観測データが発見された。
英国、カナダ、イタリアの物理学者と天文学者チームが発表した。論文は物理学専門誌「Physical Review Letters」に掲載された。
(略)
ホログラフィック原理によれば、宇宙(三次元空間+時間次元)に存在する実体はすべて、宇宙の境界にある二次元平面に保存された情報が投影されたものとして説明される。
それはフィルム上に記録された干渉縞の模様にレーザー光を当てるだけで完全な立体映像を再生できるホログラフィー技術とよく似ている。通常のホログラム映像と違うのは、ホログラフィック原理で再生されるのはこの宇宙全体であり、映像として見ることができるだけでなく、実際に触ることのできる実体をもっているということである。
■ブラックホールとホログラフィック原理
ホログラフィック原理は、ブラックホールに吸い込まれた情報がどうなるのかという物理学上の論争の中から生まれた理論である。
スティーブン・ホーキングは、ブラックホールが最終的に蒸発して消えるとき、ブラックホール内部に吸い込まれた情報もこの宇宙から完全に消滅すると予想した。しかし、この考え方は、「すべての情報は保存される」という物理学の原則に矛盾するものだった。
トフーフトとサスキンドはこの矛盾を解決するため、ブラックホールに関する新しい理論を提示した。その理論によれば、ブラックホールに物体が落ちていくとき、その情報はブラックホールの内部ではなく、ブラックホールの境界平面上に保存される。このように考えることで、ブラックホールの蒸発によって情報が完全に失われるというパラドックスを回避することができる。
(略)
つまり、わかりやすく言えば、わたしたちのいるこの宇宙全体が、巨大なブラックホールの内部にある――とみなすことができる、ということになる…。
全文よむ
http://amenama.on.arena.ne.jp/?p=2741
Study reveals substantial evidence of holographic universe
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2017-01/uos-srs013017.php
From Planck Data to Planck Era: Observational Tests of Holographic Cosmology
http://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.118.041301
水が液体のまま存在できる惑星発見 今後の探査に注目 | NHKニュース
地球から、わずか4光年の太陽系に最も近い恒星に、地球と似た大きさで、水も液体のまま存在
できる惑星があるとイギリスの研究チームが発表し、生命を育むことができる環境かどうか、今後
の探査に注目が集まっています。
イギリスのクイーン・マリー大学の研究チームは、地球からの距離が4光年と、光の速さでおよそ
4年かかる場所にあるプロキシマ・ケンタウリという恒星に注目し、南米チリにある天文台で2000
年から2008年と、ことしの2回に分けて観測しました。
その結果、この星の周りを惑星が周回していて、大きさが地球の1.3倍と似ているほか、プロキシ
マ・ケンタウリと程よく離れた距離にあるため、惑星の表面に水があれば、蒸発したり、凍ったりせ
ずに、液体のまま存在できることが分かりました。
これまでにも太陽以外の多くの恒星で惑星が見つかっていますが、プロキシマ・ケンタウリは太陽
系から最も近い恒星で、これほど近い距離にあって、地球に似た特徴を持つ惑星が発見されたの
は初めてです。
ただ、この惑星に、水や大気など生命を育むうえで欠かせない環境が実際にあるかどうかは、今あ
る観測装置では突き止められないということです。このため、研究チームはNASA=アメリカ航空宇
宙局が来年以降、打ち上げる予定の新たな宇宙望遠鏡などに期待を寄せていて、生命が存在でき
る環境を持ち合わせているのか、今後の探査に注目が集まっています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160825/k10010653311000.html