『リアル』 2014年11月25日 カテゴリ:怪談 『リアル』 何かに取り憑かれたり狙われたり付きまとわれたりしたら、マジで洒落にならんことを最初に言っておく。 もう一つ俺の経験から言わせてもらうと、一度や二度のお祓いをすれば何とかなるって事はまず無い。 長い時間かけてゆっくり蝕まれるからね。 祓えないって事の方が多いみたいだな。 俺の場合は大体2年半位。 一応、断っておくと五体満足だし人並みに生活できてる。 ただ、残念ながら終わったかどうかって点は定かじゃない。 【『リアル』】の続きを読む タグ :#リアル#怖い話#有名#とり憑く
『ヤマノケ』 2014年11月25日 カテゴリ:怪談 『ヤマノケ』 一週間前の話。 娘を連れて、ドライブに行った。 なんてことない山道を進んでいって、途中のドライブインで飯食って。 で、娘を脅かそうと思って舗装されてない脇道に入り込んだ。 娘の制止が逆に面白くって、どんどん進んでいったんだ。 そしたら、急にエンジンが停まってしまった。 山奥だからケータイもつながらないし、 車の知識もないから娘と途方に暮れてしまった。 飯食ったドライブインも歩いたら何時間かかるか。 で、しょうがないからその日は車中泊して、 次の日の朝から歩いてドライブイン行くことにしたんだ。 車内で寒さをしのいでるうち、 夜になった。夜の山って何も音がしないのな。 たまに風が吹いて木がザワザワ言うぐらいで。 で、どんどん時間が過ぎてって、娘は助手席で寝てしまった。 俺も寝るか、と思って目を閉じてたら、何か聞こえてきた。 【『ヤマノケ』】の続きを読む タグ :#ヤマノケ#怖い話#有名#山
『八尺様』 2014年11月24日 カテゴリ:怪談 『八尺様』 親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。 農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。 じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。 でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。 決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。 春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。 まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、 「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」 と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。 【『八尺様』】の続きを読む タグ :#八尺様#怖い話#有名
『くねくね』 2014年11月24日 カテゴリ:怪談 『くねくね』 第一話 わたしの弟から聞いた本当の話です。 弟の友達のA君の実体験だそうです。A君が、子供の頃A君のお兄さんとお母さんの田舎へ遊びに行きました。 外は、晴れていて田んぼが緑に生い茂っている頃でした。 せっかくの良い天気なのに、なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、家の中で遊んでいました。 ふと、お兄さんが立ち上がり窓のところへ行きました。 A君も続いて、窓へ進みました。 お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、人が見えました。 真っ白な服を着た人、(男なのか女なのか、その窓からの距離ではよく分からなかったそうです) が1人立っています。 (あんな所で何をしているのかな)と思い、続けて見るとその白い服の人は、くねくねと動き始めました。 (踊りかな?)そう思ったのもつかの間、その白い人は不自然な 方向に体を曲げるのです。 とても、人間とは思えない間接の曲げ方をするそうです。 くねくねくねくねと。 【『くねくね』】の続きを読む タグ :#くねくね#怖い話#有名
『かんかんだら』 2014年11月24日 カテゴリ:怪談 『かんかんだら』 小中学の頃は田舎もんで世間知らずで、特に仲の良かったA、Bと三人で毎日荒れた生活してたんだわ。 オレとAは家族にもまるっきり見放されてたんだが、Bはお母さんだけは必ず構ってくれてた。あくまで厳しい態度でだけど、何だかんだ言ってBのためにいろいろと動いてくれてた。 そのB母子が中三のある時、かなりキツい喧嘩になった。内容は言わなかったが、精神的にお母さんを痛め付けたらしい。 お母さんをズタボロに傷つけてたら、親父が帰ってきた。一目で状況を察した親父はBを無視して黙ったまんまお母さんに近づいていった。 服とか髪とかボロボロなうえに、死んだ魚みたいな目で床を茫然と見つめてるお母さんを見て、親父はBに話した。 【『かんかんだら』】の続きを読む タグ :#怖い話#有名#封印