「知らない子供に纏わり付かれやつれたBの部屋の押入れから出てきた後頭部は…」洒落にならない怖い話
大学生の時に趣味が同じで仲が良かった先輩のB。先輩だけど同級生の友人のように楽しく付き合っていたのだが、ある日を境に徐々にやつれておかしくなってしまった。Bが言うには、近所の子供に纏わりつかれて困っているらしいのだが――
大学の頃の話。
当時、同じサークルで1学年上の先輩にBというのがいて、適当な性格のためどこへ行っても人との付き合いが自然と浅く広くという感じになる俺にしては珍しく、割と親しくしていた。
趣味が同じだったんだ。もうとっくにやめたが、その趣味というのが特殊で、それについて人に語ったり話を共有できる機会が本当に無く、
当時はそれがつまらなくストレスで、周りに同じ事をしている人間が全くいないと思い込んでいたから、Bが自分と同じ趣味をやっていると知った時は本当に嬉しかった。
趣味について話し相手が欲しかったのはBも同じだったんだろう、俺以上に嬉しそうで、Bも俺も楽しくなってしまってついつい遅くまで話し込んだ。
そんなことから始まって、Bと俺は先輩後輩というより、完全に同級生の友人同士のように付き合うようになった。
それから半年ほど経った頃だったか、Bが疲れたような顔をしていることが多くなった。
気になってどうしたのか何回か訊いても、話したくないのか答えてくれない。
その時俺は、あまりしつこく訊いてもよくないと思い、必要なら言える時にまた話してくれるだろうと、それを待つことにした。大学やバイトでそこそこ忙しく、自分のことに集中したい思いもあった。
そんな中、しばらくして、Bについて妙な噂を耳にするようになる。ぽつぽつと囁かれるあやふやで噂ともつかないような短い話の要点を言えば、
Bが一人暮らしをしている大学近くのアパートで、近所の放置子らしき子供に纏わり付かれて参っているということのようだった。
その時には、気付けばBの姿を全く見なくなっていた。最近大学に来ていないと聞いた。



